グリップメーカーとしては有名
今回紹介するシャフトは、実はグリップメーカーが作った短尺専用シャフト、オーサスというモデルです。
このシャフトは、スーサスグリップが販売している製品で販路が非常に限られているためほとんど知られていないでしょう。なので、今回はオウサスシャフトを私が購入して試打データを取りましたので、それを元に評価していこうと思います。
Awesass (オウサス)のデザイン
非常にシンプルなデザインで、AWESASSのロゴはほんのわずかにしか描かれていません。多分「awesome=素晴らしい」と「スーサス」の造語。
コスメはグレーで向きは特になく、スペックも記載されていません。ですから、もし中古で買う場合はスペックが分かりにくいので注意しましょう。
若干ラメの入った塗装になっています。シンプルなので、どんなヘッドにも相性は良さそう。
Awesass(オーサス)を買うとスーサスグリップが1個付いてきます。
試打データ
ヘッドスピード | 55.6m/s |
ボールスピード | 77.5m/s |
平均キャリー | 292y |
平均トータル | 310y |
平均サイドスピン | 472rpmドロー |
平均バックスピン | 2963rpm |
平均打ち出し角 | -5.6° |
平均打ち上げ角 | 15.5° |
最大の高さ | 54y |
落下角度 | 48° |
左右ブレ | -58y |
ヘッドは私のエースドライバーオノフKUROの10.5°を1°立てた仕様。初速性能はヘッドが良いのでそこそこ高いかなと思いました。短尺だからと言って初速が出ないということはありません。
一方で、Awesass(オウサス)には短尺らしい試打データもあらわれています。それはバックスピン量です。約3000rpmという高い数値は短尺ではよく起こります。ですが、同程度のスピン量の通常弱と比べると弾道の高さはやや低いです。

逆に言えば、短尺専用だからと言ってとても低スピンにしているという印象はありませんでした。
そして何よりAwesass(オウサス)は弾道が安定しやすいです。これもある意味短尺ドライバーの特徴が現れていますね。打ち上げ角度が揃いやすく、飛距離が出てもキャリーが安定します。直ドラや、1オン狙いも出来そうな特性です。
Awesass(オウサス)の振動数
ここで注目していただきたいのが、Awesass(オウサス)の振動数です。今回は6Sを44インチで作ってみました。
263cpmと、結構硬いんです。短尺にすることで硬くなりやすいのはご存知かと思いますが、それを考慮した設計にはなっているような感じです。6Sの中ではUS出身モデルを除けば硬い部類に入るかなと思います。
振り心地の特徴
Awesass(オウサス)の振り心地は非常に分かりやすいです。全体的に均一にしなるタイプのシャフトで、若干手元と先端に剛性を感じる中調子。
唯一動きの特徴は切り返しの時の急な反応です。切り返した後にすぐにヘッドが帰ってきて捕まる感触が強く、基本的に右に飛ぶことはありません。
勝手に考察
今回は自分で組み上げたので、シャフトに貼られたラベルなんかもじろじろみていました。Awesass(オウサス)の製造国はバングラデシュで、これはUSTマミヤと同じです。
バングラデシュでシャフトを製造しているのはマミヤくらいなので、おそらくOEMで同じ工場で作られているのではないでしょうか。
入手方法
Awesass(オウサス)は入手ルートがほとんどありません。私が住む神奈川県内では永田台練習場と、スーサスグリップの社長のメンバーコース(らしい)である大厚木カントリークラブの工房くらいです。
他県では正直状況が分かりませんが、ほとんど見かけない上にスーサスグリップのHPにも記載されていないので、情報があまりにも少ないです。大厚木の練習場で月1くらいのペースで試打会をしているらしいので、そこで試打してみるのが良いでしょう。価格は定価5万円なので普通のシャフトと同じくらい。
データチャート
短尺シャフトとしての出来はまずまずかなと思いました。弾道が低くなりすぎないようにスピンを多めに設計しているようですが、6Sならもう少し低スピンでも良いのかなと思います。ただ、安定性の高さは素晴らしいのでそこは評価しています。
総合評価
面白いシャフトであることに間違いはありません。試打データ的にあまり飛距離が出なかったのが残念ではありますが、相性もあると思います。
Awesass(オウサス)は、短尺でパリッと硬いシャフトを使いたい人に向いています。意外と硬くて扱い切れるシャフトは少ないので需要はあるのではないでしょうか。
おススメ度
↓短尺ドライバーのセッティングはこちらで解説しています↓




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