二世代目のスピーダーエボリューション
初代で確固たる地位を築いたスピーダーエボリューションですが、二代目となるエボⅡは偶数シリーズとなる中調子。
初代のような捕まりは希薄で、どちらかと言うと捕まらない部類に入る仕様となった印象です。
個人的には、スピーダーエボリューションシリーズの中でエボⅡが最も難易度が高いと思っていて、長く使っている人をあまり見かけません。
オレンジ色のコスメで、藤田寛之選手が使っていた気がします。
それでは試打データを分析していきます。
試打データ
ヘッドスピード | 54.1m/s |
平均キャリー | 291y |
平均トータル | 310y |
平均サイドスピン | 150rpmフェード |
平均バックスピン | 3000rpm |
平均打ち出し角 | 0.0° |
平均打ち上げ角 | 14.5° |
最大の高さ | 51y |
落下角度 | 47° |
左右ブレ | 8y |
捕まらないので、めちゃくちゃ振りました。
バックスピンの平均が3000rpm丁度なのですが、実際は2700rpmがボリュームゾーンだと思います。
フェードイメージのサイドスピン、打ち出し角で安定感はまずまずといったところ。
初速が平均で77.1m/s出ているのはおそらくエピックフラッシュサブゼロのヘッドを使用したことが少なからず関わっていると考えられますが、それを差し引いても満足のいく結果です。
最大飛距離はキャリーで296y、トータル316yでした。
エボⅡの弾道
こうして見ると強弾道な感じもします。直線的に伸びる弾道で、落下角度が急になりにくいです。
エボⅡのフィーリングと合う人を考察
スピーダーエボリューションシリーズの中でも、エボⅡは捕まりにくいシャフトだと感じますので、安定させるならフェードでセッティングしたいですね。
もちろん、ドローも打てるのですが、安定感が中々出しにくいと思います。打ち出し角はドローでもフェードでもストレートになりますから、ヘッド次第でスピンをかけるイメージ。
基本的には、インサイドアウトの軌道の方が飛びました。つまり、フェードでも小さいプッシュアウトを作るような感じです。
もしかしたら、この感覚が怖い人もいるかもしれませんので、そういった方は別のシャフトにした方が良いでしょう。
データチャート
飛距離は、抜群に良いのですが、それを再現するのがそこまで簡単ではなかったので満点の評価にはしていません。
特にヘッドスピードがどうということではなく、比較的ゴルフ歴が長くて、ボールの捕まえ方を良く知っているタイプのプレーヤーにフィットすると感じました。
そういった方にとってはコントロールのしやすいシャフトになると思います。オートマチックに打つならやや捕まらないヘッド、もしくは重心深度の浅いヘッドなんかが合うと思います。
総評
低弾道ではない強弾道という稀有な弾道を示しました。
スピーダーと言うと、TR以外はそこまで難しい印象は無いかもしれませんがエボⅡはちょっとだけ難しいです。客観的に難しいシャフトということではなく、スピーダーエボリューションシリーズの中での話です。
もうカタログ落ちしてしまっているので在庫が少ないですが、価値のあるシャフトだと思います。
おススメ度





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