ダイナミックゴールドからシェアを奪う
スチールシャフトは、約40年前に設計されたダイナミックゴールドがいまだにプロに愛用されていて、他社が追随出来ていない状況が続いていました。
ライフルシャフトもダイナミックゴールドのメーカーであるトゥルーテンパーが買収したり、ダイナミックゴールド一強は否めませんでした。
しかし、日本シャフトがN.S950という軽量のスチールシャフトを精度高く作れるようになり、アマチュアにシェアが広がりました。
そこからさらにツアー向けにシャフト開発を進め、デビューしたのがモーダスツアー120です。それが2010年でした。たった10年前なのです。今やUSPGAでもモーダス使用者は増えてきており唯一ダイナミックゴールドに対抗できるシャフトになったことは間違いないでしょう。今回はそのモーダスの全4種類を試打し、特徴を解説していきます。
全スチールシャフトとヘッド77種、ドライバー用カーボンシャフト54種を掲載したマトリックスチャートはこちら。
動画もあるので、良かったら見てあげてください。
N.S.PRO MODUS³ TOUR 105とは
2015年に登場したシャフトで、最も後発のモデルでありながら、アマチュアでの使用率が高いシャフトです。
よく「軽くて硬い」と形容されるシャフトですが、設計コンセプトとしては、長尺が前提のシャフト。要するに、飛距離を伸ばすために長くしても硬いままになるようにしているシャフト。
ですから、通常の長さでは軽くて硬い訳です。
本来の長尺での硬さを再現するのであれば、番手ずらしして組み上げるのが最適な方法だと思います。
N.S.PRO MODUS³ TOUR 105のスペック
フレックス | 重量 | トルク | 振動数 |
R | 103g | 1.9° | 不明 |
S | 106.5g | 1.7° | 327cpm |
X | 112g | 1.6 ° | 345cpm |
重量に対して振動数が多いシャフトであることが、このデータからも分かります。
振動数は、ダイナミックゴールドX100よりも10くらい少ないので一回り柔らかいということになるでしょう。
トルクは1.6なので、ヘッドスピード43m/s前後でもスイングレベルが高ければうまくしならせることも出来そうです。
モーダス105のセッティングのポイント
そもそも、モーダス105は長身な欧米人のために作られたシャフトであり、長くてもしっかりとした振り心地になるように設計されたシャフト。つまり、1番手分長く組んだり、番手ずらし(柔らかくする方に)をして使うのが前提。
私としても、軽さと相まってややヘッドが走り過ぎる感が否めません。ちなみに、私が尊敬するギア知識の恩師はモーダス105Rを番手ずらしして組み上げたアイアンを使用しており、その振り心地の良さと自在な操作性は今でも忘れられません。

N.S.PRO MODUS³ TOUR 120とは
モーダスシリーズの一番最初のモデルです。
モーダス120も105同様、プロパー品に組まれるシャフトなので馴染みのある人も多いと思います。
特徴は、スピンがかかるように設計されているという点です。先端剛性が高くシャフト中間をしならせて高スピンにするようにしています。RやSではそこまで先端剛性の高さを感じませんが、XとTXは割とハード。
それでも、中間剛性が低いのでしんどいシャフトではないというのが面白いところ。
モーダス120のスペック
フレックス | 重量 | トルク | 振動数 |
R | 111g | 1.8° | 不明 |
S | 114g | 1.7° | 318cpm |
X | 120g | 1.6° | 不明 |
TX | 126g | 1.5° | 342cpm |
スペックとしては、105Xと似たような数値になっています。Sフレックスの重量が114gと少し軽いのですが、TXになると126gと重量級。先端剛性の高さが増すだけで、中間のしなりはどのフレックスでもしなやかです。
モーダス120は、本当に面白くて良く出来たシャフトで、ほぼ全領域のゴルファーをターゲットに出来てしまう特性を持ちます。基本的には、柔らかいシャフトが好きな人に選ばれますがTXであればヘッドスピード50m/s超えの人にも対応できます。
モーダス120のセッティングのポイント
しなやかで、ミスしにくいシャフトだと思います。「ミスしにくい」と言うのがポイントです。ミスに強いのではなく、そもそもミスが出ないのです。
一定の弾道で打つことに長けている一方、TXであっても球を操るという感覚にはなりません。
モーダス120を組む際、Sを試打してから、右に寄せたいならR、左に寄せたいならXを選ぶとうまくいきます。TXはXより少し捕まりが弱いと思ってください。
どうしても柔らかいシャフトなので、右に寄せたいけどRのように柔らかいのが嫌なら、硬い方に番手ずらしするのがおススメです。
【番外編】モーダス105とモーダス120の違い
モーダス105と120は多くの店で試打出来るため使っている人も多いのでよく質問されます。それが、
「モーダス105と120の違いは何か」
ここまで読んできてシャフトのことを良く知っている人ならある程度理解できたとは思いますが、あまりにも多い質問なのでここでまとめておきます。
難易度の違い
モーダス105>モーダス120
簡単に言いますと、難易度はモーダス120の方がやさしいです。その理由は、容易にしなり量を確保できる(=性能を引き出せる)ことと、挙動です。振動数を見てもらった通り、モーダス105の方が硬いです。これはモーダス105が長尺前提であることに起因しています。
シャフトを選ぶ際に、重さが一番重要ではありますが、それは重さと硬さがある程度比例しているから。仮に同じヘッドスピードなら、硬い方がしなり量は少なくなります。シャフトの性能を引き出せるかはしなり量だと考えているので、こういった結論になります。ですから、その違いに合わせて選ぶ必要があるわけです。
方向性の違い
方向性の違いはフレックスによります。
モーダス105はR>S>X
の順で捕まりが強いですが、
モーダス120ではX>S>TX>R
の順で捕まりが良いです。なので、重量と硬さと方向性に相関関係がありません。
弾道の高さとスピン性能の違い
シャフトとして評価するなら、モーダス105の方がスピンは少なく前に進みます。
ただ、この記事で試打データを出しているモーダス120TXフレックスだけはスピンが少ないので注意してください。
ただ、打ち上げ角はモーダス105が高いので、実際の弾道の高さはスイングタイプによって違います。いわば、モーダス125の軽量版が105という感じ。105と120とは別ラインなんですね。
モーダス105と120のデータの違い
こちらは、私の試打データではなく私の知り合いの人に打ってもらったモーダス105とモーダス120の試打データになります。
青がモーダス120で赤がモーダス105、ともにフレックスはSでヘッドはピンi210です。
見てもらって分かる通り、捕まり具合で言えば105の方が弱く右方向。打ち上げ角も大きく落下角も大きいです。
一方で、モーダス120は105よりも捕まりますのでバックスピン量も減っています。
モーダス105とモーダス120のデータ的な違いは以下の通りです。
- モーダス105の方が高打ち上げ
- モーダス120の方が捕まる
- モーダス105は高スピン高弾道

N.S.PRO MODUS³ SYSTEM3 TOUR 125とは
2014年にデビューしたモデルで、最重量級のシャフトになります。
コードネームであったSYSTEM3をそのままネーミングに加えて発売されました。プロトタイプの中にはSYSTEM5やSYSTEM7、SYSTEM3のTXフレックスであるSYSTEM3+などがあります。
手元が重くされた手元重心設計になっています。重心位置が高くなるので、バランスが軽くなります。先端剛性はモーダス120以上に高く、中間剛性もやや高いので、全体的に硬いシャフトです。
手元重心設計により高い打ち出し角度を、中間と先端の剛性バランスでスピン量を増やすというコンセプトです。リリースが遅いタイプであれば、多少ヘッドスピードが遅くても使えます。
モーダス125のスペック
フレックス | 重量 | トルク | 振動数 |
R | 127.5g | 1.7° | 不明 |
S | 128.5g | 1.5° | 340cpm |
X | 129.5g | 1.4° | 355cpm |
モーダス125Sフレックスで105Xと同じくらいの硬さになります。どのフレックスも重量が130g近くあるので、ある程度ヘッドスピードが欲しいですが、カウンターバランスにより同重量の他のシャフトに比べればヘッドスピードが落ちにくいです。
N.S.PRO MODUS³ TOUR 130とは
モーダスシリーズの第二弾です。モーダス120とはまるで違った剛性分布で、中間剛性が非常に高いのが特徴です。120でデビューしたモーダスシリーズが「日本シャフトは軽量が得意なメーカー」と思わせないように、既に完成していた105よりも先に発売したそうです。
一説によると、セルヒオ・ガルシア選手用に開発されたとも言われています。
先端剛性があまり高くはないものの、慣れない中間剛性の高いシャフトはとても硬く感じます。中間剛性の高さによってスピンを抑えた仕様になっています。とにかくシャフトの“張り感”が強くて、最小限のしなりでインパクトを迎え、しなり戻りはほとんど感じられません。
ハードさで言えば、モーダス125よりも上という印象です。RやSはある意味軽硬と言えます。
モーダス130のスペック
フレックス | 重量 | トルク | 振動数 |
R | 121g | 1.6° | 不明 |
S | 124g | 1.5° | 365cpm |
X | 129g | 1.4° | 376cpm |
モーダス130はとにかく振動数が多いシャフトです。このスペックを見るとプロジェクトXやC-TAPERに対抗して作られたようにも思えますね。
モーダス130も125と同じく、やや重心が高いですが、あまり感じられません。
試打計測
モーダス3 105X
バックスピン量がやや少なかったです。弾道の高さは45yで、少し高いです。スピンが少ない割には高い弾道ですね。
バックスピン量が少なくて弾道が高いということは当然打ち上げ角が大きいということになりますね。
方向性はやや捕まるドローイメージ。
モーダス3 105フレックス違い同日計測
フレックス | R | S | X |
ヘッドスピード | 48.1m/s | 46.1m/s | 45.0m/s |
ボールスピード | 56.3m/s | 59.0m/s | 55.3m/s |
平均キャリー | 174y | 176y | 174y |
平均トータル | 183y | 184y | 185y |
平均サイドスピン | 606rpmドロー | 759rpmドロー | 813rpmドロー |
平均バックスピン | 5966rpm | 7447rpm | 5396rpm |
平均打ち出し角 | -1.7° | -3.1° | -1.7° |
平均打ち上げ角 | 23.7° | 22.2° | 23.2° |
最大の高さ | 46y | 48y | 44y |
落下角度 | 53° | 54° | 52° |
左右ブレ | -16y | -22y | -21y |
白がモーダス105R、赤がモーダス105S、黄色がモーダス105Xです。
方向性は、ほとんど同じですが、高さに違いが出ています。モーダス105ではXが一番低く、Sが一番高くなっています。
モーダス120TX
本来バックスピンが増えるシャフトではありますが、TXはスピンが少なめです。マックスでも6200rpmほどしかかかりませんでした。
モーダス120も105と同様フレックスによってかなり性格が変わります。私の見解ではSとXは比較的捕まりやすく、Rが捕まり弱め、TXがRとXの間くらいでやや捕まるというイメージです。
方向性はこんな感じです。サイドスピンは常にドロー。
弾道の高さは高く、打ち上げ角度が105よりも少し低いという程度です。105と比較すれば、低い打ち上げ角と高いスピン量の弾道になります。
飛距離が良く出ています。
モーダス120フレックス違い同日計測
フレックス | R | S | X | TX |
ヘッドスピード | 46.2m/s | 42.1m/s | 46.8m/s | 43.6m/s |
ボールスピード | 57.8m/s | 55.8m/s | 59.5m/s | 56.1m/s |
平均キャリー | 171y | 174y | 180y | 176y |
平均トータル | 179y | 184y | 188y | 186y |
平均サイドスピン | 723rpmフェード | 375rpmドロー | 622rpmドロー | 497rpm |
平均バックスピン | 7106rpm | 5665rpm | 6796rpm | 5362rpm |
平均打ち出し角 | -2.2° | -1.7° | -3.4° | -1.6° |
平均打ち上げ角 | 24.7° | 24.1° | 22.9° | 24.5° |
最大の高さ | 51y | 46y | 50y | 47y |
落下角度 | 55° | 53° | 54° | 53° |
左右ブレ | 4y | -13y | -22y | -15y |
Rだけ激しくフェードするのが、モーダス120の大きな特徴かなと思います。振動数的にはRとSが近く、それ以外がほぼ等間隔。
黄色のモーダス120Xは捕まりが強く、飛距離も出ます。
モーダス120はRとXが比較的高弾道、SとTXは低めです。
白がモーダス120R、赤がモーダス120S、黄色がモーダス120X、緑がモーダス120TXです。SとXは特に球が集まっていますが、それ以外も決して悪くありませんね。
モーダスシステム3 125X
こちらはバックスピン量が多くなりました。また、打ち上げ角度も大きいので105を高スピンにしたようなデータです。
モーダス125は、モーダスシリーズ最重量のシャフトであり、飛距離は落ちる可能性が高いと言えます。サイドスピンは基本的にはフェード系。ドローヒッターが打つとほぼストレートになります。
モーダス125のセッティングのポイント
ストレートでもあまり飛ばないのでハードヒッター向け。ただ、打ち上げ角度が大きいため、クラシックロフトでないアイアンとの組み合わせも良いです。
それから、ダウンブローが強い人もモーダス125は合うでしょう。
逆に言えばダウンブローが5°くらい強く入る人は、ヘッドスピードが速くなくてもうまくスピンがかかると思います。
モーダス130X
特徴的なデータが取れました。フェードで打てばかなりのスピン量になりますが、ストレートであれば5000rpm程度のバックスピンに収まります。
サイドスピンは、ドローになることはなさそうです。引っ掛けのミスが怖い人にはお勧めのシャフトです。
打ち上げ角は、125や105と似ています。ストレートであってもフェードであっても高い打ち上げ角が出せるのが特徴。
モーダス130のセッティングのポイント
プロジェクトXとは全然違うしなり方をするので、唯一無二な挙動であることは確かです。打った人にしか分からないもりッとしたしなり戻りが感じられます。
中間が硬いモデルは軒並み高いスイングレベルを求められるので試打して選びたいところ。ヘッドスピードは最低でもドライバーで52m/sは必要だと思います。
ただ、この重量でももっと楽なシャフトはあるのでわざわざ選ばないかなと思います(笑)
アイアン用スチールシャフト15種をまとめています。
【番外編】プロトタイプ4U16X
モーダスシリーズは、その製造方法により様々な剛性分布のシャフトを自在に設計できるため数多くのプロトタイプが存在します。大きく分けて2種類あり、一つはコードナンバー系(数字一桁)(アルファベット)(数字二桁)(フレックス)、もう一つはシステム○○系です。
今回入手したのは、前者。
KBSのC-TAPERに似せた剛性分布らしく、おそらくスピンを抑えているのだと思われます。
プロトタイプ4U16Xのスペック
フレックス | 重量 | トルク | 振動数 | 重心位置 |
4U16X | 129g | 不明 | 365cpm | 51.3% |
振動数は365cpmで、C-TAPERの362cpmと近いです。モーダスシリーズの中で言うとモーダス130Sと同じくらいの硬さということになります。
非常に安定したスピン量、弾道の高さです。想像とは違いバックスピン量が多いですし、弾道も高めでした。ただ、打ち上げ角度がかなり低くて上級者が好みそうな弾道になります。
キャリーで176yですから、比較的飛距離は出ている方で、その割にはスピンが多いので不思議な感じがしました。
一方で、C-TAPERとは方向性が真逆のように感じます。高さ方向の球の出方は似ていますのでそのあたりを重点的に似せたのでしょうか。
まとめ
モーダスシリーズはそれぞれかなり特徴が異なります。
しかも、その異なるシャフト特性を高い製品精度で作って、価格も他社と同程度にしているのが素晴らしいです。
この4種類を打てば、必ずどれかがフィットすると思っているので、是非とも使ってほしいシャフトたちです。





モーダスウェッジシリーズ
3種類の重量で分かりやすい設計になっているモーダスのウェッジ用シャフト。日本シャフトはかなり詳細なホームページを持っているので、ここでは具体的な話をしていきたいと思います。
モーダス120S(基準)
まずは、中間重量であるモーダス120を基準として計測してみます。
平均キャリー | 91y |
平均サイドスピン | 400rpmドロー |
平均バックスピン | 9795rpm |
平均打ち出し角 | 1.6° |
平均打ち上げ角 | 35.9° |
最大の高さ | 29y |
落下角度 | 55° |
そもそもスピンの多いモーダス120ですから、ウェッジ用シャフトでなくても十分高いスピン性能でした。落下角度も55°と大きくモーダス120ユーザーがわざわざウェッジ用シャフトを入れる必要はなさそうですね。
モーダス120のスペック
振動数は334cpmとかなり柔らかいです。ウェッジ用シャフトは、だいたい硬めにしてあるので、このあたりは好みが分かれそう。
重量は448gでした。他社では、ダイナミックゴールド115がだいたい同じです。
モーダス120が合う人&合うシャフト
この項目は特に必要ないと思います(笑)
モーダス120を使っている人がそのまま使えば良いです。全然悪くないです。
モーダスウェッジ105
シャフト | M120 | M105ウェッジ |
平均キャリー | 91y | 92y |
平均サイドスピン | 400rpmドロー | 627rpmドロー |
平均バックスピン | 9795rpm | 8620rpm |
平均打ち出し角 | 1.6° | 1.0° |
平均打ち上げ角 | 35.9° | 36.4° |
最大の高さ | 29y | 29y |
落下角度 | 55° | 54° |
軽すぎるためか、スピンがうまくかかりません。方向性も若干捕まりが良いので一定にダウンブローで当てるのが難しかったです。
弾道の高さは少し高く、落下角度のボリュームゾーンは55°なので角度で止めるタイプのウェッジ用シャフトと言えそうです。
モーダスウェッジ105のスペック
振動数で言えばモーダス120とほとんど同じでした。トルクは1.6です。比較的しなやかで、重心位置も高めなのでダフリにくいです。
重量もモーダス120とほとんど同じです。
モーダスウェッジ105が合う人&合うシャフト
振動数的には、誰をターゲットにしているかは分かりにくいです。たぶんNS950ユーザーがウェッジに入れるのが妥当かなと思います。
モーダス105を使っている人的には柔らかいですから、ウェッジを柔らかくしたい人はアリだと思います。
他社製品だと、DG85、95くらいの軽量モデルが重量フローが良さそうです。100gを下回るアイアンシャフト向けですね。
モーダスウェッジ115
シャフト | M120 | M115ウェッジ |
平均キャリー | 91y | 88y |
平均サイドスピン | 400rpmドロー | 438rpmドロー |
平均バックスピン | 9795rpm | 9695rpm |
平均打ち出し角 | 1.6° | 1.2° |
平均打ち上げ角 | 35.9° | 37.7° |
最大の高さ | 29y | 30y |
落下角度 | 55° | 56° |
かなり面白い試打データだと思います。実は、モーダスウェッジ115が最も重心位置が高いので、高い打ち上げ角、高い落下角は納得。しかもスピンも入るため完璧なウェッジ用シャフトだと思います。
弾道は弾道が高いモーダスウェッジの中でも1yほど高い値を示します。
モーダスウェッジ115のスペック
振動数は、347cpmでした。7番で言えば、モーダス120TX、105Xよりも少し硬いです。
重量はモーダス120よりも10gほど重い458gでした。汎用性が高そうなスペックです。
モーダスウェッジ115が合う人&合うシャフト
これは非常に広いターゲットをとらえていると思います。
カウンターバランスで振り抜きが良く、重量も硬さも普通。ダイナミックゴールド120、モーダス120、125、KBSツアーS以下などと組むと相性が良さそうです。
とても扱いやすいシャフトです。
モーダスウェッジ125
シャフト | M120 | M125ウェッジ |
平均キャリー | 91y | 90y |
平均サイドスピン | 400rpmドロー | 642rpmドロー |
平均バックスピン | 9795rpm | 8971rpm |
平均打ち出し角 | 1.6° | 0.1° |
平均打ち上げ角 | 35.9° | 36.8° |
最大の高さ | 29y | 29y |
落下角度 | 55° | 55° |
最重量のモーダスウェッジです。バックスピン量のボリュームゾーンは9200rpmで、打ち上げ角はやや高いです。
落下角度も高くこちらも汎用性の高いウェッジ用シャフトと言えそうです。
モーダスウェッジ125のスペック
振動数は、ダイナミックゴールドS200と全く同じ359cpmでした。
重量もほぼ同じ465g。
モーダスウェッジ125が合う人&合うシャフト
振り心地はDGよりモーダスウェッジ125の方が軽く、どちらかと言うとグリーン周りよりも80y前後のショットがしやすいです。
重いですが、ショートアプローチでは少し走る感触があります。

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