毎年発売するコブラ
テーラーメイド、キャロウェイと並んで、毎年年始に新しいドライバーを発売するのがコブラです。今年のコブラからは、LTDxシリーズが登場。
ネーミングは、デシャンボー選手が長く使うKING LTDに似ています。特別なトピックはあまりありませんが、たまーに名器を発売するのでいち早くゲットしようと、フェアウェイゴルフで購入。
この記事では、コブラLTDx LSドライバーを試打データを元に評価していきます。
コブラLTDx LSドライバーのデザイン
LTDx LSドライバーのソールには、2つのウェイトが搭載されています。毎年違う形のウェイトを付けるのはいい加減やめて頂きたい。
ヒール側のウェイトが10g、トゥ側が3gでした。ウェイトの重量比を見る限りはドローバイアスのようです。実際は違うんですけどね。
LTDx LSドライバーのソールは前面がカーボンで、後方と前方に重量感があるデザインになっています。
トゥ側にはコブラのロゴがデカデカと描かれています。
コブラLTDx LSドライバーのクラウンはカーボンで、フィンのような突起があります。
こう言うところがかっこいいんですよね。
シャローバックではなさそうです。コブラLTDx LSドライバーはこんな風に自立します。そこまで後方にウェイトがある感じはせず浅重心なんでしょうかね。
これまでのCNCミルドフェースは、クラウン側までフェースになっていて「天ぷら傷付かなくて良いなぁ」と思っていましたが、LTDx LSはソール側までフェースが広がっています。重心を低くしたいのでしょうかねぇ。
試打データ
ヘッドスピード | 53.5m/s |
ボールスピード | 75.5m/s |
平均キャリー | 300y |
平均トータル | 321y |
平均サイドスピン | 93rpmストレート |
平均バックスピン | 2402rpm |
平均打ち出し角 | -4.2° |
平均打ち上げ角 | 16.6° |
最大の高さ | 53y |
落下角度 | 46° |
左右ブレ | -30y |
平均飛距離はキャリー300yちょうどで、最高飛距離はキャリー305y、トータル325yでした。バックスピン量は全体的に少なめで、サイドスピンはほぼかからないストレート。ヘッドスピードが出にくいのは、振り心地に寄るところが大きいかなと思います。初速性能もテーラーやキャロウェイより劣っています。私と打点の相性があまり良くない可能性はあります。
打ち出し左のストレート弾道です。これ以外の弾道で集めることは出来なかったので、この弾道がコブラLTDx LSドライバーの固有のものと言えそうです。
左に打ち出した割には、打ち上げ角が高く弾道も高いです。高打ち出し低スピンを求めている人にコブラLTDx LSドライバーはピッタリだと思います。
今回のクラブはフェアウェイゴルフで購入しました。価格はダントツ安いです。
コブラLTDx LSドライバーが合う人
コブラLTDx LSドライバーの特徴は以下のようなものでした。
- 低スピン
- 綺麗に飛ぶのはストレート
- 大きく曲がるのは左
こんな特徴のドライバーを求めている人は、当たり前ですが合っています。
さらに私がおススメしたいのはアウトサイドイン起動で左に曲げることがあまりないフェーダーです。コブラLTDx LSドライバーは、インサイドから無理に入れようとするとダフります。
最近の高慣性モーメントのドライバーによくある振り心地ですが、コブラLTDx LSドライバーは大して安定性が高いわけではないのに浅重心ドライバーのような操作感もないという残念な仕上がり。
各種重量
ヘッド重量は193gでした。前作ラッドスピードにはあった短尺仕様のツアーレングスはLTDx LSでは設定されず、ヘッド重量はこのパターンのみだと思われます。
キャロウェイローグST MAXと同じくらいのヘッド重量ですね。スリーブの重さは忘れましたが、どのメーカーも大体7gくらいなので、ヘッド重量が重いとは言えませんね。
コブラLTDx LSドライバーは捕まえて打つのはちょっと難しいので、ソールのウェイト重量を変えることは考えにくいです。
コブラLTDx LSドライバーのセッティング
LTDx LSドライバーは低スピンではありますが、打ち上げ角度は高いのでチャートの中だとエピックフラッシュサブゼロの右隣あたり。
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合うシャフトはあまり思いつきませんが、今回USモデルの純正に入っていたテンセイAV RAWホワイトの位置がDIの上くらいなので、フェードで作るならKUROKAGE XMやレジオフォーミュラM+くらいが良さそう。コブラKTDx LSドライバーは右に曲がるときに3200rpmくらいまで上がるので、出来る限り低スピンなシャフトにするのがおススメです。
コブラLTDx LSドライバーのフィーリング
全体的なフィーリングはあまり良くないです。
打感は、硬く重いです。重心位置のせいなのか何故かトップしやすいので、良い打感のエリアで打つのが難しいです。ヘッド重量が重すぎる訳でもないのにダフったり、お尻を擦ったりする謎仕様。
また、方向を出しにくいと言うのも難点かなと思います。確かに私の試打データだけ見れば良いドライバーに見えるかもしれませんが、ストレート弾道は危うさと隣り合わせ。スコアを出すには心許ないです。
ストレート弾道だと、2022年モデルはキャロウェイのローグST MAX LSがハードヒッターにとっては優秀ですし、LTDx LSドライバーが他社製品と比べて特別優れている点があまり無いと言うのが結論。
データチャート
飛距離性能はまずまず良いです。特にスピンバランスが良いために平均飛距離がキャリーで300yを超えると言うドライバーです。ヘッドスピードと初速が出ないのが残念ですが、そこは自分のパワーでどうにかするしか無いようです。
ただ、値段は5万円台で買える(US仕様は)のでコストパフォーマンスは悪くないと思います。
総合評価
毎年大して良い評価をしていないにも関わらずコブラを買ってしまう病気は治らないようですが、2022年モデルのLTDx LSドライバーも個人的にはあまりおススメは出来ません。
ただ、US純正のAVホワイトが合っていないようにも思いますので、国内展開の純正シャフトに期待。私と同じスペックが欲しい人はフェアウェイゴルフやジーパーズで買ってみると良いでしょう。








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