エピックフラッシュドライバーの登場から約半年、ようやくエピックシリーズにアイアンとハイブリッドが出揃いました。
その名もエピックフォージドスター。
フォージドと謳っているので鍛造なのでしょうが、単一パーツの削り出しではなく複合パーツのアイアンです。
ボディが軟鉄鍛造、カップフェースにウレタンマイクロスフィアという充填剤を仕込んで、その後ろにはタングステンインナーウェイトを配置しています。
飛びのためのフル装備といった感じですね。
早速試打データから見ていきましょう。
試打データ
純正カーボンシャフト
ヘッドスピード | 51.0m/s |
平均キャリー | 212y |
平均トータル | 227y |
平均サイドスピン | 200rpmドロー |
平均バックスピン | 3854rpm |
平均打ち出し角 | 3.2 |
平均打ち上げ角 | 19.4° |
左右ブレ | 6y |
エピックフォージドスターアイアンには3種類のシャフトが用意されています。
デザインはエピックフラッシュのドライバーと同じスピーダーのつや消しです。
さて、試打データを見ていきますと、最も特徴的なのがヘッドスピードでしょう。その辺のドライバー並のヘッドスピードになりました(笑)
そして、キャリーが平均で212y。これは過去最高飛距離ではないかと思います。
ハイブリッドの22°などでもこのくらいの飛距離なので、相当飛んでいると思います。ちなみに、エピックフォージドスターアイアンの7番のロフトは26°です。
私が今使っている5番アイアンよりも立っていますが、それでも度数のわりには飛んでいると言えます。
バックスピンは少ないです。飛び系アイアンですのでこんなもんかと。
ただ、弾道はそこそこ上がるので落下角は大きくなりある程度止まると思います。
ヘッドの特性は、あまり捕まらないと感じました。
ハイブリッドでも同じような方向性で、捕まりにくいです。なので、思いっ切り振らないとスライスします。
重さはカタログ値通り356g。
N.S.PRO950GH neo(S)
ヘッドスピード | 49.0m/s |
平均キャリー | 204y |
平均トータル | 215y |
平均サイドスピン | 359rpmドロー |
平均バックスピン | 5340rpm |
平均打ち出し角 | 1.9 |
平均打ち上げ角 | 17.9° |
左右ブレ | -1y |
こちらはNS950の新モデル、N.S.PRO950GH neoです。
重さは98gで、トルク1.7です。中間剛性を高めたことでトルクは普通の950に比べて0.1低いです。
特徴は、グリップがやや細いことと、中間剛性の高さです。neoは近年のストロングロフト用のシャフトで、スピン量を増やして弾道を高くすることを目指して設計されています。
それにより、キャリーを稼ぐのが目的です。
ただ、振っていて思ったのは、打った後のシャフトの振動です。私は中間剛性の高さよりも先端の柔らかさ、振動感が普通の950と大きく違うと感じました。
結果を見てみると、弾道は平均的に45yくらいの高さが出ていますし、26°にしてはバックスピンも5000rpmを超えます。
バックスピンのボリュームゾーンは5500rpmとかなり高い数字ながら、平均キャリー204y。飛んでいますね。落下角も平均50°と止まること間違いなしでしょう。
方向性としては、打ち出し角が小さいため曲がり幅は小さいです。
縦距離のブレも4yと小さいです。
カタログ値は397g。
ビジュアルで見る弾道
緑がカーボンシャフトで、オレンジがスチールシャフトです。
ハイブリッドみたいな弾道ですね。
見た目
エピックフォージドスターアイアンはどこぞのT-MBに似ていますね。
少しグースが効いていて、フェースはややクローズに見えます。
ヘッドのサイズは小さめですが、前作のエピックスターアイアンよりは大きいです。
バックフェースは丸みを帯びています。
グリップはエピックフラッシュのドライバーと同様に緑いろのツアーベルベット360でした。
打感とか感覚的なこと
打感はかなり硬く、音も高いです。
まさに、タイトリストのT-MBにそっくりでした。
個人的には、キャロウェイですし軟鉄鍛造ボディに充填剤を入れているので、打感が柔らかいのではないかと期待していましたが、そんなことはありませんでした。
データチャート
ちょっと飛び過ぎなので、こんなチャートになってしまいました。
また、安定感は縦も横もロフトのわりには良かったと思います。
易しさの評価がやや低いのは捕まりづらいからです。また、価格も一本当たり4万円近くしますので、低評価。
総評
打感と音は最悪ですが、N.S.PRO950GH neoとの見事な組み合わせもあって性能は抜群に良かったです。
ストロングロフトの中でもよく飛びますし、安定性も決して悪くはないです。このような飛ぶアイアンにすることで、メリットがあるプレーヤーは多いでしょう。
結局、届かなければ乗りませんから、ぜひ打ってみて欲しいです。
おススメ度
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