あのMグローレのアイアン
Mグローレは私のサイトでもドライバーを紹介したことがあります。軽量かつ固めのシャフトを組んだ所謂「軽硬」クラブです。
シニア向けのセッティングではあるもののドライバーではMシリーズのツイストフェースを採用したことで高次元の安定性を実現しています。
その考え方はアイアンでも同じで、かなり面白いアイアンでした。早速レビューしていきます。
試打データ
純正スピーダー(カーボン)
ヘッドスピード | 47.3m/s |
平均キャリー | 199y |
平均トータル | 214y |
平均サイドスピン | 226rpmドロー |
平均バックスピン | 4088rpm |
平均打ち出し角 | 1.3 |
平均打ち上げ角 | 18.6 |
左右ブレ | -1y |
スピン性能はカーボンでこのシャフトなら普通ですが、スピンでグリーンにびしっと止めるような性能ではありません。もっとも、それを求める方はもっと別のクラブの方が合っていますので、あまり心配していませんが。
Mグローレアイアンは7番で27°と相当立たせたロフトです。当然、飛距離性能は高いですね。
純正NS820GH(スチール)
ヘッドスピード | 45.0m/s |
平均キャリー | 185y |
平均トータル | 196y |
平均サイドスピン | 416rpmドロー |
平均バックスピン | 6185rpm |
平均打ち出し角 | 0.2 |
平均打ち上げ角 | 17.7 |
左右ブレ | -7y |
シャフトが変わるだけでここまで結果が変わるとは非常に驚きました。特に、バックスピン量の変わりように注目して頂きたいです。
カーボンシャフトはしなり戻りと言って、インパクトの瞬間にシャフトが弓のようにしなる現象が起こります。これはインパクト時にドロー回転がかかりやすくなったり、それによりバックスピンが少なくなる原因になります。
Mグローレアイアンのここがすごい
安定性
ツイストフェースを採用しているわけではないのに素晴らしい安定感です。縦のブレは少しあるものの、横方向はかなり安定しています。
出だしに対して落ち際で曲がるというよりかは、そのままストレートなボールが出ます。よって、左右の安定性が増すわけです。しかも、ストレートボールなので、風に強いです。
NS820 仕様は総重量が398gで、トルク2.2とスチールの中では柔らかめ。しかも、先中調子にしてあるので、カーボンと同様のドローが出るのだと思います。
打感
ネットの記事でほとんど書かれていませんが私はこの打感が気に入りました。
全然柔らかい打感ではありません。表現しにくいのですが、乾いた打感で紙でボールを叩いている感触です。
こればっかりは打ってみないと分からないので是非試打して頂きたいです。
Mグローレアイアンの欠点
カーボンシャフトはグリーンで止まらないと思ってください。
バックスピンは4000rpmほどで、尚且つ落下角度も47°とそこまで大きくありません。ヘッドスピードの遅い人ならもっと落下角度が小さくなるのでなおさらです。
データチャート
純正スピーダー
度数に対しての飛距離はまずまずですので9点。難易度も易しいので9点。縦の安定感がもう少しあれば安定性も高評価になるでしょう。
純正NS820GH
スピン量がここまで増えると使えるユーザー層はかなり広がると思います。落下角度がやや
小さくどのアイアンでも止まるというわけではありませんから9点。
それに伴って、安定性も高評価。
総評
カーボンアイアンだとホンマのアイアンの方がもっと飛距離が出るので、中途半端に見えてしまいますが、客観的に考えて十分な飛距離性能です。
スチールに関してはかなり完成度が高いので中上級者でも十分満足のいくスペックだと思います。
そして、この何とも言えない打感は是非試打してほしいと思います。
おススメ度

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