大きな転換期
各メーカーはアマチュア向けのモデルと、アスリート向けのモデルを展開しています。特に海外メーカーはアスリート向けの製品がメインですが、国産メーカーはシニア層向けに重点を置いているように思います。
今回紹介するオノフAKAドライバーは、オノフのフラッグシップKUROに次ぐアマチュア向けモデル。人気を博したKUROの要素も取り入れつつ、オノフらしい新しいAKAの登場です。
この記事は、グローブライド様の提供で情報解禁前に試打クラブを貸していただいて執筆しております。早速デザインから見て行きましょう。
オノフAKAドライバーのデザイン
AKAドライバーのソールデザインは、KUROと似たようなパターンになっています。カラーリングはエンジ色というかバーガンディというか渋い色です。
色使いはオノフらしい他者にない独自なチョイスだなと思います。
ソールには後方とヒールの2箇所に可変ウェイトが装着されています。AKAとKUROで共通です。
AKAドライバーのクラウンは前作同様カーボンクラウンで、艶ありの仕上げ。艶消しのKUROとはだいぶ雰囲気が違いますし、AKAの方が後方に伸びた形状をしているのでサイズは大きいです。
前方から見ると結構シャローバックになっているのが分かります。2022年モデルのオノフAKAドライバーは少し低スピンに仕上げているらしいのでこの辺りがデザインからもわかる特徴でしょう。
フェースはこんな感じ。うっすらオノフのマークがフェースセンターに描かれています。おしゃれ。
オノフAKAドライバーの最も特徴的なデザインはここ。かなりきついV字になっています。かといって座りが悪いということもなく、中央に重量感があります。
試打データ
オノフAKAドライバー10.5°×ラボスペックタタキ60S
ヘッドスピード | 52.1m/s |
ボールスピード | 75.6m/s |
平均キャリー | 299y |
平均トータル | 321y |
平均サイドスピン | 311rpmドロー |
平均バックスピン | 2349rpm |
平均打ち出し角 | -4.7° |
平均打ち上げ角 | 16.4° |
最大の高さ | 51y |
落下角度 | 45° |
左右ブレ | -49y |
ヘッドスピードはあまり出ていませんが、平均飛距離はキャリー299yと比較的優秀。ただ、方向性はかなり右で、実用的なセッティングとは言えません。本来、ラボスペックの純正カスタムの中では捕まりを抑えた仕様ではありますが、AKAドライバーにはあまりフィットしていない模様。
打ち出しから大きく左に曲がり、最終的には約50yも左に曲がっています。
確かにAKAドライバーは低スピンになっていますね。弾道は低め。
オノフAKAドライバー10.5°×ラボスペックシナリ50S
ヘッドスピード | 55.5m/s |
ボールスピード | 77.5m/s |
平均キャリー | 301y |
平均トータル | 322y |
平均サイドスピン | 80rpmフェード |
平均バックスピン | 2632rpm |
平均打ち出し角 | -2.7° |
平均打ち上げ角 | 15.3° |
最大の高さ | 52y |
落下角度 | 46° |
左右ブレ | -10y |
オノフAKAドライバーにはこの組み合わせが一番良かった気がします。唯一フェードが打てるセッティングで、飛距離、方向性、安定性が揃いました。
私もまさかAKAでフェードセッティングが作れるとは思っていませんでしたが、見事です。フェードでありながら、スピン量は2600rpm台に収まっていますし、最高飛距離がキャリーで307yなのも素晴らしいです。
安定しています。オノフAKAドライバーは、確実にアマチュア向けに作っていながら、こうした飛びのセッティングも作れる万能さを持ち合わせています。
オノフAKAドライバー10.5°×アッタスKING4R(44インチ)
ヘッドスピード | 56.0m/s |
ボールスピード | 78.3m/s |
平均キャリー | 298y |
平均トータル | 318y |
平均サイドスピン | 504rpmドロー |
平均バックスピン | 2809rpm |
平均打ち出し角 | -0.2° |
平均打ち上げ角 | 14.8° |
最大の高さ | 52y |
落下角度 | 47° |
左右ブレ | -33y |
個人的に性能が良かったのはシナリですが、振りやすさはアッタスKINGの短尺仕様です。
サイドスピンはやや多いですが、AKAの癖だと思われた打ち出し角はストレートになりました。しかも、短尺でありながら他のどのセッティングよりもヘッドスピード、初速が出ています。
平均飛距離はキャリー298yで、最高キャリー301yトータル320yは申し分ない性能。
オノフAKAドライバー10.5°×オートフレックスXX
ヘッドスピード | 55.1m/s |
ボールスピード | 76.3m/s |
平均キャリー | 295y |
平均トータル | 315y |
平均サイドスピン | 405rpmドロー |
平均バックスピン | 2633rpm |
平均打ち出し角 | -1.6° |
平均打ち上げ角 | 17.0° |
最大の高さ | 56y |
落下角度 | 48° |
左右ブレ | -36y |
オートフレックスを組んでみました。フェード系のシャフトですが、ドローします。AKAドライバーがドローバイアスなのは間違いありませんが、ここまでシャフトによって変わるというのは面白いです。
安定感はあまり出ていないのでオススメのセッティングではありませんし、そもそもオーダー出来ません(笑)
弾道は低めに集まります。こうしてみるとオノフAKAドライバーは、高さ方向のカスタマイズは素直に反応してくれることが分かりました。ヘッド固有のバックスピン量は大体2800rpmくらいなので、カスタムすれば2500rpm以下の低スピンエリアに集められます。
フィーリング
オノフAKAドライバーは、カーボンクラウンにチタンフェースのオーソドックスな組み合わせです。打感は外ブラのような硬さはありませんが、音が高くパキンパキンしているので、打っていて楽しいです。
ソールの形状は特徴的ではありましたが振り心地には影響していません。ポジティブな効果も分かりませんが。
他者製品と比較して
オノフAKAドライバーは、G410プラスと同じところに位置するかなと思います。あまりライバルがいないエリアで、捕まり具合こそ前作同様ですが、スピン設計はだいぶ変えてきました。
ホンマGSなんかがおそらく似た特性を持っていますが、かなりレア。オノフAKAドライバーは、他社が作らないエリアを攻めているように思います。
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組み合わせるシャフトは、低スピン系が気持ちよく動いてくれるように思いましたが、それでもラボスペックシナリを超えるものはありません。短尺セッティングを作るのにも比較的向いていますので、積極的にやってみても良いと思います。

オノフAKAドライバーの注意点
2022年モデルになって可変スリーブが変更されました。2020年モデルに装着されていたものとの互換性がなくKUROと同じものに統一。
ただ、メーカーとしては2020年モデルのAKA用スリーブから2022年のAKA用スリーブへのリシャフトは受け付けているので今のシャフトをそのまま使いたい場合はリシャフト5000円、ネジ交換を1000円でやっくれるみたいなので、問い合わせてみてください。
データチャート
特にダメな点もなくうまくまとまった性能でした。低スピンで優しいドライバーが少ない中、AKAドライバーの存在感は大きいです。可変機能については、あまり使わなくても良いかなと思いましたがフィッティングの際に色々いじって見てください。
総合評価
これといって尖った性能があるわけではありませんが、需要のありそうなドライバーです。デザインは私のエースであるKUROよりも好きです(笑)
アマチュアゴルファーの中で低スピンに打てる人は少ないので、こんな風に右に飛ぶ心配がなくて吹き上がらないドライバーはとても有効。ぜひ試打してみてください。
おススメ度
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