ドローバイアスモデル
ローグST MAX Dドライバーは、ローグSTシリーズのドローモデル。今年は、FWもDシリーズが出ていて、ドロー祭りです。
そもそもキャロウェイはドローのモデルを作るのが上手で、ドローバイアスをわざわざ買わなくてもドロー系のモデルが多い印象。ただ、ローグなどの方向性重視のモデルは特に慣性モーメントが大きく操作感が悪いのでそこを補う狙いなどもあるのだと思います。
それではまずデザインから見ていきます。


ローグST MAX Dドライバーのデザイン
ローグST MAX Dドライバーのソールデザインは、通常のローグST MAXとほとんど同じです。
一点だけ違うのはMAX Dの文字の下にスクリューウェイトが配置されている事です。まぁそのためにそのヒール部分がカーボンじゃなくなっているのも違いではあります。
ヒール側が重くなることで重心角が大きくなるので、捕まりが良くなります。
ローグST MAX Dドライバーを前方から見ると、こんな感じに。カーボンの面積が大きいのが良くわかりますね。後方のウェイトが出っ張っているのはローグSTの他のモデルと共通しています。
艶消しのヘッドは後方に伸びていて印象的。ローグST MAX Dドライバーの投影面積はローグST MAXと多分同じです。
ローグST MAX Dドライバーのフェースアングルは少しフック。フックフェースが得意な私としては特に何も思いませんが、嫌な人はMAXにした方が良いですね。
試打データ
ヘッドスピード | 53.7m/s |
ボールスピード | 76.5m/s |
平均キャリー | 293y |
平均トータル | 314y |
平均サイドスピン | 614rpmドロー |
平均バックスピン | 2627rpm |
平均打ち出し角 | -4.6° |
平均打ち上げ角 | 14.5° |
最大の高さ | 47y |
落下角度 | 45° |
左右ブレ | -64y |
試打データとしては、何点か面白いことがあります。一つはバックスピン量です。平均で2600rpm程度と、決して多くないバックスピン量。これは、ローグST MAXよりも少ないです。打ち出し角度は大きく左でサイドスピンも強いドローなのでやはりドローバイアスではあります。
ちなみに最高飛距離はキャリーで298yでした。そこまで飛んでいるわけではないのですが、思ったより飛んだなと言う感じ。ドローが強いと初速が出やすかったりしますが、ローグST MAX Dドライバーはそんなんでもありません。
ローグST MAX Dドライバーの打ち上げ角度は同シリーズの他のモデル同様、低めなので中スピンと相まって吹き上がることはありません。意外でした。こういう設計って需要あるなと思うんですよね。
ローグST MAX Dの位置付け
今回ローグSTシリーズはこれまでの流れからの予想から少し外れる結果となりました。もちろん、捕まりの強さはローグST MAX Dが一番ですが、バックスピン量は多くありませんでした。バックスピン量の比較だとローグST MAX LS<ローグST♦︎♦︎♦︎<ローグST MAX D<ローグST MAXと言う感じです。
しかもこの全てが実用範囲内であることがキャロウェイの凄さ。テーラーメイドのD系モデルはスピン量が多すぎて話にならないことが多いので、クラブ作りのレベルの高さはキャロウェイに軍配が挙がると思います。
ローグST MAX Dドライバーが合う人
ドローで天ぷらや高スピンに悩んでいる人はローグST MAX Dドライバーがお勧めできます。
スピンを減らす効果自体はそこまで高いわけではないのですが、スピンが増えやすいわけではありません、それと、打点が少しトップしやすいので天ぷらは減らせると考えています。
打感はローグST MAXとほとんど同じですが、気持ちローグST MAX Dの方が柔らかく感じました。フェースが閉じやすいのでそう思ったのかもしれませんね。
他社製品と比べて
ローグST MAX DドライバーのポジションはG410プラスの真左あたりでしょう。あまりライバルが多くないポジションなので需要あり。
ローグST MAX Dをカスタムすることはあまりお勧めではありませんが、打ち出し角度が右にズレるようなシャフトを組むと良いかもしれません。例えば、クロカゲXMとか、ツアーAD GTとか。
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データチャート
なんか独特なデータチャートになりましたね。ローグST MAX Dドライバーは、飛距離や安定性こそ優れているとは言えませんが、スピンバランスの良さ、その引き出しやすさは秀逸。必ず合う人がいるだろうなと思います。何となく後回しにしていましたが、完全に意表を突かれた高評価。
総合評価
ローグST MAX Dドライバーは、データチャートを見ても分からないかもしれませんが、高評価をしています。ゴルファーの痒いところを知っているキャロウェイだからこそ作れるドライバーです。
飛距離に関しては、思ったより出ないなぁと感じるものの、スライス幅が小さくなって飛距離が伸びそうなユーザーなら完全にメリットに化けるハズです。
おススメ度










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