4つ目のローグST
USモデルでは通常ラインナップで4つのモデルが存在します。今回特集するトリプルダイヤモンドLSもその一つです。このサイトではローグST MAX LSドライバーを試打評価しましたが、今回はもう一つのLSモデルであるローグSTトリプルダイヤモンドLSドライバーを評価します。
それではまずはデザインから見ていきます。


ローグSTトリプルダイヤLSのデザイン
ローグSTトリプルダイヤモンドLSドライバーは、通常モデルとは違いソールのフェース側にスクリューウェイトが埋め込まれています。
それ以外の部分は、ソールのトゥ&ヒール側にカーボンパーツが配置されているあたり、他のローグSTドライバーと共通です。
この表記を見る限り、モデル名がトリプルダイヤモンドLSであることが分かります。これまでのダイヤモンドシリーズは、ネックの部分にダイヤモンドが描かれていましたので、大きな変更点ですね。
スクリューウェイトは可変式です。これまでのスクリューウェイトと共通です。
ローグSTトリプルダイヤモンドLSドライバーはかなりシャローバックだと思います。ソール面全体で着地しているので座りは良いです。
クラウンはカーボンで、ヒール側が少し削られたようなデザインです。体積は少し小さい450ccです。
試打データ
ローグSTトリプルダイヤモンドLS9°×カイリホワイト60S
ヘッドスピード | 55.1m/s |
ボールスピード | 78.7m/s |
平均キャリー | 306y |
平均トータル | 326y |
平均サイドスピン | 101rpmフェード |
平均バックスピン | 2692rpm |
平均打ち出し角 | -4.3° |
平均打ち上げ角 | 14.3° |
最大の高さ | 51y |
落下角度 | 46° |
左右ブレ | -17y |
比較的ニュートラルなカイリホワイトと組んで打ってみました。サイドスピンは完全にフェードで、平均キャリー306yとまずまず。最高飛距離はキャリー309yでした。
サイドスピンは基本的にフェードで集まりやすいですが、ストレートに近いので扱いやすい組み合わせでした。
弾道の高さは普通なので、ローグSTトリプルダイヤモンドLSが特別低弾道ではないと考えています。
ローグSTトリプルダイヤモンドLS9°×ベンタスTR60S
ヘッドスピード | 54.4m/s |
ボールスピード | 77.7m/s |
平均キャリー | 310y |
平均トータル | 334y |
平均サイドスピン | 255rpmフェード |
平均バックスピン | 2217rpm |
平均打ち出し角 | -2.0° |
平均打ち上げ角 | 15.5° |
最大の高さ | 48y |
落下角度 | 43° |
左右ブレ | 7y |
最新のベンタスTRとも組み合わせてみました。この組み合わせは結構需要あると思います。ローグSTトリプルダイヤモンドLSドライバーは、そもそもフェードバイアスで、ベンタスTRも同じなのでヘッドとシャフトが同調して扱いやすいです。
サイドスピンが全て250rpm付近なので曲がり幅を予想しやすい上に、球の安定感が高いのでスコアに繋がる組み合わせだと思います。
高さは揃いませんでしたが、さほど問題ではないと思います。ローグSTトリプルダイヤモンドLSはやはり低弾道ではありません。ちなみに、この組み合わせでの最高飛距離はキャリー316yでした。決して飛距離が出やすいわけではないローグSTトリプルダイヤモンドLSとの相性は良いと判断しています。
ローグSTトリプルダイヤモンドLS9°×テンセイプロオレンジ1K60S
ヘッドスピード | 55.2m/s |
ボールスピード | 78.3m/s |
平均キャリー | 307y |
平均トータル | 328y |
平均サイドスピン | 250rpmフェード |
平均バックスピン | 2560rpm |
平均打ち出し角 | -3.2° |
平均打ち上げ角 | 15.0° |
最大の高さ | 51y |
落下角度 | 46° |
左右ブレ | -1y |
個人的に一番打ちやすかったのがテンセイプロオレンジ1Kとの組み合わせでした。ローグSTトリプルダイヤモンドLSドライバーは、ローグST MAX LS同様に低スピン系との相性が良い感じはしますね。
どのシャフトと組んでもフェードしましたね。オレンジ1Kとの組み合わせでの最高キャリーは316yでした。悪くないです。
この弾道の揃い具合が気に入った理由です。シャフトが得意というのはありますが、ローグSTトリプルダイヤモンドLSドライバーと1Kオレンジはおススメです。色の組み合わせも良いですね。

ローグSTトリプルダイヤモンドLS9°×ベンタスブラック60S
ヘッドスピード | 54.6m/s |
ボールスピード | 78.1m/s |
平均キャリー | 304y |
平均トータル | 324y |
平均サイドスピン | 177rpmフェード |
平均バックスピン | 2612rpm |
平均打ち出し角 | -1.9° |
平均打ち上げ角 | 15.5° |
最大の高さ | 53y |
落下角度 | 47° |
左右ブレ | 0y |
ローグSTの他のモデルでも相性が良かったベンタスブラックを組んでみました。結果から言うと、ローグSTトリプルダイヤモンドLSとの組み合わせはそこまで良くないです。方向性の安定感がイマイチでした。
飛距離的にも特別優れていないので、ベンタスブラックを使いたい人はローグST MAX LSと組む方がおすすめです。
バックスピン量が多いのは単純に当たっていないという理由です。ガシャってます。

ローグSTトリプルダイヤモンドLSの特徴
ローグSTトリプルダイヤモンドLSドライバーは、まずフェードバイアスがかかっているということが大きな特徴だと考えています。
ローグST MAX LSドライバーではニュートラルだと評価しましたが、ローグSTトリプルダイヤモンドLSはしっかりと性格付けがされています。
ただ、飛距離は正直出しにくいなと思いました。試打データを見れば飛んでいるようにも見えますが、楽に飛ぶドライバーではありません。
ローグSTトリプルダイヤモンドLSのフィーリング
打感は他のローグSTシリーズと大体同じでした。ただ、後ろから押す感じが希薄なので、打っていてそこまで楽しくはないです。
音もさほど変わりはないです。
他社製品と比較して
マトリックスチャートで言えば、ローグSTトリプルダイヤモンドLSの位置はTS2の右です。
マトリックスチャートでも疎になっている所はライバルが少ないので需要があると思います。

ローグSTトリプルダイヤモンドLSと組み合わせるシャフトは、フェードにするならDIより右のモデルがおすすめです。ドローで上手くまとめるのが難しかったので、今回はフェードセッティングだけをおすすめします。

ローグSTトリプルダイヤモンドLSのヘッド重量
ローグSTトリプルダイヤモンドLSドライバーのヘッドは194.5gでした。
ちょっと重めです。キャロウェイは最重量級でも195gが上限という感じなのでね。
データチャート
飛距離性能は高いですが、最高評価をできるほどではないかなと考えています。安定性は、“一方向性”という意味では高いものの、ばらつきはあるのでイマイチな評価です。ローグSTトリプルダイヤモンドLSのスピン量は、どのシャフトでも同じになりやすいなと思ったので、独特です。
総合評価
ローグSTトリプルダイヤモンドLSドライバーは、対して魅力的ではないドライバーだと評価しています。方向違いのLSモデルというだけで、スピン性能は大差なく初速も同じなので、面白みはありません。ただ、マトリックスチャートの穴に位置しているので需要はあると思います。
おススメ度







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