1998年生まれの小祝さくらプロは黄金世代の中でもトップの成績を残している期待の若手です。
2018年はトップ10に13回も入り、賞金総額約7500万円とランキング8位につけています。プロとしては2018年から本格始動しておりバーディ数3位と攻めのゴルフで成績を出していますね。
2019年のシード権も獲得し、滑り出しのよいスタートと言えそうです。
早速、小祝プロのクラブセッティングを深読みしていきたいと思います。
小祝さくらプロのクラブセッティング
番手 | ブランド | シャフト | 重量 |
---|---|---|---|
1W | スリクソンZ765 9.5° | ディアマナB50(SR) | 308.4g |
3W | ダンロップゼクシオⅩ | ディアマナB50(SR) | 320.2g |
5W/7W | ダンロップゼクシオⅨ | ディアマナB50(SR) | 323.8g/328.6g |
4UT | スリクソンZ585 22° | フブキAX h350(S) | 359.3g |
5I~PW | スリクソンZ565 | フブキAX i375(S) | 不明 |
AW、SW | クリーブランドRTX-3ブレード 50.5°/57° | N.S.PRO950GH(S) | 不明 |
パター | オデッセイ・オーワークス#7 | 不明 | 不明 |
ダンロップ契約のプロなので、パター以外は全てダンロップ製品で固めています。
個人的に、ダンロップ契約の女子選手のセッティングは非常に評価しています。というのも、ロングアイアンの処理であったり、ウッド類の選択がうまいからです。
小祝プロのセッティングでは、アイアンは5番まで入れているのでロングアイアンが比較的得意なのかと推察できます。
一方で、ウッドには易しいゼクシオシリーズをチョイスしておりこの辺りがダンロップらしいやり方だと思いました。
それではクラブごとに深読みしていきます。
筆者の深読み
ドライバー&ウッド
ドライバーは捕まりにくいZ765を選択、3Wのみゼクシオテンにしてあります。
5Wと7Wは一つ前のゼクシオナインを組んでいます。画像の色を見るかぎり、男性用だと思うのですが、後ろのダイヤルみたいなところがレディス用のピンク色に変更されています。
たぶん、デザイン的な要素が大きいものではないかと思います(笑)
そして、これらのウッド類全てに装着しているシャフトがディアマナB50のSRフレックスです。
所謂「青マナ」と呼ばれているシリーズで、実は50SRだと中調子なんです。筆者も調べるまで知りませんでした。トルクは4.2と現行に比べるとやや硬いです。
ただ、この手のシャフトは60Sをベースにカーボンの巻き数を減らして調整するのが一般的。つまり、中調子といえどベースを考えたらニュートラルではないでしょう。
ですから、トルクも含めてそこまで易しくはなさそうです。数字だけ比べると、ミヤザキのミズシャフトに似ていますね。
ユーティリティ
ユーティリティは現行のH85の22°を選択。ウッドが15°、18°20°と来ているのでかなりきれいなフローですね。しかもアイアンは5番が24°なので完璧。
そして、気になるシャフトはフブキのAX h350。
見たことある人も多いと思います。まさにフブキって感じのデザインですね。スペックは小祝プロの使用しているものでトルク3.2、重さ70gです。
ハイブリッド用カーボンシャフトでおそらく一番有名なMCHと比べると軽くて硬いです。バランス的にも、MCHが先中なのに対してフブキは中調子。
非常にニュートラルで癖のないシャフトです。
ウッドと共通して中調子のミツビシ製シャフトを選択しているのはなにか意味ありげですね(笑)
アイアン
アイアンは一つ前のZ565に、これまたフブキのAX i375のSフレックス。アイアン用のi375は、番手ごとのシャフトが設定されています。まぁ、これはMCIなんかも同じなんですが。
トルクは3.2で中調子ですので、ハイブリッド用との連続性を感じます。重さは75g。
それにしても、カーボンシャフトでアイアンを組むのはなかなかセンスが良いですね。特にZ565などの比較的重いヘッドでセッティングしているのは興味深いです。
上級者なら、このようにトルク3前後のカーボンを組むと軽く振れるようになるので理想的です。ハードヒッターならディアマナサンプなどの選択肢もあります。
ウェッジ
ウェッジはRTX-3ブレードです。このモデルはヘッドが比較的重いことと、ミーリング加工がされている超スピン仕様。
男子プロで使用している選手が多いように思います。女子プロだと、もう少し軽いヘッドを選択しているイメージなので意外でした。
パター
色はこのオーワークスのブルーなんですが、ロゴと模様がレッド用なので、おそらくレッドに青いウェイト(?)を装着しているものと思われます。
ゼクシオのウッドでも同じようなことをしているのでこの説が濃厚ではないかと思います。
小祝プロのクラブセッティングは…
フローの神様です。
ドライバーからウェッジまで完璧ともいえる度数、重量、フレックスフローでした。ここまで、ギャップのないセッティングは珍しいですが、感覚的にはどんな感じなのか疑問です。
それから、ニューモデルが少ないように感じました。新しいのはゼクシオテンとH85でそれ以外は一つ前のモデルを多用しています。去年のセッティングを知りませんが、おそらく大きな変更は加えてないのだろうと推察します。
ここまで美しいフローは一度組んでみたいものですね。
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