何世代?稲見萌寧プロのすごさ
稲見萌寧選手は渋野日向子選手や原英莉花選手を含む黄金世代と、安田祐香選手などのプラチナ世代の間の1999年生まれです。
ルーキーイヤーながら、早速優勝しているだけでなく、安定した好成績を収めています。実はすでに世界ランキング83位(2019年9月時点)です。
プロゴルファーでは珍しい東京都出身です。練習代が高いので、東京から強い選手が出てくるのは稀ですが、調べると実際は千葉に引っ越してゴルフをやっていたようです。
プレースタイルとしては、パーオン率とバンカーセーブが1位。ドライバーは平均237yで決して飛ばし屋ではありませんが、ほぼ8割というパーオン率は素晴らしいです。
稲見萌寧選手のクラブセッティング
番手 | ブランド | シャフト |
---|---|---|
1W | キャロウェイ・エピックフラッシュ10.5° | アッタス11 5X |
3W/5W | キャロウェイ・エピックフラッシュ15°/18° | アッタス11 5X |
UT | テーラーメイド・グローレF レスキュー 21°/24° | アッタス HY65(S) |
5I~PW | テーラーメイド・P770 | N.S.PRO950GH(R) |
AW/SW | タイトリスト・ボーケイSM7 52°/58° | N.S.PRO950GH(R) |
パター | オデッセイ・オーワークス・ツアーレッドダブルワイド | 不明 |
現在のクラブ等のギア契約は不明ですが、ヘッドは全て海外ブランド、シャフトは全て国内ブランドです。
ただ、以前はグローレのキャップをかぶっていて今はキャロウェイのキャップ&キャディバッグなのでキャロウェイと契約している可能性が高いです。
稲見萌寧選手はウッドはマミヤ、アイアンはN.S.PROというこだわりがあるらしく、シャフトの種類の少ないシンプルなセッティングですね。
飛距離のわりにはスペックが高めな気もしますが、そのあたりはどうなのか詳しく解説していきます。
筆者の深読み
ドライバー
ドライバーはエピックフラッシュの10.5°ですが、画像を見るとウェイトを軽いものにしている可能性があります。

ペリメーターウェイトを軽くすると、球が上がりにくくなります。
10.5°を選択しているのが理解しきれませんが、ロフトを立てて球を低くするのと、重心位置を変えて球を低くするのとでは弾道の伸び方が変わります。
私が考えるに、ウェイトを軽くする最大のメリットはヘッド重量を軽くしてヘッドスピードを上げやすくすることにあると思います。
まぁ、あくまで深読みですが…
シャフトはマミヤの最新モデル、アッタス11です。11と書いておきながら”ジャック”と読ませるマミヤらしさ(笑)

スペックは5Xです。女子プロとしてはやや硬めのセッティングだと思います。飛距離から予測するにヘッドスピードは40~42m/sくらいだと思います。
ウッド
3番と5番にもエピックフラッシュを選択しています。
が!!
実はこれ日本向けではありません。可変スリーブ付きでサブゼロでない仕様。スクリューウェイトの位置は後ろですが、ヘッド体積は国内販売しているスターと同じです。
個人的にかなり気になっているクラブです。13.5°から25°まで選択できます。ちなみに、23°と25°は可変スリーブではありません。
シャフトはドライバーと同じアッタス11の5X。
ハイブリッド
ハイブリッドにはグローレFレスキューをチョイス。
シャフトはアッタスHY65というハイブリッド専用モデルです。

調べるまで知りませんでした。アッタスのアイアン用シャフトは重量もたくさんあって、パリパリした面白いシャフトですが、ハイブリッド用は先中調子でトルク3.2です。
わりと易しいモデルと予想されます。
アイアン
テーラーメイドのカスタム限定モデルのPシリーズです。
P770はキャビティバックアイアン(ハーフキャビティ?)で番手別のタングステン配置で難易度をそろえたハイテクなアイアンです。
ロフトは7番で33°のクラシカルなロフトです。稲見萌寧選手は5番からPWまで入れています。ハイブリッドから絶え間ない度数セッティングですね。
シャフトはN.S.PRO950GH(R)です。
ヘッドが軟鉄鍛造の高密度なモデルなのでそれに合わせて重めのシャフトといった感じでしょうか。
ウェッジ
ウェッジにはタイトリスト・ボーケイSM7を二本入れています。PWが46°で、ウェッジは52°と58°。
度数のフローはきれいですね。
女子プロでタイトリストと契約している選手が少ないので、ボーケイウェッジを使っているのはあまり見かけません。
稲見萌寧選手はそういったしばりがないので良いもの、自分に合うものを選んでいるのでしょうね。
パター
オーワークスのダブルワイドというモデルです。
ストロークラボが台頭してきている昨今でも、いまだに人気のオーワークスシリーズ。
やはり、フェースの弾き感がフィットするプロが多いのでしょう。中には、ストロークラボのシャフトに差し替えている人もいるくらい人気のヘッド。
ダブルワイドはスラントネックとベントネックが選択できます。稲見萌寧選手は画像を見る限りベントネックっぽいです。
稲見萌寧選手のセッティングは…
使い慣れたメーカーのシャフトに気に入ったヘッドをうまく組み合わせていると言えそうです。
セットの要で、稲見萌寧選手のパーオン率を支えるアイアンはテーラーメイドを維持しつつ、ドライバーには飛距離性能に優れているエピックフラッシュを選択しています。
クラブセッティングの方法としては、海外の選手のやり方にも似ています。
稲見萌寧選手の今後の活躍に期待したいですね。
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