日本女子アマ、新潟ジュニアを優勝してプロへ
高橋彩華選手は新潟出身で1998年生まれということで、渋野日向子選手や原英莉花選手と同じ黄金世代です。
高校は開志国際高校です。けっこう有名な学校で、実は私の後輩もこの高校へ進学していました。
戦績はまずまず優秀で、トップ10に7回入っていて賞金ランクは2019年11月時点で20位です。
ギア契約はブリヂストンゴルフです。早速高橋彩華選手のクラブセッティングを見ていきましょう。
高橋彩華選手のクラブセッティング
番手 | ブランド | シャフト |
---|---|---|
1W | ブリヂストンツアーB・XD-3 9.5° | スピーダー569エボⅥ(S) |
3W/5W | キャロウェイ・エピックフラッシュ15°/18° | スピーダー569エボⅥ(S) |
UT | ブリヂストンツアーB・JGR 22° | アッタスEZ370-75(S) |
5I | ブリヂストンツアーB・X-CBP | N.S.PROゼロス8(R) |
6I~PW | ブリヂストン・ツアーB X-CB | N.S.PROゼロス8(R) |
AW,SW | ブリヂストン・ツアーB XW-F 50°/54°/58° | N.S.PROゼロス8(R) |
パター | オデッセイ・オーワークスツアーR-ラインSレッドバージョン | 不明 |
ほぼ全てブリヂストンで固めていますね。
ただ、フェアウェイウッドはキャロウェイ製を使用しており、ややフレキシブルなセッティングと言えそうです。
それでは深読みしていきます。
筆者の深読み
ドライバー

ドライバーはブリヂストンツアーB・XD-3です。低スピンモデルですが9.5°。
このヘッドにシャフトはスピーダー569エボリューションⅥ。このシャフトは女子プロに非常に人気で、渋野日向子選手や原江里菜選手など多くのプロが使用しているシャフトです。


シャフト自体は少し捕まって低めの弾道になる特性があり、XD-3と相まって低弾道にした思惑が見て取れます。
ウッド
国内向けのモデルではなくUSモデルのもので、可変スリーブが付いています。

ソールについているウェイトは後ろ側だけで、球は上がりやすいです。稲見萌寧選手も使用しているモデルです。
シャフトはドライバーと同じスピーダーエボⅥです。
ドライバーと比べるとフェアウェイウッドはしっかり球を上げることを前提にセッティングしている気がします。
ハイブリッド
一つ前のJGRハイブリッドです。シャフトはアッタスEZ370-75です。
このシャフトは、中調子でトルク2.7のカーボンシャフトです。同じくマミヤから販売されているIPブルーと比べると全体的に柔らかくしたモデルです。
IPブルーは私もかなり評価したシャフトです。ハードヒッターでも軽量なスペックが使えるのが魅力的でした。
一方で、アッタスEZはそれを柔らかくしたものなので、女子プロやアベレージヒッターにはピッタリでしょう。
ヘッドは今後新モデルになるかもしれませんが、とりあえずはこのままみたいです。
アイアン
5番アイアンだけがX-CBPです。ポケットキャビティで、6番以下に入れているX-CBに比べると1°ストロングです。

6番からPWまではX-CBをチョイス。スピンのかかるタイプのシンプルなキャビティバックアイアンですね。

この両方のアイアンに入れているシャフトが日本シャフトのゼロス8(R)です。
軽量スチールとして唯一の展開があるモデルです。女子プロではカーボンシャフトやN.S.PRO850GHなどが人気なのでゼロスを使っているのは珍しいですね。
先調子で、シャフト重量84g。850よりも柔らかいです。
ウェッジ
ウェッジにはブリヂストンのパーツ販売モデルであるXW-Fを選択しています。
このウェッジはブリヂストン契約の女子プロは積極的に導入しており、もはや人気モデルとも言えそうです。
しかし、一般ユーザーにはまだ普及しておらず、やはりヘッド単体3万円は高いのでしょう。
これに組み合わせるシャフトは、アイアンと同じゼロス。特に変わったポイントはありませんが、ロフトに変更が加えられていますね。
もともとXW-Fのヘッドは52°と58°しかありません。52°を曲げて50°と54°を作っているのでしょう。
これは、大里桃子選手もやっていた加工です。これだけ50°と54°の需要があるならその度数で製造して頂きたいです(笑)。私も買いますから。

パター
いまだに人気のオーワークスシリーズ。シャフトがストロークラボにリシャフトされている可能性はありますが、今のところは不明です。
スラントネックの大型マレットタイプです。
高橋彩華選手のクラブセッティングは…
弾道の高さをうまくコントロールしたクラブセッティングと言えそうです。
ヘッドごとにしっかりと味付けを変えているタイプだと思いました。ドライバーとアイアンの繋がりももちろん大事ではありますが、使う場面が違うので、それに応じて求める弾道は違います。
ウェイトフローやロフトフローはブリヂストン契約らしくきれいですから、その中で選択できるベストなチョイスが多いように感じます。
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