難し過ぎるアイアンたち
ブリヂストンのアイアンはこれまで、スリクソンと並んで比較的難易度の高いアイアンが多かった印象です。度数設定は海外のブランドのようにあまりストロングにせず、構造もシンプル。
今回レビューする201CBは7番で31.5°と、前作のX-CBと比較すると0.5°ストロングロフトになりました。まぁこの0.5°で飛距離やスピンの差が出る人は中々いないとは思うのであまり気にしなくて大丈夫です。
試打データ
シャフト | モーダス105 | モーダス120 |
ヘッドスピード | 44.3m/s | 46.2m/s |
ボールスピード | 55.8m/s | 56.9m/s |
平均キャリー | 181y | 178y |
平均トータル | 193y | 189y |
平均サイドスピン | 858rpm | 375rpm |
平均バックスピン | 4708rpm | 5652rpm |
平均打ち出し角 | 0.8° | 0.7° |
平均打ち上げ角 | 22.2° | 22.6° |
最大の高さ | 42y | 45y |
落下角度 | 50° | 52° |
左右ブレ | -16y | -5y |
試打データはモーダス105とモーダス120をそれぞれ計測したものです。
モーダス105ではややつかまりが強くなり、バックスピン量も4700rpmと少なめになりました。
飛距離は安定してキャリー180yは超えます。
どちらかというと、モーダス120の方がマッチしていて打ちやすいと思いました。ドローとフェードを両方打ってみましたのでそれぞれをまた分析していきます。
まず、フェードです。フェードの時のサイドスピン量は300rpm以下で、100rpmを超えることも稀です。ほぼストレートな弾道になります。バックスピン量は6000rpm前後でした。平均キャリー176yなので、バランスの取れた試打データになっていると思います。
次に、ドローは、サイドスピンが500rpm以上かかってしまい、やや曲がり幅が大きくなりました。平均キャリーは180yですが、バックスピン量は5500rpmなのでこちらもバランスが良く、少し飛距離重視になった感じです。
これを鑑みて、201CBのヘッド自体はドローよりもフェードの方が打ちやすいモデルだと言えそうです。ただ、ドローが全然ダメというわけでは無く、あくまでヘッドに従うならフェードというくらいです。
ビジュアルで見る弾道
白がモーダス105、赤がモーダス120です。
弾道の高さは白のモーダス105の方が低いです。
打感やフィーリング
201CBの打感はかなり良く、スイートエリアが縦に広がったように感じたので再現性も高まっていると思いました。
前作よりも201CBの方がフェースは大きくなったように思います。特にフェースが高くなった感じがします。キャロウェイのXフォージドスターのようなフェース形状です。
デザイン
光沢のあるメッキ処理でまぶしいです。
シンプルでスタイリッシュなデザインだと思います。
コーポレートカラーのBマークが良いですね。ミズノのランバードみたいにマークを主張していくスタイルにするのでしょうかね。良いと思います。
ネックがやや太目で、ソールは前作と同じくらいの幅です。201CBの方がオフセットされたようにも見えます。
データチャート
何が優れているかと言われると、回答に困りますが、全体的に良い。そのうえで、打感や見た目が良いので、総合的に考えて「良く出来たアイアン」という結論になります。
総評
201CBというこれまでとは違ったネーミングにしたということは、何かしらの大きな変更点があったのかと思っていましたが、それほどではありませんでした。期待しすぎただけですね(笑)
ただ、全体的には確実に簡単になっていますから、より広い層に需要のあるアイアンになっていると思います。
201CBは、ブリヂストンらしさも持ちつつ、他社のトレンドに丁度良いくらい付いてきているのが絶妙です。
おススメ度

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