魔法のウェッジ
奇抜なデザインのアイデアウェッジはこれまでたくさん発売されてきました。ドルフィンウェッジや、シュアアウトなどがその筆頭です。今回紹介するオノフラボスペックフロッグスリープⅡ(以下カエルウェッジ)もその一つです。
オノフの中でもラボスペックシリーズで発売されたこのウェッジは、バンカーでの抜けを徹底的に追求したウェッジです。
特徴的なダブルバウンスとフェースアングルを持ち、抜群の抜けを実現しています。この記事ではそんなカエルウェッジを詳しくレビューしていきます。
実際のコースでの使用感はYouTubeで熱く語っていますので是非ご覧ください。
フロッグスリープⅡのデザイン
今回私が貸して頂いたカエルウェッジは現在市場に出回っているものではなく、一つ前の仕様。現行はバックフェース内部がグレーになっています。
構造としては完全にポケットが彫られていて、エッジギリギリまで見えます。これによって、ダイナミックなヘッド形状を実現していると言えるでしょう。
一番大きな特徴はソール形状でしょう。ダブルバウンス構造になっていて、バウンスの表記は「20/3」です。これは、アーティザンスクエアベベルやスリクソンのVカットソールにも共通してみられる表記です。
さらに、フェース形状にも癖があります。
ネック側が膨らんでいて長方形に近いフェース形状になっています。
フェースアングルは閉じています。
コースでの使い心地
4ラウンドに渡って、カエルウェッジをテストしてみました。
個人的に方向性や距離感が出しやすかったのが、硬いフェアウェイでした。あまり得意なシチュエーションではありませんが、こういったところからバシバシ寄ります。
奥にはこぼしたくないけど、2段グリーンの上には止めたいというシチュエーションでも果敢に攻められるウェッジです。
傾斜地で尚且つ長い芝でもしっかりとエッジで刺せるためきれいにボールが上がっています。
まるで水に飛び込むカエルの幻影のようなサンドアート。
セッティングのポイント
今回テストしたスペックは、58°のヘッドにゼロス8Rを装着したものでした。
これが絶妙で、柔らかいゆえにゆったりと振らされるので失敗しにくくなっています。ラインナップとしては51°、58°、64°の3種類です。もし仮に51°を入れるのであれば、アイアンからの繋がりを重視したシャフトに、58°を入れるのであればフルショット用のウェッジを別で入れないと距離のフローが崩れるので注意してください。
あくまで58°や64°は寄せ専用、バンカー専用というイメージです。
よって、打つ人に合うシャフトよりも、ヘッドに合うシャフトを選ぶのが優先です。吊るしのスペックではN.S.PRO950GHneoが装着されていますが、あまり合わないのではないかと思います。
それは、フェースアングルが閉じていて、ソールが厚いからです。硬いシャフトを入れると、地面に刺したくなるのですが、確実にヒールで跳ね返されますのであまりスピードを上げずに滑らせられるシャフトにしてあげる必要があると思います。
総合評価
ドルフィンウェッジもそうですが、こういったアイデアウェッジは一度試してみると、非常に使いやすいので面白いです。食わず嫌いをしている人も多いでしょうが、是非試してみて欲しいですね。
アプローチに良いイメージが無い人、イップスの人、もっと攻めたアプローチショットを目指している人に使っていただきたいです。
おススメ度
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