実はコンボアイアン?
ブリヂストンは、前作ではマッスルバックのアイアンでハーフキャビティとのコンボセットになっていました。今作では、マッスルバックはコンボではなく、このポケキャビアイアンがコンボセットっぽくなっています。
この202CBPは7番以上がクロモリフレーム、8から下が軟鉄となります。私の記憶では、ポケキャビアイアンでこのような組み合わせになっているのは、ヤマハのアイアンくらいだったとおぼろげながらに記憶しています。
試打データ
シャフト | モーダス105 | MCI B65S |
ヘッドスピード | 45,4m/s | 48.8m/s |
ボールスピード | 57.9m/s | 60.1m/s |
平均キャリー | 184y | 193y |
平均トータル | 195y | 205y |
平均サイドスピン | 396rpmドロー | 670rpmドロー |
平均バックスピン | 5300rpm | 5111rpm |
平均打ち出し角 | 1.3° | 0.2° |
平均打ち上げ角 | 23.3° | 21.9° |
最大の高さ | 48y | 49y |
落下角度 | 53° | 52° |
左右ブレ | -4y | -15y |
モーダス105のデータは、サイドスピンが少なく曲がり幅が少なくなりました。ヘッドの動き方としては、202CBPの方が201CBよりもゆっくり動くため方向性が安定させやすいです。
これは、純正カーボンであるMCI B65も同じ。平均で670rpmのサイドスピンですが、最小654rpm、最大688rpmという範囲に収まっているので中々好印象です。正直気持ちが悪いくらい揃っています(笑)
そしてもっと驚いたのが打ち上げ角度です。実は同じモーダス105だと1.1°も202CBPの方が201CBよりも高い打ち上げ角になっています。カーボンでさえ、21.9°の打ち上げ角なので、頑張って高弾道になるように設計されているのが良く分かります。
バックスピン量は、カーボンだと5500rpmでキャリー190yが狙えますので、飛距離が足りないから飛ぶアイアンが欲しいけどスピンも諦められないという贅沢な悩みを持っているひとにピッタリ。ロフトは30°ですから、決して飛び系ではないんですけど試打データを見る限りは飛距離は202CBPの強みだと言えると思います。
ビジュアルで見る弾道
黄色がカーボン、赤がモーダス105ですね。
さすがにばらつきはスチールの方が少ないですが、カーボンも悪くはなさそう。
202CBPのフィーリングとか
テーラーメイドのSiM MAXに似たフレームです。
打感は、弾きがよくすぐにフェースから球が離れる感覚はあるものの、金属の高い音は出ません。他のクロモリフレームのアイアンと似ています。割とおとなしくしやすいんですよね。
こうやってみないとポケキャビであることは分かりにくいデザインになっています。名付ければ「ハーフポケットキャビティ」みたいな作りです。
Bマーク。
202CBPは構えて見るとオフセット量がそこまで極端に多くなく、フェース長だけが長くなっているように見えます。
データチャート
飛距離重視ですが、そういったアイアンの中では安定性が高いというところがトピックでしょう。おそらくロフトが30°なのでそのようなバランスになっているのだと思います。
ターゲットとしては私のようなハードヒッターではなく、アベレージゴルファー、もしくは最近飛距離が若干落ちてきた上級者などです。
総評
30°のアイアンは、本当に良い製品が多いです。今期だけでもG425アイアンもあることですし、ZX5も気になるところ。
202CBPは安定感を損なわずに距離だけ伸ばしたいユーザーにとってかなり魅力的なアイアンになると思います。
おススメ度
コメント