素材も構造も一新
JGRはドライバーでサスペンションコアというネジによる反発エリアの拡大を実現したようですが、アイアンもかなり変更してきたようです。
ドライバーと同じくサスペンションコアと名付けられた構造を採用しています。
内容はポリマーを使用している点は同じですが、ただ充填しただけで他のメーカーとの差別化は見られません。
もう一つ、フェース裏側のディンプルによってミスヒットに強くなっているらしいです。
まぁ、簡単にする方向のチューニングは私が感じることは考えにくいですが、そのあたりは試打データを見ながら評価していきたいです。
試打データ
ヘッドスピード | 49.9m/s |
平均キャリー | 190y |
平均トータル | 202y |
平均サイドスピン | 195rpmドロー |
平均バックスピン | 4815rpm |
平均打ち出し角 | 1.1 |
平均打ち上げ角 | 20.0° |
左右ブレ | 0y |
最大キャリーは196yで、平均は190y。
7番のロフトが28°で前作よりも1番手程ストロングになっているのでかなり飛距離性能がアップしています。
28°だと、ホンマのTW747Pや28.5°のM6アイアン、29°のピンi500あたりがライバルになるかと思います。
それらのアイアンと比べる限りは、度数に対する飛距離は普通と言えそうです。
飛距離と連動してバックスピン量が少ないのも特徴だと思います。
ブレは横8y、縦9yです。安定性は高水準だと思います。
さらに、サイドスピンの少なさも目立ちました。
シャフトは950neoですから、弾道は高いのですが捕まりは弱いです。ですから、かなり振っていかないとドロー回転はかからず、飛距離が前後します。
ビジュアルで見る弾道
弾道は正面から見ると、きれいに揃っているのが分かると思います。
弾道の高さは画面に収まるくらいの高さなので低いです。
横から見ると打ち出してすぐの軌道がやや凹んでいます。スチールのアイアンでは初めて見る弾道ですが、おそらく950neoがスピンを増やすように作られていることが理由だと思います。
試打して感じること
打感は、金属で打っている感触が希薄です。
柔らかいのですが、軟鉄アイアンを打っているのとは違い、ゴムみたいな打感、音です。
弾き感が強いので室内で試打しているだけで飛んでいると実感します。実際は度数なりですけど打っていて楽しくなります。
見た目
少しグースネックで、ソールは厚めです。
バウンスはそこまで付いておらず、ソールが厚い割に後ろが削ってあるので構えると座りが良いです。
フェース形状はゼクシオみたいになりました。もはやブリヂストンの顔ではありません。
データチャート
安定性、コスパは高評価しました。
スピン量や易しさ、飛距離もまずまず良かったので全体としては高い評価となりました。
ただ、度数は7番で28°とストロングなわりにPWで44°なので番手間の度数の開きは大きいです。9番が38°でなんとPWとの差は6°です。
セッティングはすこし難ありだと感じました。
総評
時代の流れなので仕方ないとは思いますが、スコアが出しやすいモデルでは無いと思います。
ただ、ストロングロフトであることが理由ではなく、度数が開きすぎていることが要因です。
もちろん、レベルによるのは間違いありませんがレベルの高い人には需要がないでしょう。
番手によってはっきりと距離を分けて打てるのであればこのクラブはおススメできませんが、ある程度飛ばしたい人はフィットすると思います。
おススメ度
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