まぁフォーティーンです。
ジューシーアイアンはフォーティーンの人が作ったブランドなので、フォーティーンっぽいアイアンを作っています。まぁネーミングがジューシ=14=フォーティーンですからね。
残念ながら、私がボッコボコに酷評したプロトコンセプトの2023年モデルはジューシーの人が設計しているらしいので既に期待が出来ませんが今回はおそらくその人が最も作りたいアイアンであるジューシーtQアイアンを試打評価していきます。
ジューシーtQアイアンのデザイン
デザインはかっこいいです。それに関してはプロトコンセプトだって同じですからね。バックフェースを見るとスリットのようなものが確認出来ます。
ジューシtQアイアンは番手によって形状が変わるモデルです。4番〜7番は“ダブルマッスルバック形状”と呼称していますが、普通にポケキャビです。
物は言いようですね。スリット好きなんでしょうね。溝自体はそこまで深くはありません。打感に影響するか微妙なラインですね。
ソールやバックフェースにはCNCミルドの削り跡があってかっこいいです。P7TW以来のミルド跡のあるソールかもしれません。
構えるとプロトコンセプトC03TC感があります。
ジューシーtQアイアンのスペック
7番で32°のロフト体系でPWは46°です。
マッスルとポケキャビのコンボみたいなセッティングになっています。
試打データ
ジューシーtQアイアン×ダイナミックゴールド105 S200
ヘッドスピード | --m/s |
ボールスピード | 59m/s |
平均キャリー | 178y |
平均トータル | 186y |
平均サイドスピン | 453rpmドロー |
平均バックスピン | 7757rpm |
平均打ち出し角 | 0.7° |
平均打ち上げ角 | 22.1° |
最大の高さ | 41y |
落下角度 | 54° |
左右ブレ | -5y |
ロフト32°のアイアンとしては特に速いわけでもない初速で、飛距離は178y、バックスピン量7700rpmほどとスピン重視の試打データになっています。この計測はGC4なので弾道の高さは低めに出ていますが角度は出ていますしスピンも多いのでおそらく高弾道になると思います。
シャフト通りのドローという感じの方向性です。バックスピンは全て7700rpm台で安定していますが、初速が結構ぶれるのでキャリーはバラつきます。
打点を変えた時の反応はやはり悪く、トゥダウンも頻繁に起こるので打ちやすいアイアンではありませんでした。試打データだけ見れば悪くないのですが、そんなアイアンいくらでもあるのでそれを引き出す難易度や再現性がアイアンの価値を決めます。
ジューシーtQアイアンの良い点
- デザインがかっこいい
- 打感がまずまず良い
- 性能のバランスが良い
ジューシーtQアイアンのイマイチな点
- 打点傾向が悪い
- トゥダウンが起こる
- キャリーが安定しにくい
ジューシーtQアイアンの打感
実は打感が良いです。7番はスリットが入っているのでC03TCのような構造ですがあれよりもだいぶピュアでした。
軽めの衝撃で、打点を変えた時の打感の変化は穏やかです。ただ試打データはバラつくのでこれは熟慮すべきです。
他社製品と比較
ジューシーtQアイアンのマトリックスチャートでのポジションはブループリントの近くです。

シャフトに依存しやすいので打点が安定するようなカウンターバランスや自分のスイングスピードよりもオーバーな重量にしてセッティングすると良いでしょう。
データチャート
スピン性能は安定していますし高いです。一方で安定性はやや低評価で伸び代があります。またこれで価格が1本4万円というのは高いです。この金額を出すなら三浦技研CB-302をおススメします。
総合評価
ジューシーtQアイアンはプロトコンセプトC03TCよりははるかに完成度が高いアイアンだと思います。ただ、わざわざおススメするかというとそれは否です。
設計思想や技術は素晴らしいと思いますが、肝心の完成した製品が魅力的でないのでやはり評価は高く出来ません。
おススメ度 (3 / 5)
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