X-FORGEDシリーズが複合素材に
前作までは単一素材削り出しのシリーズとしてX-FORGEDを名乗っていたと記憶していますが、2020年モデルは大胆な複合素材になりました。
このX-FORGED CBは、ユーティティアイアンであるX-FORGED UTとデザインが同じになっており、ロングアイアンからユーティリティへの繋がりも良さそう。
ただ、後で解説しますが、顔はUTとCBではちょっと趣向が違うので、どちらかというとAPEX MBを使う人向けにUTがあるのかとも考えられます。
試打データ
ヘッドスピード | 45.4m/s |
ボールスピード | 57.8m/s |
平均キャリー | 176y |
平均トータル | 185y |
平均サイドスピン | 723rpmドロー |
平均バックスピン | 6746rpm |
平均打ち出し角 | -0.3° |
平均打ち上げ角 | 22.3° |
最大の高さ | 46y |
落下角度 | 53° |
左右ブレ | -13y |
平均キャリーが176y、バックスピンが6500rpm強かかるので、性能のバランスは抜群です。どちらかというとスピン寄りです。
ただ、これは強めにドローをかけての結果なのでフェードだったらもっとスピンをかけることも十分可能でしょう。これ以上バックスピンが増えることに意味があるかは別として。
7番のロフトは33°なので、2018年モデルで言えばAPEX PROと同じです。キャビティだったX-FORGEDは34°だったと思うのでどちらの後継モデルなのかは分かりません。折衷案なのかもしれませんね。
サイドスピンが多い割には、横方向の安定感があると思います。
縦も、そこそこ揃います。シャフトをしっかりと選択すれば問題ないでしょう。
デザインから分かること
特徴的なのがバックフェースにねじ止めされたバッジです。APEX MBもこのようなギミック?でしたね。2018年モデルのように内蔵するのはやはりコストがかかるのでしょうか。
かなり印象的だったのがこのフェース形状です。X-FORGEDスターに非常に良く似ています。少しオフセットされており、とても33°のアイアンとは思えない寛容なデザインです。
実際に、オフセットしたアイアンらしく捕まえやすいヘッド挙動です。
ちなみにX-FORGED CBのバッジは外せません。打感は、APEX MBより良かったですし、打感の良いエリアに当たりやすいです。
同じ度数だったAPEX PROよりもかなり大きいフェースです。ネック側が少し広げてあります。
かなりグースですね。ネックはやや短いです。
扱いやすさ
何も考えなくてもドローになるので、飛距離を心配する必要が無いです。そのため、ある意味安心して逃がして打てるのでコントロールがしやすいと私は感じました。
ただ、逃がすのが得意な人と逆の人がいますので、自分のスイングスタイルに合えば、という程度に思ってください。
ヘッドが大きめで捕まる軌道を通るので、シャフトは重くてだるい物が合いそうです。プロジェクトX LZとか、モーダス120のR、Sあたり。
データチャート
よくバランスが取れているアイアンだと思います。特に安定性とスピン量。飛距離のロスを最低限に抑えつつもあらゆるグリーンに対応できるデータです。
総評
顔が好みであれば超アリなアイアンだと思います。
ライバルは同じくロフトがある程度寝ていて簡単に打てるように作ってあるi210ですね。
おススメ度

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