ゼクシオ対抗の筆頭
PHYZ(以下ファイズ)シリーズは代々シニア向けモデルとしてゼクシオと売り上げを競ってきたモデルです。
ゼクシオ対抗の中でももっとも実績があり、ファンも多いのである意味独自の世界観があります。今作のファイズは10.5°のみの設定で、シャフトはRとR-lightの二種類。
総重量はRで270g、R-lightで266g。ゼクシオのRが270gですから、全く同じ重量です。一方で、シャフトはRでトルク7.1と非常に柔らかいです。
果たして、私が打ちこなせたのかデータから見てみましょう(笑)
試打データ
ヘッドスピード | 53.8m/s |
平均キャリー | 263y |
平均トータル | 280y |
平均サイドスピン | 284rpmドロー |
平均バックスピン | 3339rpm |
平均打ち出し角 | -3.6 |
平均打ち上げ角 | 16.2 |
左右ブレ | -32y |
思ったより打ちこなせたと思います(笑)
さすがに、ヘッド負けしてバックスピン量が多くなってしまいましたが予想の範囲内です。サイドスピンは全てドローで平均284rpmですから結構優秀。
実は、コントロールしやすいヘッド軌道だったんです。この手のドライバーにしてはオートマチックではないのかもしれません。
打感が気持ち良い
ファイズはブリヂストンのドライバーらしく、非常に気持ちが良い打感でした。ゼクシオは芯に引っ付くような打感で、音は金属音でした。
一方ファイズのドライバーは打感も音も金属感が強いです。これは外で打ったらさぞ気持ち良いだろうと想像できます。
しかも、多少ミスヒットしても同じ打感です。
シャフト
ファイズドライバー用のシャフトはミツビシケミカルとの共同開発で、しなりを最大化してヘッドスピードを上げる設計です。
確かに、しなりもどりはすさまじいです。試打しはじめた数球はドライバーなのにダフリました(笑)
それだけ、しなり戻りが早いということです。ボールが右に行ってしまうスライサーの方にターゲットを絞っています。
ライトスペックは4gだけ軽く、トルクは0.2の差です。正直、この程度の差で弾道に変化があるのかは不明です。ただ、おそらくヘッドスピードが遅い人だとこのくらいの差で十分ということにも思えます。
ヘッドの座り
ゼクシオとほとんど同じくらいのヘッドの座りです。一般的にフックに構えているように見えるでしょうが、実際はこのくらいがストレート。
そして、色がめちゃくちゃかっこいい。非常に深いグリーンでメタルフレークの入った光沢の美しいカラーリングです。
ゼクシオ8で採用されていたメタリックパープルの色違いみたいな感じです。
データチャート
易しさは満点評価します。しなりの早さは私が今まで打った中でもトップクラスです。このクラブで右に打つことはほぼ不可能だと思います。
サイドスピンが少ないので、安定感があります。バックスピンはG410SFTより少ないのでそこまで悪くないでしょう。
価格はゼクシオより1万円ほど安いですので高評価。
総評
ファイズドライバーはブリヂストンらしい気持ち良い打感とシャフトのしなりによる捕まりが抜群です。ヘッドで捕まえるゼクシオとは根本的に違います。
割り切ったロフト設定とシャフト設定が低価格に繋がっているのだと思います。ファイズの狙っているユーザー層で11.5°は必要ないのか、今後のファイズの売れ行きが気になります。
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