まだほとんど知られていませんが、2019年7月現在アメリカでは販売されているエピックフラッシュLDを購入してみましたので、レビューしてみたいと思います。
もともとエピックフラッシュサブゼロを購入しようと考えていたのですが、値段が高いのとイマイチおもしろみに欠けていると思いまして躊躇していたのです。
しかし後日、ツイッターでたまたまフォロワーさんがエピックフラッシュLDが発売されたのをツイートしていて、勢いで買ってしまいました(笑)
動画もありますので是非ご覧ください。
さっそく試打データから見ていきましょう。
試打データ
ヘッドスピード | 52.3m/s |
平均キャリー | 291y |
平均トータル | 323y |
平均サイドスピン | 206rpmドロー |
平均バックスピン | 1845rpm |
平均打ち出し角 | -1.9 |
平均打ち上げ角 | 11.1° |
左右ブレ | 31y |
ベストセッティングでの平均データです。
最大飛距離がキャリーで299y、トータル324yです。これはフェードボールでした。
シャフトはエピックフラッシュの純正スピーダーのSRです。
スリーブのポジションはロフトがプラス1°になるところです。ウェイトは2g→10gに変更。トータル重量308gです。
まだ完成ではありませんが、ウェイトの増量は最小限にしたいです。トータル重量で300g前後を目標に組みたいと思っています。
さて、試打データを見るとエピックフラッシュのノーマルよりも飛んでいないことが分かりますね。原因は明らかです。
それはヘッドスピードが落ちたことです。おそらく重量が重いのが影響しているのだと考えられます。
ヘッドの特性は非常にニュートラルで、振り方に応じて本当に素直に飛んでくれます。少ないロフトで打っている時はフェードの方が飛びますが、6°、7°にしていくとドローでも十分な滞空時間が稼げますので、同じくらい飛距離が出ます。
バックスピンは6°にすると1800rpm程になり、ドロップしなくなります。通常のドライバーだと10°を想定して設計しますのでただ立てるだけだと6°でもドロップするでしょう。
エピックフラッシュLDはロフト角5°をベースに設計されているので、低ロフトでもスピンが適度にかかるのだと思います。
見た目の特徴からわかること
ギミック類
まずは、ギミック類ですね。
エピックフラッシュに装着されていたペリメーターウェイトは埋められており、代わりにスクリューウェイトが付いています。
買う前はペリメーターウェイトは便利なので付いていたら良いなぁと思っていたのですが、実際打つと極めて方向性がニュートラルなのでむしろない方が使いやすいと感じました。
ペリメーターウェイトの方が付け替えが面倒ですし、高価なのでそのあたりを配慮しているのかもしれません。
可変スリーブは、他のキャロウェイのドライバーと同じ物が付いています。ですが、私が購入したサイトでは、グリーンドットという-2°が選択できる特別なスリーブも選べます。
正直、5°でもドロップするのでグリーンドットはやり過ぎかと思います(笑)
ちなみに私はここで買いました。購入については後述します。
全体的なこと
構えるとこんな感じです。ストレートでフェース面はあまり見えません。
エピックフラッシュスターと比べると大きさはおそらく同じだと思われます。もしかしたら、もう気づいた方もいるのではないでしょうか。
エピックフラッシュLDのヘッドはカーボンではありません。
音や重量から判断するに、フルチタンだと思われます。調べても情報が少ないのであくまで予想です(笑)
エピックフラッシュLDのフェースは、他のモデルよりも広いのではないでしょうか。フェースのトゥ側があまり見えず、ディープフェースみたいです。
こっちが普通のエピックフラッシュ。エピックフラッシュLDは模様もなし。
そして、フェースの中央には白い傷があります。おそらくこれはテストした際についたものだと思います。ツアー支給品などでも見られます。
ツアー支給品にも貼られるスペックシールが付いています。リアルロフト4.9°、ヘッド重量189.2gと細かく計測されています。
実測もほとんど同じ値でした。
感覚的な特徴
エピックフラッシュのシリーズは音に特徴があります。
一方でエピックフラッシュLDは同シリーズの特徴的な音は感じられません。普通のドライバーとあまり変わらないやや高い金属音がします。
打っていて心地よいです。もしかしたら、ローグやエピックフラッシュで採用されていたジェイルブレイクテクノロジーが無いことが要因かもしれません。
また、少し気になったのが素振りをしている時の風切り音です。同シリーズの他のモデルではしませんが、LDだけは風切り音がします。理由は永遠の謎です。
また、打感はかなり良いです。結構好みで、センターにヒットした時は柔らかくボールが食い込んでいるかのような感触です。
オフセンターにヒットした時は、高い音になりますが、ミート率は高いままです。フェースの中にボールがあればミート率は1.4くらいになります。
どんな打ち方が最適か
まだまだ30球くらいしか打っていないので、探りながらですが極端にアッパーに打つとドロップします。
個人的には、フェードの方が安定すると感じましたので、オープンスタンスでストレートに打ち出すような打ち方が飛距離を伸ばしやすかったです。
ただ、ロフトが5°とはいえダウンブローになればさすがに吹くのでレベルブローから3°アッパー程度が理想でしょう。
セッティング
ドラコン仕様なので、あくまで最大距離を求めることにします。
飛距離を伸ばすには、ヘッドスピードを上げることが先決です。そのためにはできる限り軽くして、しなり戻りのタイミングを最適化、最大化する必要があります。
人によりますが、私の場合はトルク5から6程度のシャフトがヘッドスピードが上がりやすいです。
ただ、全員に共通してシャフトが軽量であることは必須だと思います。
また、ロフトが立っていることと製造精度が高いことから初速は出やすいです。なので、セッティングでもう一つ気にするべきポイントはバックスピン量でしょう。
バックスピンをコントロールする方法は二つあります。
・スクリューウェイトを重くする
・ロフトを寝かせる
私は今回の試打でこの両方をやりました。シャフトが変わればバックスピン量は前後するので、上記二つで調整してください。
購入する方法
今のところ、楽天やアマゾンでは入手できません。ただ、XR LDのようにしばらくすれば流通するでしょう。
私が購入したのはこちらのサイトです。
ヘッド単体で322ドル、シャフトが付くと599ドルです。シャフトとセットのほうが割安ですが、送料がどうなるかは分かりません。
購入する際は、スリーブを選択します。グリーンドットが-2°を選択できる方です。
そうしたら、配送方法を選択します。一番安い配送方法で大丈夫です。それでも5000円ほどかかるのでヘッドだけならトータル4万円くらいになります。
住所は、日本語の住所をローマ字で表記すれば十分です。
例えば横浜市横浜区横浜町なら、Yokohama-city,Yokohama-ku,Yokohama-chou程度の表記でオッケーです。番地はハイフンを入れて必ず記入してください。
アメリカから発送されますので、到着まで二週間ほどかかります。
ちなみに、支払いはクレジットカードかペイパルで出来ます。ペイパルの場合、住所登録しますのでこのサイトに書く住所は多少正確でなくても届きます。
こんな内容です。箱もへこんだりしておらず、梱包はしっかりしていました。私自身、海外からサプリメントなどを買うことが多く雑なところも多いのでこれは印象が良かったです。
データチャート
飛距離、安定性はあえて満点ではなく9点にしました。それでもすべての項目においてかなりの高評価です。
まだセッティングが煮詰まっていないので伸びしろということで評価は現時点でのものだと思ってください。
総評
買うしか試打する方法はありませんが、ミート率が高くて簡単に飛距離を伸ばせるので面白いドライバーだと思いました。
実は、エピックフラッシュの他のモデルは誰でも最大の性能を引き出せるわけでは無かったので、LDのやさしさはドラコンをやる人だけでなく万人にうけると思います。
おススメ度











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