ゼクシオドライバーと同じ関係性
新ゼクシオシリーズは11とXの二種類を展開しています。
これまでのモデルの後継がゼクシオ11、ミヤザキモデルの後継がゼクシオXといった感じです。ゼクシオXの方はドライバーでカーボンを採用するなど現代のハイテククラブに対抗した仕様。
ゼクシオ11の方も流行りのカップフェースを搭載するなど飛距離性能を向上させています。
日本一売れるクラブの、フェアウェイウッドはどんな仕上がりなのか、試打データから見ていきましょう。
試打データ
ゼクシオ11 FW
ヘッドスピード | 51.5m/s |
平均キャリー | 252y |
平均トータル | 269y |
平均サイドスピン | 567rpmドロー |
平均バックスピン | 3281rpm |
平均打ち出し角 | -0.4° |
平均打ち上げ角 | 15.5° |
最大の高さ | 45y |
落下角度 | 47° |
左右ブレ | -28y |
軽量なので、高いヘッドスピードになりました。
さらに、バックスピンが少ないので飛距離が非常に伸びました。最高飛距離はキャリー257yでした。
これは、これまで一番飛んでいたのはキャロウェイ・エピックフラッシュサブゼロの255yをわずかに上回り過去最高です。
サイドスピンはドローで500rpm前後なので、曲がり幅は普通です。
ちなみに、打ち上げ角は15.5°とゼクシオXに比べると高い打ち上げ角なのが特徴です。ゼクシオ11は高い打ち上げ、少ないスピンで飛ばすスタイルのフェアウェイウッドです。
ゼクシオX FW
ヘッドスピード | 52.1m/s |
平均キャリー | 244y |
平均トータル | 259y |
平均サイドスピン | 371rpmドロー |
平均バックスピン | 4117rpm |
平均打ち出し角 | -2.2° |
平均打ち上げ角 | 14.4° |
最大の高さ | 46y |
落下角度 | 48° |
左右ブレ | -25y |
ゼクシオXは平均値を見ると普通のバックスピン量ですが、ボリュームゾーンは3600rpmくらい。
最高飛距離はキャリーで250yでした。これも中々の飛距離です。
そして、ゼクシオXの打ち上げ角は14.4°とゼクシオ11に比べると低めでバックスピンで弾道を維持して飛ばすようなスタイルです。
ビジュアルで見る弾道
白がゼクシオ11、オレンジがゼクシオXです。
曲がり幅自体は白のゼクシオ11の方が大きいですが、打ち出し角がストレートに近いので最終到達地点は同じくらいの所になりました。
ゼクシオFWのルックス
構えたアングル
ゼクシオ11の方が一回り大きくてフックフェースです。
どちらもロフトは18°です。
フェース形状
構えた時にも分かりますが、ゼクシオXの方が少し分厚いです。
フェース形状はほとんど同じですね。色が違うので印象はゼクシオXの方がシャープです。
フェアウェイウッドはカーボンを使っているわけではありませんが、打音はやや低いです。
データチャート
ゼクシオ11
飛距離、スピン量は最高評価。もう少しサイドスピン量が少なければ安定性も満点でしたね。
飛距離を出す方法は角度とスピンのバランスですが、高い打ち上げ角の方がヘッドスピードが遅い人にとっては易しいです。
ですから、そのあたりがゼクシオ11とゼクシオXのすみ分けのうまさだと思います。
ゼクシオX
こちらは、飛距離では敵いませんが総合力が評価できると思います。
ヘッドスピードが速くても低い打ち上げ角で強い弾道を実現します。打音が低く、これまでのシリーズとは全く異なるクラブですが、他社のライバルと対抗できるのはこちらでしょう。
総評
ここまで飛距離が伸びるとは思いませんでした。
今作のゼクシオはフェースで飛距離を担保し、ウェイトプラステクノロジーで安定性を向上させました。
コンセプトがここまで分かりやすく試打データに表れるのは稀ですし、すごいことだと思います。
客観的に見てもこれだけ高性能なゼクシオはこれまでなかったように感じます。個人的には、前作よりも重量アップしているので不安な部分もありましたが、よくできています。
おススメ度
ゼクシオ11
ゼクシオX



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