やたら難しいモデルを作るブリヂストン
ブリヂストンはドライバーの性能はそこそこ高くて評価していたのですが、FWがやったら難しいんです。実際私もブリヂストンのFWを使っていますが、もっと簡単なモデルにしようと企んでます(笑)
とにかくヘッドが小さく球も上がりにくいので上級者には良いのですが、安心感が無いので中級者には厳しい代物ばかり。しかも、ラインナップも少ないため、人気があまり出ないんです。
今回のツアーB X FWは、決してやさしいモデルとは言いませんが、魅力が増したので褒めながら紹介することにしました。
試打データ
ヘッドスピード | 51.4m/s |
ボールスピード | 69.3m/s |
平均キャリー | 241y |
平均トータル | 256y |
平均サイドスピン | 655rpmドロー |
平均バックスピン | 3981rpm |
平均打ち出し角 | -2.7° |
平均打ち上げ角 | 16.3° |
最大の高さ | 49y |
落下角度 | 50° |
左右ブレ | -37y |
最大飛距離は平均飛距離とほとんど同じキャリー242y、トータル257yです。別に飛ぶわけではありません。ですが、3球のデータ、キャリー241yが二回242yが一回と安定しています。ほぼアイアンです。嘘です。
バックスピン量も4000rpmと標準的。やや多めのサイドスピンがドローバイアスの強さを示しています。
打ち出し角度を見ると、こちらも強めに左に出ていることが分かります。普通、こういったやたら捕まるFWは評価したくないんですが、安定しているので多めに見てます(笑)
打ち出し角度も2.3°~2.9°と狭い範囲に収まっていますので。
初速は海外ブランドのモデルと比較して劣っていますが、スピンとのバランスにより飛距離は負けていません。まぁこれ以上は説明しにくいので画像で見ましょう。
ビジュアルで見る弾道
左にスライドしていく強めのドローです。打ち出しも左なのでドローという言葉は使いたくありませんが。すみませんめんどくさい人なんですこれ書いている奴。
高さはやや低いです。歴代モデルと比較したらそこまで低くはありませんので”低め”と表現しておきますね。
揃ってます!純正シャフトでも凹みはありませんね。
打感が超良い
JGRで採用されている高反発エリアを広げるSPコアがツアーB X FWにも搭載されました。このアイデア、最大の反発は目標値次第でして、ブリヂストン自体はそこまでギリギリに設計していないと思っているんですが、結構良いのではないかと思っています。
それは打感を損ねないで済んでいるという点です。反発係数をあげることは硬くすることとほぼ同義なので、うまく作っているなと思います。
クラウンはカーボン。やっぱりこういうあみあみのカーボンがかっこいいと思ってしまうのは私の頭が悪いからですかね。はい、そうです。
カーボンクラウンの中でもこのフレーム形状はカーボンの面積が多いからか、乾いた音がします。比較的おとなしいです。
ツアーB X FWの良いところ
シンプルなデザインです。私はデザインを語るときに馬鹿の一つ覚えのように「メーカー名がモデル名より大きく表記していたらダサい」と豪語しているのですが、これはかっこいいでしょ。
Bマークはセーフかなと。ランバードはダサいけど。(これだから案件来ないんだぞ)
若干オープン気味な構えです。「Bを構えろ」という謎のキャッチコピーですが、これは構えたくなるエモいデザイン。
いつも通りブリヂストンはツアーADのコスメの純正シャフトです。ツアーB X FWはコーポレートカラーである赤と黒、白を組み合わせたものになりました。
データチャート
性能面はやや打つ人を選びますが、概ね良好です。特によいところがあるというよりかは欠点が無いタイプです。
こういうFWっていろんなドライバーと組み合わせられるので需要があると思います。デザインからは想像できないくらい捕まりますし、安定します。
総評
ツアーB X FWは可変スリーブだったら買っても良いなと思えるFWでした。カーボンをうまく組み合わせてスピンを設計していますし、打感を損ねる事なく前作よりも簡単に再現できるようになりました。
ドライバーは成長を感じませんでしたが、FWは変わっただけでなく良くなったので高評価しています。実は、別記事のハイブリッドも中々良かったのでそちらもご覧ください。
おススメ度
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