超久しぶりの可変ウェイト
テーラーメイドのFWの中でもタイガー・ウッズ選手が長年使っていたM3やチタンを採用したM5などには可変ウェイトがついていました。可変ウェイトは別に使うわけではないんですが、男心をくすぐるというか、頭の悪い私にはなんとなく魅力的なんです。
ステルス2プラスFWは4年ぶりに登場した可変ウェイト搭載のFWと言うことになります。チタンのモデルと考えるとM5とステルス2プラスだけ。そんな貴重なFWを試打データをもとに評価していきます。
ステルス2プラスFWのデザイン
ステルス2プラスFWは前後に動く可変ウェイトをソール中央に埋め込んでいます。
これまでM3でもM5でも左右の弾道調整機能を持った可変ウェイトだったので、前後に動くと言うのは新しいです。これによってバックスピン量を調整出来る様にしています。
ウェイトは50gあるのでサイズも中々のもので、ボディセンターを深く彫っているので少しエロいです。
ステルス2プラスFWのクラウンはドライバー同様艶ありです。
ステルス2プラスFWのフェース上には白いラインが描かれていますが、若干フック気味だからか見えづらいです。
ネックの曲がり方に違和感を覚えますがそう言う仕様みたいです。ライ角が寝てる感じはしますね。
試打データ
ステルス2プラスFW5番(18°)×純正ディアマナS
ヘッドスピード | 51.0m/s |
ボールスピード | 68.6m/s |
平均キャリー | 238y |
平均トータル | 252y |
平均サイドスピン | 266rpmドロー |
平均バックスピン | 3978rpm |
平均打ち出し角 | 2.3° |
平均打ち上げ角 | 19.3° |
最大の高さ | 56y |
落下角度 | 52° |
左右ブレ | 0y |
チタンのフェアウェイウッドとして特別初速が出ているわけでもなければ、特別飛んでいるわけでもありません。なんなら、同じステルス2プラスのレスキューの19.5°と同じキャリーです。
見事なドロー弾道だと思います。サイドスピンは基本的に300rpm弱を推移しており、曲がり幅が一定になりました。この曲がり幅なら安心して振れます。
前作のようなストレート弾道というわけではありませんが、サイドスピンが少ないことは評価したいですね。ドライバー同様、ステルス2プラスFWも高弾道です。バックスピン量も決して少なくはありません。ちなみに、ステルス2プラスFWはこれまでと違い5番で18°になっています。調整機能があることを考慮したロフト設計なんでしょう。
ステルス2プラスFW3番(15°)×純正ディアマナS
ヘッドスピード | 52.1m/s |
ボールスピード | 70.7m/s |
平均キャリー | 260y |
平均トータル | 277y |
平均サイドスピン | 290rpmドロー |
平均バックスピン | 3224rpm |
平均打ち出し角 | 0.9° |
平均打ち上げ角 | 17.4° |
最大の高さ | 53y |
落下角度 | 49° |
左右ブレ | -9y |
3番ウッドはしっかりと5番との距離の差も出ていて、最高飛距離はキャリーで268yと悪くない結果になりました。バックスピン量がある程度掛かってくれるFWは3番を選ぶ際に重宝しますね。
3番ウッドは普段使わないので打ち慣れていませんが、特段問題なく打てました。平均キャリー260yというのはそこまで魅力的でもありませんが前後にウェイトをずらしてスピン量を調整することで距離もある程度コントロールできるでしょう。

ステルス2プラスFWの良いところ
- 可変ウェイトが面白い
- 安定感のある一方向性
- なんかカッケェ
ステルス2プラスFWのイマイチな点
- チタンの良さが感じられない
- 標準のウェイトポジションは重心低すぎ
- フェースが構えにくい
可変ウェイトのメリット
この可変ウェイトの面白さは、これまでと違って前後に動くところにあります。
前後にウェイトが動くことで、スピン量が変わり飛距離を変えることができます。これに加えて可変スリーブでロフトも変えられます。この2つの方法で距離を変化させられるのはセッティングの幅を広げます。
例えばシャフトを変えて思ったスピン量にならなくても両方で調整出来るので角度でもスピンでもコントロールが可能。もっと言えば、単純に飛距離が出る5番を作りたければウェイトを前にずらしてロフトを立てることで実質短尺化のような効果を得ることも出来そうです。
データチャート
飛距離性能を求めて買うのはやめた方が良いです。ただステルス2プラスFWにしかない可変機能があるのでライバルは不在かもしれません。性能的には凡なので性能で選ぶなら前作のステルスプラスがおすすめです。
総合評価
ステルス2プラスFWは別にチタンにする必要はないのかなと思いました。この可変ギミックこそがステルス2プラスFWの真骨頂であり、素材選択はこのクラブの価値に何も影響していない気がします。
まぁそれでも他のFWにはない機能を持っているという独自性は買う決め手になるかもしれませんね。
おススメ度 (4 / 5)
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