初代が相当売れたのか
ステルス2の世代には、3種類のFWと3種類のハイブリッドが設定されました。これまでここまで多くのモデルをラインナップしたことはおそらくないので、テーラーメイドの資金力を察します。
それが出来るだけの予算が初代ステルスの売上で立ったということなのでしょうか。まぁ厳密には初代が発売した時点でステルス2は完成しているのでどれを発売するかという段階で関係がありそうです。
今回はその中で中間的なモデルであるステルス2FWを試打評価していきます。
ステルス2FWのデザイン
ステルス2FWのソールは前作とそっくりですが、よく見るとアグレッシブに彫られています。
一応、ソール後方にVスチールと書かれていますが、今作は肉付けしてそれを再現しているのではなく、削って立体的にしてあります。
デザインは割とかっこいいです。
クラウンはカーボンで、艶あり塗装です。ステルス2シリーズは一つ残らず全て艶ありになりました。M3&M4シリーズ以来です。
ステルス2FWのフェースは、そこまで構えやすくもないと思いました。ステルス2プラスFWもそうでしたが被って見えるんですよね。
試打データ
ステルス2FW5番(18°)×純正テンセイS
ヘッドスピード | 51.0m/s |
ボールスピード | 68.4m/s |
平均キャリー | 241y |
平均トータル | 257y |
平均サイドスピン | 629rpmドロー |
平均バックスピン | 3646rpm |
平均打ち出し角 | 0.8° |
平均打ち上げ角 | 18.1° |
最大の高さ | 52y |
落下角度 | 50° |
左右ブレ | -23y |
前作のステルスは適度に捕まって高評価でしたが、予想通りその次の世代であるステルス2FWはやや捕まりすぎです。サイドスピンは最大で800rpmほど掛かっている上、ミスをすると強烈に引っ掛けます。引っ掛けないFWが欲しいならステルス2プラスを選ぶべきでしょう。
右に打ち出しているのでスライサーならちょうど良いドローやストレートになる可能性はありそうです。バックスピンはしっかりかかるので飛距離は問題ありません。
初速性能は普通で、縦距離のブレは10yほどあるので安定性の高さも感じられません。
ステルス2FW5番(18°)×スピーダーNXグリーン6S
ヘッドスピード | 49.2m/s |
ボールスピード | 67.3m/s |
平均キャリー | 243y |
平均トータル | 259y |
平均サイドスピン | 515rpmドロー |
平均バックスピン | 3317rpm |
平均打ち出し角 | -0.3° |
平均打ち上げ角 | 18.1° |
最大の高さ | 50y |
落下角度 | 49° |
左右ブレ | -24y |
シャフトを変えても、弾道がほとんど変わりません。ミスの傾向も変わらないのでカスタムする意味はないと思います。重量だけ合わせる感じで使えばOKです。
純正よりは硬いので打ち出し角度が少し左に寄りましたがサイドスピンも多めで、飛び方は似ています。スピーダーNXグリーンは捕まりを抑えるのに向いていると思っていますがステルス2FWに組んでも効果はなし。
平均飛距離は伸びたものの、最大飛距離はキャリー247yなので純正と変わりません。バックスピン量も平均では減っていますがボリュームゾーンは大差ないです。
ステルス2FWの良い点
- カスタムしなくて良い
ステルス2FWのイマイチな点
- 引っ掛ける
- 顔がイマイチ
- カスタムをしても意味がない
- 前作を超えていない
データチャート
ステルス2FWは特に褒めるポイントがありません。デザインがかっこいいですが、構えたら残念な面構えなので相殺しています。
総合評価
マークダウンしてお得に買えるステルスFWがあるのにわざわざステルス2FWを買うのは賢い選択ではありません。FWは毎年買い換えるものではありませんのでさほど問題でもないでしょう。
おススメ度 (2 / 5)
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