Vスチールの復刻盤
SIMとSIM MAXのフェアウェイウッドは2003年デビューのVスチールの名前をソールにプリントしました。
いまだにVスチールを使っている人もいるくらいの名器ですし、かつて使っていた人も多いでしょう。
その名の通り、Vスチール同様のソール形状を採用しています。抜けの良さを狙っているようですが、かつてのVスチールほどの立体感は無いので、見掛け倒しな感は否めません。
それではさっそく試打データを見てみましょう。



試打データ
SIM FW 19°
ヘッドスピード | 53.1m/s |
平均キャリー | 250y |
平均トータル | 266y |
平均サイドスピン | 228rpmドロー |
平均バックスピン | 3419rpm |
平均打ち出し角 | -0.4° |
平均打ち上げ角 | 17.2° |
最大の高さ | 51y |
落下角度 | 49° |
左右ブレ | -12y |
ロフトが19°なのは前作のM5と同じです。低スピンなので19°にして飛距離を抑えていると言えます。
実際、バックスピンは約3500rpmとフェアウェイウッドとしては少ないです。
平均飛距離はキャリー250yで、最高飛距離は253yでした。初速はSIM MAX FWの方が出ているので、低スピンによって飛ばしているフェアウェイウッドですね。
サイドスピンはドローで300rpm以下。素晴らしいです。
SIM MAX FW 18°
ヘッドスピード | 51.2m/s |
平均キャリー | 245y |
平均トータル | 259y |
平均サイドスピン | 281rpmドロー |
平均バックスピン | 4211rpm |
平均打ち出し角 | 1.9° |
平均打ち上げ角 | 16.6° |
最大の高さ | 53y |
落下角度 | 51° |
左右ブレ | -2y |
こちらはバックスピンが多くて高弾道です。
バックスピンは、やや多い4000rpm超えです。方向性はSIM FWよりも微量ですがドロー強め。
最高飛距離はキャリーで250yですから、中々飛んでいると思います。
SIM MAX FWとSIM FWの大きな違いは打ち出し角です。SIM MAXはしっかり右に打ち出せるのでより美しいドローボールになります。
左5yから右1yの幅6yに収まっています。
ドライバー同様SIM MAXの方がオートマチックだということが分かりました。
ビジュアルで見る弾道
オレンジがSIM MAX FW、緑がSIM FWです。方向性はそのまま左右にスライドさせただけで曲がり幅は小さいです。
微妙な違いですが、緑のSIMの方が低いです。
デザインを比較
これがSIM FWです。155㏄です。フェースがシャロー気味です。
投影面積自体はほとんど同じで見分けがつきません。こっちがSIM MAX FW。160㏄です。
SIM用のテンセイシルバーが純正です。
SIM MAXにはテンセイブルー。
カーボンクラウンは着色されたもので、Mグローレとそっくりです。だせえ。
評価とデータチャート
飛距離は250y超えなので満点の評価です。また、スピン量は上級者向けではありますが、高い性能だと思います。
一方で、FWが苦手な人や弾道が既に低い人にはお勧めできません。
SIM MAXの方は難易度が低く再現性が高いこと、方向性が安定していることを考慮して全体的に高評価になりました。
総評
ドライバーはイマイチでしたが、フェアウェイウッドはどちらも良かったです。
私個人的には、SIM MAX FWの方が打ちやすかったですが、やはりチタンボディのSIMも捨てがたいです。
SIMは前作よりもヘッド体積が大きくなっていますから、小さいヘッドが好みならM5の方が良いでしょう。
SIM FWのおススメ度
SIM MAX FWのおススメ度




コメント