ドローバイアス強めなFW
2020年モデルのRMXシリーズのFWは、ドライバーやユーティリティと同様にBOOSTRINGを採用しており、初速アップを狙うというコンセプトは同じです。
ヘッドサイズは普通で、ギミックも特にないオーソドックスなフェアウェイウッドです。
純正シャフトのほかに、スピーダーのFWが店舗在庫として置かれます。
5番で17°と通常の5番ウッドよりもややストロングです。また、7番も1°ストロングです。これは前作から継承されていますね。
それでは、試打データを見ていくことにします。
試打データ
ヘッドスピード | 52.1m/s |
平均キャリー | 246y |
平均トータル | 262y |
平均サイドスピン | 837rpmドロー |
平均バックスピン | 3569rpm |
平均打ち出し角 | -1.2° |
平均打ち上げ角 | 14.1° |
左右ブレ | -40y |
平均飛距離がキャリーで246yですが、これは17°だということを考慮すれば普通くらいでしょう。
シャフトはスピーダーエボリューションⅥの50g台のFW用です。
バックスピンは少なめですが、サイドスピンはドローが強いです。
打ち出し角も左なので、かなりドローバイアスが強いことが分かると思います。
弾道は低めではあるものの決して強弾道と言えるものではなく、単なるフックに近いです。
ビジュアルで見る弾道
ある意味安定しているのですが、曲がり幅は大きいです。
かなりアンダースペックであることは間違いありませんが、それにしては歪みが少ないように思います。
ですが、サイドスピンがあれだけかかると風に弱いでしょう。
RMX FWのルックスとか
平べったいデザインです。
ヤマハのUD+2のような少しグースの入った感じです。フェースが開きそうな印象は皆無でいかにも捕まりそうな気がしてなりません。
BOOSTRINGも一応あります。
データチャート
少し厳しめの評価になってしまいました。特に、スピン量はサイドスピンの多さ故に低評価となりました。
このチャートを見ると、RMX FWの何が優れているのかが分からないと思いますが、それは私も同感です。
飛距離は度数なり、方向性はドロー強すぎ、なんとかまとまっているくらいで、メリットはありません。
総評
必要ないと思います。
RMXシリーズの中では明らかに浮いた存在だと思いました。方向性も統一感が見えず、ロフト設定も良く分かりません。
RMXシリーズでそろえる気がないなら試打する必要もありません。
おススメ度
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