相変わらずのラインナップ
キャロウェイはドライバーのラインナップはさることながら、ハイブリッドやFWのラインナップも凄まじいです。ドライバーと同じネーミングのモデルだけでなくAPEXユーティリティやAPEX UWなど独自モデルもあります。
FWはまだドライバーと同じ数しか出ないことが多いので追いつけなくもないです。今回紹介するのはパラダイムFW。3番が可変式でそれ以外が差しっぱなしという独自のスタイルになりました。
この記事では、パラダイムFWの試打データを元に評価していきたいと思います。
パラダイムFWのデザイン
まずはデザインから見ていきます。ドライバーではカーボンでクラウンからソールまで囲むような構造になっていましたが、パラダイムFWでも5番〜3番に同じような特徴が見られます。
ソールの形状はユーティリティとも似ていて、センター部分を削ったような形になりました。
なんか後方の金属との繋ぎ目が雑な感じがします。
比較的広い面のカーボンクラウンです。エピックフラッシュや初代ローグなど1世代前のクラウンよりもカーボンの面積が広いです。
フェースアングルはややオープンです。薄めのフェースですね。
試打データ
ヘッドスピード | 51.1m/s |
ボールスピード | 68.6m/s |
平均キャリー | 233y |
平均トータル | 247y |
平均サイドスピン | 87rpmフェード |
平均バックスピン | 4330rpm |
平均打ち出し角 | 1.4° |
平均打ち上げ角 | 18.6° |
最大の高さ | 55y |
落下角度 | 52° |
左右ブレ | 9y |
パラダイムFWの1番の特徴はフェードバイアスだと思います。スライスするほど右に飛ぶわけではありませんが、捕まりはかなり弱いと感じます。
打ち出し角度から右になっていて、サイドスピンと相まって右に10yほどのところに集まりました。ですが、バックスピン量は多くもなくて一般的なFWと変わりません。ほぼストレートの時に4000rpmを切るのでやや低スピンな部類かもしれません。
平均キャリーは233yで、飛距離性能は低いです。初速は平均こそ68.6m/sでしたが、ボリュームは67.5m/s付近なので飛距離は期待できなさそうです。まぁ一応最高初速が71m/sなのでしっかりセッティングすればなんとかなりそうではあります。
パラダイムFWの良い点
- フェードが打てる
- 左を防げる
- そこそこ当たる
- 抵抗感が少ない振り心地
- ラインナップが豊富
パラダイムFWのイマイチな点
- 振っても飛ばない
- 捕まり感が希薄で楽しくない
- 深い芝でどうなるか不安
パラダイムFWの面白さ
パラダイムFWの魅力はラインナップの豊富さにあると思います。
ちなみに、フェース素材が番手によって異なるので打感はそれぞれ変わると予想されます。3番に加えてハイロフトもあったり懐かしいHEVENや11番という脅威の7番手。注意点としては3番と3番HLが可変スリーブになっているというところです。5番以下の番手は固定です。
データチャート
飛距離性能はあまり良くありませんが、番手がたくさん選べるのでそれで対応すれば良いかなと思います。安定性は高いですし、フェードが打ちやすいという特異性、サイドスピンの少なさは有用だと思います。

総合評価
番手がここまで多いFWは久しぶりです。USモデルではこれまでもこのようなラインナップでしたが国内展開は控えめでした。パラダイムFWはドライバーとの整合性は感じられませんが、単品で入れる価値はあるかなと思います。
デザインも地味めで他のブランドのクラブと合わせても違和感は少ないと思います。




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