新機能搭載で進化したFW
2022年モデルのオノフKUROシリーズは、CBT=クロスバランステクノロジーという可変ウェイトギミックを新たに搭載しました。これにより、ドライバーでは標準でグリップ(CBT)とヘッドのウェイトを変えて振り心地を調整できます。
FWやUT、アイアンでもオプションでCBTグリップを選択可能です。
それではデザインから見ていきたいと思います。
KUROフェアウェイアームズのデザイン
やはりトピックは2つのウェイトポートです。これが初採用のクロスバランステクノロジーです。
これを変更することで、弾道調整やバランス調整、振り心地調整が出来ます。
個人的にはトゥ側を軽くしたほうがうまく打てると思いました。
ソールはオノフ伝統のエクボと溝が確認できます。さらにソール形状は後ろまでつながったVスチールのようなもの。
クラウンはつや消しの黒で、ドライバーと同じ溝がこちらのクラウン部分にもありますね。
フェース形状はソール側のV字が結構キツく、PRGRのQシリーズのような形をしています。
試打データ
ヘッドスピード | 51.4m/s |
ボールスピード | 69.6m/s |
平均キャリー | 239y |
平均トータル | 254y |
平均サイドスピン | 213rpmフェード |
平均バックスピン | 4330rpm |
平均打ち出し角 | 0.6° |
平均打ち上げ角 | 15.4° |
最大の高さ | 48y |
落下角度 | 49° |
左右ブレ | 10y |
KUROのFWは、特別他の製品と比べて優れている点は見つかりません。
サイドスピンは全てフェードで、300rpm以下に収まっています。バックスピン料は非常に安定していて、これが全体的な球の集まりに貢献しているように思います。
打ち出し角度から右になっているので、これは引っ掛けないFWと評価して良いと思います。弾道の高さも揃うのでグリーンを狙うことができるでしょう。
最大キャリーは245yでした。
KURO FWの良いところ
やはり、弾道調整機能が秀逸だと思います。
FWで弾道調整機能が付いているモデルは少ないですが、KUROのFWはシンプルで使いやすい可変ウェイトです。同時にヘッド重量も変えられるので汎用性が高いです。
オプションでCBTグリップが選択可能です。標準の7gのウェイトが付いて50gのグリップです。カウンターバランスを作れるグリップで、自分で装着可能。
気になるところ
方向性が右であることはすでに言いましたが、KUROのFWはややトゥダウンが激しいように思います。トゥ側が重ったるい感触があって、ダフります。
ですから、クロスバランステクノロジーを駆使してトゥ側のウェイトを軽くしてあげれば良いです。
データチャート
安定性の高さと、引っ掛けにくさがオノフKURO FWの魅力だと思います。少し振り心地に関しては、心地悪さを感じることもありますが、可変ウェイトで調整してあげれば良いのでそのあたりは心配しなくても良いでしょう。
総合評価
とても面白いFWだと思います。ただ、ドライバーやアイアン、ユーティリティがあまりにも良かったため少し霞んでしまった感は否めません。ただ、確実に需要のある特性ですし、デザインもシンプルでかっこいいです。
セッティングの幅もあるので、仮にシャフトで失敗してもなんとかなることを考えると、コストパフォーマンスも悪くないのではないかと思います。
おススメ度
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