FWはこれ以上進化するか
FWは昨今、急激なチタン化を迎えていると思います。
オノフKURO FWはその流れによらずマレージングを使い続けています。2024年モデルではフェース長、クラウン長ともに大型化しました。
今回はKURO FWを試打データをもとに前作からどう進化したのかを分析していきます。
オノフKURO FWのデザイン
2024年モデルのKURO FWはドライバー同様にパワートレンチを増やしました。
カラーリングは真っ黒になって、ウェイトポジションは前作から継承。
細かい溝が掘られています。UTと同じで、ソールのフェース側のえぐれたデザインはなくなりフラットになりました。
クラウンのデザインは前作と見まごうほどに酷似しています。クラウンのパワートレンチも共通。
試打データ
ヘッドスピード | 51.4m/s |
ボールスピード | 72.6m/s |
平均キャリー | 248y |
平均トータル | 261y |
平均サイドスピン | 535rpmドロー |
平均バックスピン | 4368rpm |
平均打ち出し角 | -1.3° |
平均打ち上げ角 | 16.2° |
最大の高さ | 54y |
落下角度 | 51° |
左右ブレ | -26y |
FWの評価は非常に難しいですが、飛距離性能とスピン性能を見るとKURO FWは飛距離に偏っていると思います。バックスピン量は適度にかかるので高さも十分。
初速は平均で72.6m/sと非常に高いレベルです。体が温まっていたというのは当然ありますが、それにしても素晴らしいです。前作のKURO FWはフェード系でしたが、2024年モデルのKURO FWはドローです。と言っても引っ掛けるほどではなく普通のドロー。練習場で打つとプッシュもするのでやはりドローと言っても微ドロー。
打ち上げ角度もスピン量も安定しているのでキャリーも当然安定しています。縦ブレは3yでした。ドロー回転も全て500rpm台に収まっています。
オノフKURO FWの良い点
- キャリーが安定する
- 曲がり幅が読みやすい
- 飛距離は出しやすい
- 初速がよく出る
オノフKURO FWのイマイチな点
- 進化を感じることが出来ない
KURO FW(2024)の魅力
やはりこの珍しい弾道調整機能は有能だと思います。前作ではトゥダウンが激しかったのでこれで対処しましたが、2024年モデルは方向性に問題はありませんでした。
ただ、フェードを打つならヒール側を軽くしたり遊べるのは魅力的だと思います。
データチャート
他のFWでは手に入らない点で言うと、可変ウェイト機能ですが、それ以外はあまり差別化ポイントがありません。性能面は優秀で、デザインも良いので高評価です。
総合評価
無難の延長線上にあるFWです。もちろん完成度は高いですがパッとする魅力にかけると言うことも否めません。流石に次作はチタンになるような気がしますね。
おススメ度 (3.5 / 5)
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