飛びのフェアウェイウッド
エピックフラッシュサブゼロはスターのFWよりも少し小さめのヘッドに、可変スリーブを装着したフル装備。
M5やG410のフェアウェイウッドに対抗している感じだと思います。要は、上級者に対応すべく生まれたといって良いでしょう。
しかし、性能は飛距離に傾いており上記のライバル二つとは根本的に性格が違うように感じました。それでも、ある程度自分でコントロールしたい方が打っても十分楽しめる仕上がりなのはさすがです。
さっそく、エピックフラッシュサブゼロFWをレビューしていきます。
試打データ
ヘッドスピード | 52.8m/s |
平均キャリー | 254y |
平均トータル | 271y |
平均サイドスピン | 234rpmドロー |
平均バックスピン | 3491rpm |
平均打ち出し角 | 2.2 |
平均打ち上げ角 | 14.2 |
左右ブレ | -1y |
同じ18°とは思えないほどの飛距離であることは間違いありません。しかも、安定してキャリー250yを超えます。
実は、このデータは4球のデータなのですが、それには理由があります。
それは、フェードとドローの打ち分けをしたからです。フェードでもドローでもキャリー250yを確認しましたので、これには本当に驚きました。
最大飛距離はキャリー255yの弱いドロー。最終到達地点はセンターから1y左でした。
ドローを打った場合のブレ幅は12y、フェードでは5y。カスタムシャフトにすれば片方に集めてもっと安定させることが出来ると思います。
純正のかなり柔らかいシャフトでここまで遊べるので優秀です。
ポケモンのキャタピーにしか見えない(笑)
バックスピンや打ち上げ角はスターとほとんど同じで、そのあたりは穏やかです。
考察すると凄さが分かる
打っているときは、スターよりやや硬めの打感と低い音が印象的でしたが、データをみると感触よりはるかに飛距離が出ていること、縦距離の安定性が高いことが不思議に思えます。
私は、フェアウェイウッドに求める物として、安定性と左右の打ち分け、顔のかっこよさを重視しています。
このウッドはどの項目も満足で、非常に評価しています。
フェアウェイウッドというのは、ドライバーだと飛びすぎて池やバンカーがあるエリアに落ちてしまう時やコースが狭いとき、暫定球など精度を必要とする場面で使います。
ですから、フェアウェイウッドでOBはおろかラフに飛んでしまうことすら許しがたいです。
確実にフェアウェイに乗せられなければ刻む意味がないのです。このことから私は、フェアウェイウッドとは「フェアウェイに確実に残すウッド」だと思っています。
エピックフラッシュサブゼロFWはその素質があるのではないかと思っています。
さらに小ぶりなヘッド
エピックフラッシュのドライバーはローグと並んで投影面積が大きいのが特長です。一方で、ウッドは明らかに無難な形状、サイズにしています。
エピックフラッシュシリーズから出ているもう一方のスターのFWよりもさらに一回り小ぶりなヘッドを採用したのがこちらのサブゼロ。
ブリヂストンのXD-Fと同じくらいの大きさで、上級者向けなデザインです。
それでも、可変スリーブが付いていることや私が確認した操作性の高さから、決して難しいクラブではないと確信しています。
見た目のかっこよさと易しさをうまく両立したフェアウェイウッドだと感じました。
スリーブ
スリーブは可変式を採用しています。
右がドライバー用、左がウッド用です。
ダイヤル部分は同じなので、セッティングの仕方はドライバーと同じようにできます。ですが、互換性がありませんから注意してください。
XRなどの過去モデルの使わないシャフトをカットして流用することはできません。
データチャート
飛距離は最高評価で間違いないでしょう。
また、それに陰ってしまいがちですが、安定性もスピン量も易しさもかなり評価しています。見た目が似ているブリヂストンXD-Fより幾分か易しいです。
もっと言えば、可変スリーブが付いていて買ってからも調整できますから、その点においても安心かと思います。
総評
非常に良いです。
私が求めるものを全て兼ね備えています。もちろん、人それぞれ求めるものは異なると思いますが、おおむね満たすのではないでしょうか。
エピックフラッシュサブゼロのドライバーを使っている方はもちろん、それ以外のドライバーを使用している方もぜひ試打して頂きたいウッドです。
おススメ度






コメント