とにかく低バックスピン
ツアーADシリーズの中でも、低スピンで使用プロも多いです。いまだに人気で、ショップでも指名買いする人がいます。
かなり古いモデルで、現在供給されている青と黒のカラーリングとは少し異なるデザインの旧モデルがあります。
私の師匠も様々なフレックスのPTを使用していて、弾道の強さに惚れこんでいるようです。
さっそく試打データから見ていきましょう。
試打データ
ヘッドスピード | 52.4m/s |
平均キャリー | 290y |
平均トータル | 318y |
平均サイドスピン | 88rpmドロー |
平均バックスピン | 2003rpm |
平均打ち出し角 | -0.3 |
平均打ち上げ角 | 13.2° |
左右ブレ | -8y |
今回はヤマハのRMX118の9.5°のヘッドに装着して試打しました。
やはり特徴はバックスピンの低さです。平均すると2003rpmとそこそこ出ているのですが、ボリュームゾーンは1400rpm。
普通のヘッドスピードならドロップするでしょう。逆に、球が吹いて仕方がない人は是非打っていただきたいです。
私が今まで打った中でも最も低い弾道だと感じました。スピンレベルに関しては確実に最も低いレベルです。
サイドスピンはあまり癖がなく、ストレートに近いです。特別ハードヒッターでなければ捕まりにくいことが予想されます。
慣れれば捕まる
振っている時は、先端の硬さを感じました。
イメージはテンセイCKプロオレンジと似たような振り心地です。打ち出し角は少しだけマイナス(左)ですが、右への打ち出しも容易くできます。
もともと飛距離の出るヘッドで試打したので、キャリー平均290yは必要十分です。
覚悟が必要
一球高い弾道が出ましたが、これでも2400rpm程でおさまってしまうほどの低スピン。
逆に、他の二球はかなり低いことが分かると思います。ちなみに、今回試打したのはPT6Sです。
ヘッドとの相性
ツアーADシリーズは基本的にヘッドとの相性が良いですが、PTはイマイチだと思います。
特に捕まりの強いヘッドとは合わないと思いました。というのは、そもそも低い弾道ですから、これ以上に捕まるヘッドだとドロップする可能性が高くなります。
できればディープフェースで、捕まりの弱いヘッドが良いでしょう。例えば、今回試打した118やTS3、エピックフラッシュサブゼロなどです。
データチャート
飛距離は高評価しましたが、安定性は普通です。
逆にスピン量は、メリットになる人もデメリットになる人もいるでしょう。5Sや5Xにすれば可能性は出てくるでしょう。
総評
私は好きではありませんでした。
ですが、好き嫌いで評価するわけにはいきませんので客観的に考えてみます。
まず、一番の特徴である弾道の低さとバックスピン量の少なさです。これは、他のメーカーのシャフトには無い言ってみれば極端なセッティングですので合う人がいるでしょう。
本音を言えば、このシャフトで弾道を低くしたいほどバックスピンが多い人はスイングを治す方が先決です。風の強いコースがホームの人や、平らなコースをメインでラウンドする方ならおススメします。
次に、方向性です。
全体的には捕まるシャフトと言ってよさそうです。もし捕まらなければ、ヘッドスピードが足りていないと思ってください。
ですから、方向性を見て重量やフレックスを操作していけばよいと思います。
おススメ度
もう少し弾道を上げたいならこれ。

コメント