チップカットとバットカット
少しシャフトについて知っている人なら、チップカットとバットカットについて考えたことが一度はあると思います。
今回は、それらの違いをデータをもって検証してみたいと思います。
使用したのはモトーレスピーダー661Sです。チップカットは、バットカットに比べて1.5インチチップ側をカットしています。
試打クラブスペック
バットカット
- 43.5インチ
- 319.7g
- バランスC7
チップカット
- 43.5インチ
- 320.0g
- C7
こんな感じで、バランスや重量はほとんど同じという結果になりました。チップカットはバランスや重量はそのままで、硬くできるということになりますね。
試打データ
タイプ | バットカット | チップカット |
ボール初速 | 75.7m/s | 75.4m/s |
平均キャリー | 277.5y | 278.0y |
最大キャリー | 283.5y | 281.3y |
平均バックスピン | 2114rpm | 2297rpm |
平均打ち上げ角 | 13.5° | 13.8° |
ここまで見事に揃ってしまうとは思ってもいませんでした。スピン量の差がやや大きいようにも思いますがプロでもない私が打ってこの程度の差なので、ほとんど同じと認めて問題ないと思います。
また、最大距離に関しても同等と評価できると思います。
フィーリングの違い
驚いたのは、フィーリングの違いです。
チップカットは硬くなるという認識はあったのですが、厳密に比較したのは初めてでした。
イメージ的には、6Sが7Sになるくらいの硬さの違いがあります。2スペックから3スペック分くらい硬くなると思ってください。
わざわざ軽硬のシャフトを買わなくてもチップカットして短尺にするだけで再現できるので有効な手段だと思います。
総評
短尺化におけるチップカットの是非は分かりません。短尺にする時点でシャフトは硬くなりますので。
ただ、バランスをカット前と同じにしたい、それでいてシャフトのしなり具合を維持したいのであればヘッドのウェイトアップとチップカットをセットで実施しても良いでしょう。
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