プロも使用するCKプロブルー
テンセイシリーズは4種類ありますが、プロが多く使用したのはテンセイCKプロオレンジとホワイトでした。意外にも今回紹介するテンセイCKプロブルーも使用したプロは複数います。全英チャンピオンのフランチェスコ・モリナリ選手は私の記憶では70TXを使用していたと思います。
テンセイCKプロシリーズの中では目立たない存在ではありますが、言ってもプロと名のつくモデルですからコンセプト的には中打ち出し中低スピンです。それでは早速スペックやデザインなどを見ていきます。
テンセイCKプロブルーのデザイン
テンセイCKプロブルーのデザインは他のCKプロシリーズと同じで、色違いなだけです。青はテーラーメイドの純正シャフトに似ているのでなんとなく高級感や特別感に欠けるように感じてしまいます。
ボロンチップの表記はテンセイCKプロブルーとホワイト、レッドにも共通して見られます。
チップ部分を見てプロシリーズかそうでないかが判断できます。
試打データ
ヘッドスピード | 55.1m/s |
ボールスピード | 77.2m/s |
平均キャリー | 310y |
平均トータル | 333y |
平均サイドスピン | 55rpmドロー |
平均バックスピン | 2278rpm |
平均打ち出し角 | -2.5° |
平均打ち上げ角 | 15.2° |
最大の高さ | 48y |
落下角度 | 43° |
左右ブレ | -18y |
試打データ的な特徴は希薄で特徴はあまりないように思います。サイドスピンは一応ドローにしましたが、フェードでも飛ばせる稀有なシャフトです。
バックスピン量はコンセプト通りやや少ないくらいなので割と万人受けしそうです。打ち出し角はずっと2°台をキープしているのでしっかりと性格づけはされつつ、マイルドです。
そういう意味ではテンセイCKプロブルーはオレンジやホワイトほどクセはなくレッドよりもコントロールが出来るような感じです。最高飛距離はドローでキャリー318y、トータル345yでした。この時のバックスピン量は1800rpm程度。
フェードでの最高飛距離はキャリー312yでバックスピン量は2300rpm強。非常にスピンバランスに優れ、恐れずにフェードが作れるレアキャラです。
高さが揃うほどではないので、これがテンセイCKプロブルーとレッドの大きな違いでしょう。良く言えば操作性が高いのがテンセイCKプロブルーで、オートマチックなのがテンセイCKプロレッド。悪く言えば少し暴れるということでもあります。
テンセイCKプロブルーのフィーリング
テンセイCKプロブルーの特徴は打点の傾向にあるのではないかと考えております。
それぞれのシャフトに得意な打点、導かれやすい打点があると思っているのですが、テンセイCKプロブルーはややトゥの下の方に集まる傾向がありました。本来であれば、この打点はスピンが増えるエリアでありながら、しなり戻りの“強さ”と大きさでフェースが上を向くことでスピンが減っているように思います。
つまり、動きとしては先調子のシャフトに近いものがあるということ。実際剛性分布を見てみるとテンセイCKプロブルーは比較的高い手元剛性を示しているのでそう感じたのかもしれませんね。
他社製品と比較して
シャフトマトリックスチャートで言えばレジオフォーミュラB+の近くかなと思います。フェードも打てるとは言いましたが、ミスは引っ掛けなのでフェードセッティングが作りやすいとは言えません。

データチャート
テンセイCKプロブルーは、テンセイらしく性能面で比較的高い評価を得たものの、総合力にはややかける印象でした。少し難易度が高く誰でも扱える代物ではないので上級者向けだと思います。テンセイCKプロシリーズの中でもドロー、フェードの打ち分けをする人出ないと需要と供給はマッチしないでしょう。
総合評価
テンセイCKプロブルーは思いのほか難しいシャフトでした。正直私には扱いきれているとは言えないくらいです。
飛距離性能は高いですし、スピンバランスも素晴らしいと思います。一方で、方向性は定まらずどちらにも飛ぶ可能性を秘めているのでこれに変えてスコアが上がるという感じではなく、上手い人がそのうまさを利用するために使うような感じですね。
おススメ度







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