硬いスペックがお好きな方へ。
スピーダーTRはツアー向けに開発された高い先端剛性でハードヒッター向けのシャフトです。
確かに、スピーダーのシリーズの中でも硬く、引っ掛けのミスが出にくい仕様です。今回試打したスピーダーTRハイブリッドはそれにマッチするように開発され2019年に登場したハイブリッド用シャフトです。
ハイブリッド用シャフトは、これまでそこまでハードなシャフトは多くありませんでしたが、テンセイCKプロオレンジなどのハイブリッド用が登場したことでハイブリッドにもカーボンの硬いスペックを、という動きが増えているように思います。
試打データ
スピーダーTRハイブリッド75S×ピンG410 22°
ヘッドスピード | 49.5m/s |
ボールスピード | 65.6m/s |
平均キャリー | 224y |
平均トータル | 237y |
平均サイドスピン | 393rpmドロー |
平均バックスピン | 4406rpm |
平均打ち出し角 | 2.0° |
平均打ち上げ角 | 18.7° |
最大の高さ | 51y |
落下角度 | 51° |
左右ブレ | -4y |
一番軽いスペックのスピーダーTRハイブリッド75Sでも十分に硬いと感じるフィーリングです。
飛距離はまずまずの224y、最大でキャリー230yでした。スピン量は4400rpmと普通。軽い割には振れるのでヘッドスピードも上げやすいです。
方向性はドローで、この辺りもウッド用のスピーダーTRと似ています。
スピーダーTRハイブリッド85S×ピンG410 22°
ヘッドスピード | 50.8m/s |
ボールスピード | 70.7m/s |
平均キャリー | 233y |
平均トータル | 245y |
平均サイドスピン | 432rpmドロー |
平均バックスピン | 5159rpm |
平均打ち出し角 | 0.0° |
平均打ち上げ角 | 15.7° |
最大の高さ | 51y |
落下角度 | 51° |
左右ブレ | -13y |
スピーダーTRハイブリッド85はさらに硬く、思い切り振ってもブレなかったです。
初速70m/s超えはハイブリッドとしては異常です(笑)
ヘッドスピードを上げたのでスピン量はやや増えましたが、ボリュームゾーンは4700rpmくらいでした。
サイドスピンも安定してドロー、ボリュームゾーンは75と同じ300rpm前後なので曲がり幅もハイブリッドなりです。
最大キャリーは驚異の236yです。
ビジュアルで見る弾道
黄色が75、白が85です。
曲がり幅は同じなのであまり弾道の違いはありません。高さも落下角も同じなので、フレックスによる違いは振り心地がメインという印象です。
スピーダーTRハイブリッドはアイアンのように打てるので距離がずれにくいです。
スピーダーTRハイブリッドのスペック
今回試打したのは最軽量の75と85でした。スピーダーTRハイブリッドはさらに95と105が存在します。
ですが、105がトルク2.1に対し75が2.5なので、剛性感は軽量なスペックでも十分に感じることが出来ます。
正直飛距離とかを考えると85がおいしいかなと。105までいくとおそらく激硬になるのでプロジェクトXユーザー出ない限り必要ないでしょう。
トルクも低いですが、特に振動数的な硬さを強く感じるのでハイブリッドにありがちな引っ掛けミスは出にくいです。
データチャート
ハイブリッド買うならスピーダーTRハイブリッドを入れようかなと思うほどよいシャフトでした。捕まるセッティングならスピーダーTRハイブリッド、捕まらないセッティングならGOSTって感じです。
総評
ハイブリッド用シャフトは案外無難で特徴のないモデルが多い中、スピーダーTRハイブリッドは癖があります。ただ、かなり需要のありそうな雰囲気があるので試打する機会があれば是非打ってほしいです。
おススメ度
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