純白の7世代目
毎年秋に発売されるフジクラのフラッグシップモデル、スピーダーエボリューションシリーズも2020年で7世代目となります。
奇数シリーズなので、先中調子となります。デザインは、前作と似たような文字の色で、全体はモトーレスピーダーのような白いコスメです。
スピーダーエボリューションの奇数シリーズは比較的難易度が低くて万人受けするモデルが多いので、私としては特に期待していませんが、公平な視点から分析していきたいと思います。
試打データ
ヘッドスピード | 53.9m/s |
ボールスピード | 76.8m/s |
平均キャリー | 297y |
平均トータル | 317y |
平均サイドスピン | 172rpmドロー |
平均バックスピン | 2674rpm |
平均打ち出し角 | -1.7° |
平均打ち上げ角 | 15.1° |
最大の高さ | 51y |
落下角度 | 46° |
左右ブレ | -20y |
今回試打に使ったのはPRGR RSF5の9.5°のヘッド。それを考えるとかなり捕まっているように思います。
方向性は打ち出し角も約2°左とこれまでのスピーダーエボリューションシリーズの中でも強い捕まりです。
バックスピンは安定して2600rpm付近を推移しており、弾道はそこまで高くないでしょう。同時に計測したディアマナTBと比較しても捕まる分低くなりやすいですね。
最大飛距離は、キャリーで301y、トータル311yでした。
飛距離性能はまずまず高いと思いますが、かなり左に飛ぶので若干扱いにくいです。
ビジュアルで見る弾道
白い弾道がスピーダーエボリューション7です。青のディアマナTBと比較すると、やや低いことが分かります。
エボ7のフィーリング
スピーダーエボリューション7の弾道、意外と良いと思いませんでしたか?
まぁそれはかなり合わせて打ったからに他なりません。
全てのシャフトで同じ弾道を出すことは、私程度の雑魚ゴルファーでも可能ですが、その時に意識することはシャフトやヘッドによって様々です。
スピーダーエボリューション7でまっすぐ打つにはかなり逃がしながら当てないといけません。
先中調子にありがちなフェースが上を向くような挙動は少なく、しなり続けながらインパクトを迎えるため、打ち出しから左に飛んでいくといった感触です。
その割には初速がイマイチ出ないのが不思議な所です。
他社製品との比較
私がこれまで試打したあらゆるシャフトの方向性をマトリックス図に落とし込んだものです。
これで言えば、スピーダーエボリューション7はディアマナRFの少し右下あたりになるでしょう。
スピーダーエボリューション7のデザイン
エボ7のデザインはぱっと見エボ6にそっくりです。
構えると全体が白いので違いが分かりますが、文字の色なんかは前作と似ています。
スピーダーエボリューション7の良いところ
スピーダーエボリューション7は、トルクが3.4とやや低めに設定されています。先調子系では良くあることです。
個人的にはトルク3.6が最も扱いやすいと思っていて、3.4はシャフトにだいぶ振られるイメージがありました。
しかしエボ7はギリギリ制御できる挙動を示すと思いました。
捕まらないヘッドに捕まるシャフトを組んで試打したわけですが、エボ7ならアリだなという組み合わせ。
もちろん、スライサーなら捕まるヘッドに組めば良いと思いますが、そうでない、例えば持ち球が定まっていなくてドローを打ちたい人にはうってつけです。
バックスピンは多くも少なくもないので、多くの層に使えるシャフトだと思います。
データチャート
私としては、安定性に難ありという感じでした。ハードヒッターにとっては全く魅力は無いシャフトと断言できます。
総評
初心者から卒業したい人が、最初に買うカスタムシャフトに良いと思います。
まぁそんなもんです。はい。
おススメ度
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