ヨネックスの純正カスタム
ヨネックスレクシスシリーズは、カーボンシャフトのラインナップの多さが魅力です。今回紹介するのはレクシスカイザ-Hです。
ヨネックスのカーボンの技術を活かした高い剛性のシャフトで、スペックも大手ブランドと同程度になっています。
この記事では試打データをもとにカイザ-Hがどんなシャフトなのかを評価していきたいと思います。
カイザ-Hのデザイン
なんとも名前が長いのが記事を書いていると面倒なのですが、ロゴは字体もバラバラで“言いたいことを言う”いかにも日本らしいネーミングがダサいです。
カイザ-HのHが何を意味するのかは分かりませんが、おそらくキックポイントを表しているのでしょう。カイザ-Hは中元調子(Mid-High)、カイザ-Lは先中調子(Mid-Low)、カイザ-2Kはダブルキックで2Kになっています。
試打データ
ヘッドスピード | 55.0m/s |
ボールスピード | 77.1m/s |
平均キャリー | 306y |
平均トータル | 329y |
平均サイドスピン | 123rpmドロー |
平均バックスピン | 2365rpm |
平均打ち出し角 | -1.8° |
平均打ち上げ角 | 15.0° |
最大の高さ | 48y |
落下角度 | 43° |
左右ブレ | -19y |
ヘッドスピード55m/sに対して初速は77.1m/sなので悪くないでしょう。低スピン系のシャフトということでもないようですが、ベンタスブラックやテンセイホワイト系にありがちな初速の低さはありません。
最高飛距離はキャリー314yで、トータル342yでした。バックスピン量は上手く当たらないと1500rpmにすら届かないドロップショット。低弾道になりやすいのはヘッドが超低スピンだからだと思います。
平均キャリーでも306yなので、飛距離性能は高いと思います。それでも純正シャフトが飛ぶのでそれを明らかに超えるということではありません。
カイザ-Hはどんなシャフト?
- 低弾道
- 基本捕まる
- 振動数の割にパリッパリ
- 重量感は軽めでスピードが出る
- 初速は出やすい
メーカーHPにはパワーフェードとか書いていましたが、フェードでまとめるのは不可能に近いかなと思います。
カイザ-Hが合う人
わざわざヨネックス以外のヘッドに入れたくなるほどの独自性や利点はあまり多くはないので、あくまでEZONE GT425/450に入れる前提とします。
425に入れれば多少左のミスは減ると思いますのでこちらの方が相性が良いと思います。今回は6Xと硬いスペックだったので左にビュンビュン飛んでいる気もしますが、それでもフェードのイメージは皆無。
ヘッドスピード的には45m/s以上が推奨です。振動数はHPに書いてあるのでそれを見て判断して見てください。
振動数
カイザ-Hの振動数はメーカー公表値通り275cpmでした。
6Sでは260cpmなので、ベンタスとかと大体同じです。
他社製品と比較
カイザ-Hはスピン量的には決して低くもないのですが、実際の弾道がかなり低かったのでKUROKAGE XDの真下くらいかなと思います。
データチャート
レクシスカイザ-Hは飛距離性能が高くスピンバランスも優れていますが、ドロップが出まくるのが残念でした。安定性が高いとは到底言えず、ピーキーなシャフトであることは間違いありません。
総合評価
他のカイザシリーズがこれよりも捕まるとなると、結構劇薬揃いなのかなと想像してしまいます。カイザ-Hはサイドスピンこそ少ないですが、基本ドロー、左ストレートが打てるシャフトだと思います。












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