モーダス130とマッチ
レジオフォーミュラシリーズは、日本シャフトが展開するカーボンシャフトです。その特性はすでに世の中に出回っているモーダスとのマッチングを考えて作られています。
レジオフォーミュラM+はモーダス130とのマッチングを提唱しているモデル。中間剛性が高い異端なモーダスへのマッチングとなると私もビビりますがそこまで激しい特性でもないというのがいかにもレジオフォーミュラな感じです。
この記事では試打データをもとに、レジオフォーミュラM+がどんなシャフトなのかを明らかにしていきます。
レジオフォーミュラのコンセプトと概要
レジオフォーミュラM+は40g台から70g台まで幅広くラインナップしています。
軽量帯でもトルクが大きくないので軽量化に向いているかもしれません。今回試打したのは65Sなのでトルクは2.9です。
レジオフォーミュラM+はレジオフォーミュラMよりも手元側に剛性の山があるような剛性分布になっており、よりモーダス130に近づきました。
試打データ
レジオフォーミュラM+S65×エピックフラッシュサブゼロ9°
ヘッドスピード | 54.0m/s |
ボールスピード | 76.4m/s |
平均キャリー | 290y |
平均トータル | 308y |
平均サイドスピン | 491rpmドロー |
平均バックスピン | 2844rpm |
平均打ち出し角 | 1.7° |
平均打ち上げ角 | 17.3° |
最大の高さ | 50y |
落下角度 | 49° |
左右ブレ | -21y |
レジオフォーミュラM+は他のレジオフォーミュラ+シリーズに比べるとバックスピン量が多い傾向にあります。
エピックフラッシュではあまりうまく飛ばず、最高キャリーも294yに留まります。方向性は一見ドローに見えますが実際はかなりスライスしやすく、飛ばすとなると結局こんな弾道で集めるしかありません。
確かにこのレジオフォーミュラM+の方向感覚はモーダス130にそっくりなのですが、それはあまり好印象ではなくモーダス130の嫌な部分が出てしまったと考えています。
レジオフォーミュラM+S65×マーベリックサブゼロ9°
ヘッドスピード | 53.0m/s |
ボールスピード | 75.1m/s |
平均キャリー | 295y |
平均トータル | 316y |
平均サイドスピン | 551rpmドロー |
平均バックスピン | 2346rpm |
平均打ち出し角 | -0.6° |
平均打ち上げ角 | 16.9° |
最大の高さ | 51y |
落下角度 | 46° |
左右ブレ | -42y |
エピックフラッシュサブゼロよりも少し捕まりを抑えたマーベリックサブゼロではさらに左に飛ぶ結果になりました。この理由は先に述べた通りで、普通に打てばスライスするのでそれを嫌って左に強く出たようなイメージです。
こちらのセッティングでの最高キャリーは300yでした。ドローがより強くなってスピンが少なくなったから飛んだだけです。レジオフォーミュラシリーズはどれも決して飛距離性能が高いわけではありませんが、レジオフォーミュラM+はその中でも飛ばない方だと思います。
レジオフォーミュラM+はシリーズ内で最もマッチングするシャフトを再現したモデルだと確信しています。
レジオフォーミュラM+がおすすめな人
個人的に全然好きではないシャフトなのでおすすめすらしたくないのですが、モーダス130を使っている人にはおすすめしても良いかなと思います。
モーダス130が手放せないという人にとって、ドライバーシャフト選びは至難の業だと思うので脳死でレジオフォーミュラM+を買えば解決です。
なぜおススメが難しいかというと、方向性が特に定まっていないからです。これはモーダス130も同じですが、レジオフォーミュラM+はドローもフェードも打てます。ただし、フェードで飛ぶわけではないのでフェードセッティング向きではなく左を消すドロー向きと判断しています。
この際どい方向性が選ぶ際の判断を鈍らせる要因になるでしょう。
他社製品と比較して
レジオフォーミュラM+の位置はこの通り。
DIよりも右です。このエリアは飛ばすとなるとドローさせなければいけないラインで扱いが難しいとも言えます。
合うヘッドも予想がしにくいです。より右に位置するマーベリックサブゼロと組むことでエピックフラッシュサブゼロよりも左に飛ぶので、組んでみないと何もわかりません。

データチャート
安定性は高いです。それは認めましょう。ただ、セッティングを煮詰めていった先でどれだけ総合力を高められるかというと疑問が残ります。限界がもっと高ければ高評価になったかもしれません。

総合評価
レジオフォーミュラM+は最もモーダスを表現したシャフトです。
他のレジオフォーミュラではモーダスとのマッチングに疑問符が付きましたがレジオフォーミュラM+は見事なマッチングです。
ただ、シャフトとしての価値についてはあまり良い特徴はありませんでした。単純に需要があるのかが分からないのと、方向性の読みにくさはクセが強いと表現して良いと思います。
試打しないと良さも悪さも分かりませんが、試打して欲しいと思うほとの魅力はこのシャフトにはありません。
おススメ度 (1.5 / 5)
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