“中調子は癖が無い”は嘘。これが反例!
なぜか、癖のない中調子と言う言葉をネットやお店でよく耳にするのですが、そんなことはまずありません。
私がこれまで試打した中でも組差が無いのはスピーダーエボ4、ツアーAD IZ、ジアッタスだけ。それ以外は、ダブルキックだったり、カウンターバランスだったり、それぞれの特色があるので癖が無いことなどほとんどないのです。
クロカゲXMはもともとUSミツビシがツアー向けに開発したクロカゲXTの次に発売されたクロカゲの第二弾。
今回はこのクロカゲXMとエピックフラッシュサブゼロの9°のヘッドを組み合わせて試打しました。
試打データ
ヘッドスピード | 53.8m/s |
平均キャリー | 293y |
平均トータル | 313y |
平均サイドスピン | 13rpmフェード |
平均バックスピン | 2841rpm |
平均打ち出し角 | -1.0° |
平均打ち上げ角 | 13.4° |
最大の高さ | 46y |
落下角度 | 45° |
左右ブレ | -4y |
最大飛距離がキャリー294yで、ほぼ平均と同じなので安定して飛距離が出ていることが分かるかと思います。
サイドスピンは右の方がかかりやすく、捕まえようとするとかなり引っ掛ける印象でした。打ち出し角はほんの少し左。
打ち上げ角はやや低め、バックスピンはやや多めです。結果として中弾道と言った感じです。
クロカゲXMの弾道
左に飛ぶのがこんな風になります。ギリギリ持ちこたえたといった弾道で、捕まえに行くとOBゾーンへすっ飛んでいきます。
クロカゲXMのフィーリング
中調子ですが、手元寄りにしなる感覚があり、真ん中はむしろ硬く感じます。
私が普段使っているクロカゲXTと比較すると、クロカゲXMはしなるポイントとしならないポイントの差が若干分かりにくいボヤっとした振り心地。
なぜかしなやかと表現されることが多いクロカゲXMですが、私はそう思いませんでした。60Sでも十分に硬く、しなり戻りが遅いです。
エピックフラッシュサブゼロのウェイトで遊んでみましたが、ドローポジションでしっかり右に出すドローが打てるとかなり飛ぶかなとは思いました。ですから、捕まるヘッドと組み合わせるのがおススメ。
それでようやく弱いドローなので、扱いやすいとは感じません。
データチャート
飛距離はまぁまぁ、スピンは少ないのである程度振れる人なら合うとは思います。
一方で、安定性は若干劣るかなと。クロカゲXMは一時期吊るしのスペックで販売されていたので中古で出回っていますので試しに買うくらいなら良いかもしれませんね。
総評
あまり好きではありませんし、どんな人が合うのかもあんまり明確には浮かびませんでした。
クロカゲの中でもタイプは違いますが、XTとあまり変わらない難易度の高さだと思います。捕まり具合や弾道の高さがフジクラVENTUSに似ていると感じました。
JGRとかと組むと面白いかなぁと思います。
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