最新のクロカゲ
もともとミツビシが海外展開する際に使っていた名称がクロカゲやフブキであり、日本に導入されたのはXTから。
スペックとしては過去のモデルよりもハードでスペックは以下の通りです。
重量 | 64.5g |
トルク | 3.5 |
キックポイント | 元 |
XTはトルク4.0の元調子、XMはトルク3.7の中調子です。カスタムシャフトの中ではどれもハードスペックに属する仕様ですね。
このXDは同じ元調子のXTに比べて一回り低いトルクでしなりやねじれを減らしています。
振り心地としても、鞭のようにシャフトを使うよりも叩いていくイメージの方がうまく打てると思いました。
試打データ
ヘッドスピード | 51.6m/s |
平均キャリー | 279y |
平均トータル | 303y |
平均サイドスピン | 484rpmフェード |
平均バックスピン | 2125rpm |
平均打ち出し角 | -0.1 |
平均打ち上げ角 | 14.5° |
左右ブレ | -33y |
今回試打の際に使用したヘッドはブリヂストンXD-3の9.5°。
以前テンセイの試打レビューでも使用したヘッドです。
試打データを見て分かるのは、適度にバックスピンがかかっていて、ドロー傾向、飛距離もそこそこ出ているといったところでしょう。
打ち出し角は、3球中2球が0°、一球だけ0.1°でしたから、打ち出しはかなりそろっています。つまり、フェースを合わせやすいということでしょう。
試打していても、プッシュするくらいでないと左に巻いてしまうので思い切り叩けると感じていました。
また、弾道を見てもらえば分かるように低いです。イメージ的にはPTよりは少し高いですが、バックスピンが2500rpmを超えることは稀です。
他のクロカゲと何が違う?
クロカゲシリーズは全体的に低スピンです。その中で、XDは一番捕まりが良いと思います。
キックポイントだけだとXMの方が捕まりそうなのですが、実際はXDの方がドローがかかりやすいです。
単純に、XDは硬い元調子なのでテンセイのように捕まるのでしょう。ただ、先端剛性はテンセイより低いからか、打ち出しを右にするのは困難でした。
逆に、テンセイを振り切れないヘッドスピードの人には合うと思います。
また、XTとの最大の違いは弾道の高さだと思います。捕まりに関しても、トルクの小さいXDの方が早くヘッドが戻ってくる感触があります。
どんな人に向いている?
ずばりちょっと振れるアベレージヒッターの方だと思います。
正直私のようなハードヒッターが満足するスペックではありませんでした。
具体的にはヘッドスピード40m/sを超えるくらいの人なら打てるスペックです。おそらく、50g台でもスピンが減ると思うので、オーバースペックにだけは注意してください。
データチャート
全ての項目がそこそこといった感じです。
バックスピンが多くて弾道が高い人にはお勧めです。ヘッドとの相性としては、重めのヘッドの方が良いかもしれません。
シャフトのパワーがあるので、軽くて捕まるヘッドはドロップしそうです。
総評
クロカゲですから、ハードスペックではあるものの、ハードヒッター向けと言うほどではありません。
デザインは今までのクロカゲよりも洗練されていて、ホログラムがかっこいいです。
XMからは50g台も選択可能ですから、試打会等でいろいろ試してみて決めてみてください。
おススメ度
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