老舗の国産ブランド
島田ゴルフと言うとマイナーなシャフトメーカーというイメージの人も多いかもしれません。しかしその歴史は古く、日本シャフトよりもかなり前にスチールシャフトを作っていたブランドです。
特にフォーティーンやグローブライドとの共同開発シャフト、キャロウェイへの供給など有名クラブメーカーとの取引も多数という実績。このサイトでも過去に特集したことはありますが、今回はN.S.PRO950GHなどと同じ軽量帯であるK’s NINEというモデルを試打評価します。
K’s NINEのデザイン
モーダスが赤、ダイナミックゴールドが金、N.S.PRO950GH neoが緑と色分けがされていますが、K’s NINEは黄色です。
ロゴも結構かっこよくてNINEのEの部分が9と合体したスタイルになっています。派手目な黄色はしっかりとキャラクター付けがされていて良いですね。
K’s NINEのデザインはシンプルでかっこいいと思います。
試打データ
ヘッドスピード | 41.6m/s |
ボールスピード | 56.5m/s |
平均キャリー | 170y |
平均トータル | 178y |
平均サイドスピン | 143rpmフェード |
平均バックスピン | 7001rpm |
平均打ち出し角 | 0.1° |
平均打ち上げ角 | 23.2° |
最大の高さ | 46y |
落下角度 | 53° |
左右ブレ | 2y |
今回はいつものタイトリスト718CBではなく三浦技研のCB-1007に装着して試打データを取りました。ロフトは34°で構造も似ているので十分シャフトの比較をして良いと判断しました。
特徴はサイドスピンがフェードになるという点です。同重量帯のライバルであるN.S.PRO950GH neogはドロー設計になっているのでここが差別化のポイントかなと思います。ドローさせても極めてストレートに近いです。
また、バックスピン量は平均で7000rpmと高い数値で、ボリュームゾーンを見ても6600rpm付近なのでスピン性能の高さもK’s NINEの大きな特徴と言えそうです。
弾道の高さはそこまで高いわけではありませんが、落下角度は大きいのでピンをデッドに狙えるシャフトです。打ち上げ角度も少し高いのでキャリーだけを考えたシャフトのような気がします。
島田K’s NINEの振動数
K’s NINEはRとSのみをラインナップしています。今回はSシャフトで振動数を測りました。
307cpmという数値はモーダス105,115,120のRよりも少しだけ柔らかい数値。N.S.PRO950GHのSRと大体同じであると考えると一回り柔らかいということになります。
島田K’s NINEの良さ
K’s NINEは軽量な重量でありながら、しっかりとスイングに応えてくれる素直なシャフトだと思います。イメージ的にはN.S.PRO950GHよりも捕まりを抑えた仕様で、コントロール性能が高い部類に入ります。
HPの記載の通りの結果になったというのもなんだか嬉しいです。中調子というよりは元調子に近いフィーリングなので上級者でも間違いなく使い切れるシャフトだと思います。
データチャート
これまで私はN.S.PRO950GH信者でしたが、島田K’s NINEには相当衝撃を受けました。こんなに良い軽量スチールがあって、しかも日本のメーカーというのに喜びを感じます。正直純正シャフトで採用するブランドがあっても良いのではないかと思っています。需要がある特性とフィーリングの良さ、素直さで高評価に繋がりました。

総合評価
今までこのシャフトの存在を無視していたことが信じられない傑作スチールです。島田シャフトは高重量帯のラインナップは少ないものの、K’s NINEのようなハードに振れる軽量モデルがあるなら問題ありません。
なんでもかんでもN.S.PRO950GH neoを入れるのもいかがなものかと思うようになるほどK’s NINEは良いシャフトです。是非試してみて欲しいですね。
おススメ度
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