KBS初のウッド用カーボンシャフト
スチールシャフトブランドとしてもまだ歴史の浅いメーカーであるKBSではありますが、初めて発売されたカーボンシャフトがTDシリーズです。重さと、カテゴリーで分類されたシャフトになっていて、フレックスという概念がありません。
スペックを見た感じだと、カテゴリー5がハードヒッター向けで、カテゴリー①が女性やヘッドスピードの低いプレーヤー向けな性能です。
今回は、その中でも中程度の位置にあたる50g台のカテゴリー3を試打しましたので、レビューしていきたいと思います。
試打データ
ヘッドスピード | 54.4m/s |
ボールスピード | 78.9m/s |
平均キャリー | 289y |
平均トータル | 306y |
平均サイドスピン | 73rpmドロー |
平均バックスピン | 3397rpm |
平均打ち出し角 | -1.8° |
平均打ち上げ角 | 14.8° |
最大の高さ | 56y |
落下角度 | 49° |
左右ブレ | -13y |
今回KBS TD50の試打では、エピックフラッシュサブゼロの9°を使用しました。
初速はエピックフラッシュとしても特によく出ています。ただ、キャリーがイマイチ伸び悩んだのは、バックスピン量の多さです。
これがまさにシャフト特性の最たるところだと考えて良いでしょう。エピックフラッシュなら、50g台であろうとカスタムシャフトなら2400rpmを超えることはほとんどありません。
しかし、KBS TD50では平均でも3400rpmほどとなりました。最大キャリーが291yで、その時のバックスピン量も3309rpmと非常に大きい数字です。
方向性は、基本的にかなり捕まる仕様です。この試打データでは、少し左程度に収まっていますが、かなりシャフトに合わせて試打した結果です。それでも、50g台としては、シャキッとしたフィーリングで、日本の三大メーカーの50g台よりは一回り硬く感じました。
横から見た弾道を見ても分かる通り、かなり打ち出しでへこみが見られます。吹き上がっていますね。
他社製品との比較
アッタスパンチの右上に位置するくらいの高弾道ドロー設計です。正直、ハードヒッターならカテゴリー4や5が適正なのだと思います。
中々稀な高弾道超ドローバイアスのシャフトと言えます。
KBS TDシリーズはどんなシャフトなのか
自分もまだ1フレックスしか試打していないので、他のカテゴリーがどのような分布になっているのかは不明です。
ただ、KBSがカーボンシャフトにどんな特性を持たせたいのかは多少理解できた気がします。
KBS TD50は、とにかく振り抜きの良いシャフトです。スチールでもカウンターバランスを得意とするKBSからすれば当然とも言えます。
KBS TD50はヘッドスピードが上がるほどのシャフトのしなり戻りを感じますし、切り返しからフェースがローテーションする感触も強いです。ですから、私のようなドローヒッターは逃がしながらなんとか扱うというイメージでした。
おそらく上のカテゴリーであってもこのフィーリングは継承されていると思いますので、スペック選びはそこまでむずしくないと考えられます。
データチャート
飛距離性能は高くはないものの、ヘッドスピードを上げる効果が少しありそうなので、7点にしておきました。
スピンは、カテゴリー3に対しての評価なので、カテゴリーが上がったらまた変わるとは思います。
総評
KBSのスチールはコレクションしているので、打ったことは何度もありますが、カーボンシャフトであるTDは初めてでした。
KBSらしい振り心地の良さは素晴らしいですが、スペックをしっかり吟味する必要はあります。試打できる環境が少ないので、今後広がっていけばもっとシェア拡大することも可能だと考えています。
おススメ度



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