世界の飛ばし屋が使うシャフト
今回紹介するハザーダススモークグリーンPVDは、2019-2020シーズンドライビングディスタンスランキング1位のキャメロン・チャンプが使用しているシャフトです。
低スピンで低弾道という非常にシンプルな特性を持ち、ラインナップは60g台からという攻めた仕様。今回は60g台のSシャフト、つまり一番軽くて柔らかいスペックです。
早速ハザーダススモークグリーンPVDの正体を暴いていきましょう。
試打データ
ヘッドスピード | 52.0m/s |
ボールスピード | 78.53m/s |
平均キャリー | 288.6y |
平均バックスピン | 2160rpm |
平均打ち出し角 | 0.6° |
平均打ち上げ角 | 13.3° |
最大の高さ | 37.1y |
ミーボで計測した計測結果を換算した値になります。いつも使っているコブラKING LTD PROを同じ環境で計測してそれとGC2での結果を同じ比で掛け合わせた数値になっています。
スピン量が少なく弾道も低いです。
弾道にばらつきは少なくミスをしてもストレートに吹き上げるような弾道で、スコアを崩す可能性は低そう。ただ、右に飛ぶシャフトであることは間違いないので、スライサー向きではありません。
ベストショットはストレート弾道で、打ち出し角度は少し左からストレートです。
フィーリング
ハザーダススモークグリーンPVDのフィーリングをまとめるとこんな感じです。
- 先端剛性高め
- 手元が柔らかい
- 打感が良い
- 難易度高い
- スピンがかかりにくい

デザイン
私がこの記事で連呼しているモデル名ハザーダススモークグリーンPVDのPVDは塗装?の仕上げ方法の名前です。
こういうグラデーションになっているのがハザーダススモークグリーンPVDの特徴ではありますが、他のシャフトで言えば、私が持っているKBS S-TAPERもブラックPVDなので必ずしもグラデーションなのではなく、グラデーションもできるというだけです。
構えるとこんな感じです。人工芝と同化していて意外といい感じ。コスメは単体で見るほど派手ではなくシンプル。目障りなデザインじゃないのもハザーダススモークグリーンPVDの良いところかもしれませんね。
こんな人におススメ
まずは前提条件を提示しておきましょう。
- ヘッドスピード48m/s以上
- ハンデ8以下
まぁこのくらいなら当てはまる人はたくさんいます。このサイトの読者なら。
さらに、方向性から考えると左のミスが怖い人におススメしたいです。ハザーダススモークグリーンPVDは、ミスをした時にテンセイ白系やベンタスブラックなどと違ってまっすぐ吹き上がります。
なので、普通に当たっても、ミスをしても左に飛ばないということになります。かなり魅力的です。ですから、ハザーダススモークグリーンPVDは左のミスを絶対にしたくないあなたにも必ずフィットするシャフトであることは間違いないでしょう。
スペックは以下の通りです。なぜか60Sでトルクが3.3なのにシャフトには3.2と表記しています。
重さはあまり重くならないので硬さは好みで良いと思います。イメージ的には打ち出し角度を右にしたいなら硬くするというイメージです。
他社製品と比較して
これは最新版ではありませんが、このチャートで言えばクロカゲXTの左下BBの真下でツアーAD PTと同じ高さです。
最新版はこちらで公開しています。

合うヘッド
基本的には捕まらないというのがハザーダススモークグリーンPVDの特性ではありますが、合わせるヘッドは捕まりがあまり強くないものがおススメです。
条件的には、以下の通り。
- スクエア〜オープンフェース
- ロフトは多め(今9°なら10°に)
- スピンは少ないもの
スピンが少ないヘッドでないと、シャフトが動きたい方向に動いてくれないので大事にして欲しいです。
このチャートで言えば、マーベリックサブゼロのライン。現行モデルで言えばRS-F5、G425LSTなども入ります。一番右のゾーンではスライスしか出なくなるのでおススメしません。
データチャート
飛距離性能、スピン性能もよく安定性も評価しています。ただし、やさしさは全く無いので、ある程度のレベルに達していないと性能を引き出せないのも事実。この辺りは打ってみないと分かりませんが、そのためには買わなければなりません。
総合評価
ハザーダススモークグリーンPVDをキャメロン・チャンプをはじめとする世界の飛ばし屋たちがこぞって使う理由がよく分かりました。低スピンではありますが、打ち上げ角度はそこまで低くないので、色々なヘッドと組めるのも魅力ですし、評価できるポイントです。
ヘッドスピード50m/sオーバーのあなたにとって絶対に損しないシャフトですのでご検討を。
おススメ度











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