捕まり弱めの奇数スピーダー第二弾
スピーダーエボリューションⅢは先中調子のスピーダーエボリューションシリーズの奇数系になります。
初代が濃い青のコスメだったのに対して、エボⅡと似た赤のコスメで登場しました。フジクラはスピーダーエボリューションシリーズのうち、直近3世代しか語ろグに載せないので、エボⅢはもうすでにカタログ落ちしています。
新品のクラブにエボⅢを組んで発注することは出来ませんが、人気シリーズですし、まだこのサイトに掲載していなかったのでこんかいは特集してみようと思います。
それでは試打データから分析していきます。
試打データ
ヘッドスピード | 53.1m/s |
平均キャリー | 282y |
平均トータル | 301y |
平均サイドスピン | 68rpmドロー |
平均バックスピン | 2891rpm |
平均打ち出し角 | -0.4° |
平均打ち上げ角 | 15.4° |
最大の高さ | 50y |
落下角度 | 47° |
左右ブレ | -6y |
他のスピーダーエボリューションシリーズと比較すると、エボⅢはやや控えめな飛距離になりました。
最大飛距離はキャリーで285y、トータル304yです。
特徴はサイドスピンの少なさで、スライスが出にくいストレート系。先中調子でストレート系の球が出るのは珍しいですね。
実際に後でお見せする弾道もストレートになっているので参考までに。
また、バックスピンはやや多めといったところでしょうか。ボリュームゾーンは3000rpm付近でハードヒッターには少し多いです。
故に飛距離が伸び悩んだと思われます。
打ち上げ角は少し高めの15.4°。ボリュームゾーンが16°くらいなので高打ち上げですね。エボⅢが発売された当時のヘッドは弾道が低いモデルも多かったのでこのような設計になっているのかもしれません。
エボⅢの弾道
左の二球がエボⅢのシャフトとしての弾道イメージと思ってください。ほとんど曲がり幅が無いストレートボールです。
若干高めの弾道。
エボⅢのフィーリングと相性
エボⅢは右に飛ぶ心配が少ないので、スライサー向けだと思います。
ただ、エボⅤのような強い強制力は感じませんので、超スライサーはエボⅢよりもエボⅤの方が合うでしょう。
また、剛性感は先端のやわらかさは感じるものの、急激に加速するような挙動は見せません。先中のわりには比較的穏やかです。
ヘッド軌道がインサイドアウトの方が飛ばしやすいでしょう。アウトサイドインだとおそらく左に引っ掛けると思われます。
今現在緩いフェードを打っている人がドローに挑戦してみたいならこのシャフトはもってこいだと思います。
データチャート
ハードヒッター向けのシャフトではなさそうです。
全体的にしなる量が多く、バックスピンがかかりやすいので飛距離は期待しにくいでしょう。
エボⅢは非常に限定されたタイプの人にフィットするシャフトだと感じました。
総評
わざわざ買うほどのシャフトでは無いかなと。
廃版になっていますし、入手はしやすい訳では無いので中古がメインの市場になってくるでしょう。
スピーダーエボリューションシリーズの中でも、エボⅢは特に微妙な味付けなので見極めやセッティングが難しそうです。
おススメ度




/https://gearnote300y.com/shaft-review/speeder-evo7/


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