US限定だったディアマナDプラスリミテッド
国内向けとは異なるシリーズで展開しているのが今回紹介するディアマナDプラスリミテッド。ブルックス・ケプカ選手やタイガー・ウッズ選手が使用しているシャフトです。
また、最新のホンマのドライバーをテストしているジャスティン・ローズ選手も使っていますね。
Dプラスリミテッドの他に、S+、M+がラインナップされています。
国内ではディアマナDリミテッドとして発売しているシャフトで、スペックが増えていますのでハードヒッターでない人はDリミテッドの方をおススメします。
国内向けのディアマナシリーズとはスペックで大きな違いがあります。最軽量でも60Sなので、60SRから設定されているクロカゲXTと似たようなラインナップですね。

ディアマナDリミテッドの特徴
ディアマナDリミテッドの特徴①重さと硬さ
かなりたくさんのフレックスがあるのは、ベースとしてUS仕様のD+PLUSリミテッドがあるからだと思います。
Dリミテッドは日本仕様に軽いスペック、柔らかいスペックを多くしている感じです。
ディアマナDプラスの特徴②バランス
ディアマナDリミテッドは手元重心設計です。所謂カウンターバランスです。
タイガー・ウッズが以前使用していたテンセイCKプロオレンジもカウンターバランスでした。
タイガーはカウンターバランスのシャフトが好きなのでしょうか。
M3を使っている時からディアマナD+リミテッドを装着していますね。
ディアマナDリミテッドの特徴③素材
ディアマナDリミテッドはDIALEAD™ピッチファイバーという最新のプリプレグを採用することでシャフトの無駄な動きを抑制しています。
MDI(Multi-Dimensional Interlay )テクノロジーによって複数の方向性のカーボンファイバーをシャフトに織り込んで、インパクトで最適な動きをするような捻じれとしなりを実現しています。
と、適当に翻訳してみました(笑)
試打データ
スペック | 50S | 60S |
ヘッドスピード | 54.7m/s | 55.0m/s |
ボールスピード | 73.3m/s | 75.5m/s |
平均キャリー | 294y | 299y |
平均トータル | 317y | 321y |
平均サイドスピン | 184rpmドロー | 162rpmドロー |
平均バックスピン | 2184rpm | 2389rpm |
平均打ち出し角 | 2.9° | 0.7° |
平均打ち上げ角 | 16.1° | 15.0° |
最大の高さ | 46y | 47y |
落下角度 | 43° | 44° |
左右ブレ | 2y | -7y |
今回は、ディアマナDリミテッド50Sと60Sを試打しました。ヘッドは、プロギアRS-Fです。
最大飛距離は、60Sでキャリー308yでした。基本的には捕まる仕様だと私は考えていますが、とにかくバックスピンがかからないのでドロップすることも有るくらいです。
打ち出し角度が、右になりやすいため、きれいなドローになります。方向性としては、完全にテンセイCKプロオレンジと同じで、「捕まるけど捕まり過ぎない、打ち出しは右」というイメージで良いかなと。
とにかく球が低い。正直より捕まる50Sの方がスピンがかからずに低くなってしまいました。ディアマナDリミテッドの方がテンセイオレンジよりも球が上がりにくいと感じます。
ディアマナDリミテッドの振り心地
走り感
多くのメディアでは、捕まらないと言われていますが、Dリミテッドが動きたいように動かせば捕まると私は考えています。
確かに、ヘッドスピード45m/s程度の人が60Sを振ったら当然捕まらないというのは確信しています。つまり、単純にオーバースペックになっているというだけの話。
スペック選びを間違えなければ、ちゃんと捕まるシャフトとして使うことが出来るということです。もちろん、捕まりが強いとは絶対に言いません。捕まるけど、引っ掛けないというのがディアマナDリミテッドの特性だと思います。
硬さ
ディアマナDリミテッドはとにかく硬いです。同じ重量の他のシャフトよりも2スペックくらい硬いです。ディアマナDリミテッド60Sで他の70Sくらいの硬さを感じます。
USモデルでよくある振動数が多いシャフトという感じです。しかも、トルクも少ないので高い技術が必要だというのは間違いないでしょう。
相性の良いヘッドを考えてみる
スピン量が減りやすいので、ロフト角は大きめで良いと思います。
今回組んだのはRS-Fの9.5°だったので、弾道が低くなってしまいました。最近のヘッドで言えば、TSi3の10°とかエピックフラッシュサブゼロの10.5°とかと組み合わせると、キャリーが伸びると思います。
捕まりは、ニュートラルなヘッドが理想です。捕まりが弱いヘッドを組み合わせてしまうと、プッシュアウトすると思います。逆に捕まりが強すぎても打ち出しから左になってしまうので危険です。
中央のエリアの上の方が良いと思います。TR20 460なんかは、スピンが多くて飛ばないので、アリかなと思いました。
どんなプレーヤーに向いているか
ディアマナDリミテッドは、60Sでヘッドスピード48m/sは欲しいです。
50Sであっても、43m/s無いと捕まるセッティングにはならない、つまり飛距離の出るセッティングにならないと思います。
ディアマナDリミテッドのデザイン
手元側にあみあみのデザインがあって、ロゴの周りはホログラムのようになっています。ディアマナDリミテッドはUSモデルとの違いはほとんど無く、ディアマナのロゴが旧式か新しいかどうかくらい。
ディアマナDリミテッドの説明文にもあったように様々な方向にカーボンシートを織り込んでいるので先端にこのような斜めになっている部分が見えます。
部屋が汚いのは申し訳ありません(笑)
構えて見るととっても地味です。グレーの棒です。シンプルな方が私は好みなので、好印象ではあります。ジアッタスもこんくらい地味にしてほしいものです。
データチャート
飛距離性能はかなり高いです。
スピンが少なすぎるときがあるので、満点には出来ませんが、ハードヒッターにとってはメリットの方が大きいと思いました。
ディアマナDリミテッドは、全体としては飛距離系のシャフトだと結論付けたいと思います。
総評
決して易しくはありませんし、試打も中々できないのでおススメはし難いです。
このシャフトでフェードやドローを打ち分けるタイガーの技術は異次元だと実感できました。
ディアマナDリミテッドは、全く万人受けするシャフトでは無いものの、スペックの多さ故に自分に合うフレックスを見つけることは出来るでしょう。しかし、その割には全スペックを試打する環境は稀なのが難点。
スライサーのハードヒッターは案外合うかもしれませんので、チャンスがあれば打ってみてください。
おススメ度



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