スタビリティシャフト
今回紹介するBRAVAというシャフトは、パター用カーボンシャフトとして有名なスタビリティシャフトのブランドが新たに展開するドライバー用カーボンシャフトです。
軽量であり、ヘッドスピードに対して1つのフレックスを提案している点ではオートフレックスと似ています。実際BGTのHPでは比較対象としてオートフレックスとテンセイをピックアップしています。
BTG BRAVAはどんなシャフト?
まずスペックを見てみます。AからXまでの計4フレックス。Aシャフトは75MPH≒33m/s、Rシャフトは85MPH≒38m/s、Sシャフトは95MPH≒42m/s、Xシャフトは105MPH≒47m/sです。
そのヘッドスピードを考えるとそれぞれ重量は軽めに設定されています。Xでも58gです。正直これくらいでちょうど良い重量だと思います。
メーカーのテストではテンセイよりも飛んで、オートフレックスよりも安定するという評価です。私はそんなこと信じませんので試打データで検証してみましょう。
試打データ
BRAVA X ×オノフKURO9.5°
ヘッドスピード | 54.0m/s |
ボールスピード | 77.0m/s |
平均キャリー | 305y |
平均トータル | 329y |
平均サイドスピン | 746rpmドロー |
平均バックスピン | 2079rpm |
平均打ち出し角 | -2.2° |
平均打ち上げ角 | 15.6° |
最大の高さ | 46y |
落下角度 | 43° |
左右ブレ | -68y |
今回はオノフKUROのヘッドで試打を行いました。最大飛距離はキャリーで307y、トータル330yでした。サイドスピンは常に700rpmほどかかり、強いドローです。正直安定はしますが、曲がり幅は非常に大きいので使い物になるか不明です。
バックスピン量は強いドローというのもありますが、少ないです。弾道も低めでした。ストレートを打とうと思えば打てますが、スピン量は3000rpmほどかかってしまいます。
BRAVAの特徴としては打ち上げ角度の低さがやや目立ちました。ミスをした時は11°くらいまで落ち込みますので、シャフトとしてはとにかくロフトが立つ動きをしようとします。
BTG BRAVAの良い点
- 軽量ながらしっかりとした振り心地
- スピード感が良い
- 打点が良い
BTG BRAVAのイマイチな点
- 引っ掛けが止まらない
- 大して飛ばない
- 安定感は普通
BRAVAの振動数
今回試打したXフレックスは264cpmでした。
Xとしては柔らかいですが、58gということを考えると割と軽硬かもしれません。
BTG BRAVAの打感
個人的に試打データは“可能性を感じる”ものでした。確かに引っ掛けはしますが、借りたシャフトの仕上げは45.75インチとかなり長いです。そのため当てるのにやや手こずりましたが、それでもセンターヒットの感覚はすぐに掴めました。
もっと短くしてグリップも普通の太さにすれば私の適応力でキャリー310yは狙えるのではないかと考えています。初速もHSも楽に出るので飛距離性能はもっと期待できると考えています。
他社製品と比較
BRAVAはしっかりと捕まる中低スピンシャフトです。打ち上げ角の低さからもセンターラインよりは下だと考えていいでしょう。
ディアマナDFの真下あたりに配置します。
組み合わせるヘッドはできれば低スピンでフェードするものが理想。
例えばM5ツアーなどです。
データチャート
BRAVAといえばこれといった秀でた性能は感じにくいです。ただ、フィーリングは良かったのでもっと伸び代があるはずです。全体的に8点が多いですが総合力の高さで高評価といって良いでしょう。
総合評価
やや値段が高いのがネックです。
スペックは私でもSでいいんじゃないかというくらいしっかりしているので、軽すぎるかもと不安に思っている人は安心して推奨スペックを使って欲しいです。
振動数的にも硬くないので気持ち短めくらいで組んであげると旨味を引き出せそうです。
おススメ度 (4 / 5)
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