またふざけたネーミングを…
アッタスシリーズはマミヤから販売されているカーボンシャフトで、3世代目アッタス³(これでアッタス参上と読みます)あたりからふざけ始めて、アッタスクールとかアッタスパンチとか…
今作は「アッタス11(イレブン)かぁ」と油断していたら、読み方はジャックというのでさすがです。
きっと開発担当がみんなおやじギャグ好きのおじさんたちがにやにやしながらネーミングを考えているのが容易に想像できます。
コンセプトは高弾道で捕まる仕様。前作同様の中調子です。
重量 | 66g |
トルク | 3.8 |
キックポイント | 中 |
6Sのスペックです。
今回はピンG410プラスの9°のヘッドで試打データを計測しました。
試打データ
ヘッドスピード | 51.6m/s |
平均キャリー | 279y |
平均トータル | 301y |
平均サイドスピン | 181rpmドロー |
平均バックスピン | 2703rpm |
平均打ち出し角 | -4.9° |
平均打ち上げ角 | 12.3° |
最大の高さ | 39y |
落下角度 | 41° |
左右ブレ | -36y |
方向は左。
弾道の高さは二種類でたので、平均だと39y。高い方が43yで、低い方が34yでした。
飛距離が出たのは高弾道の方なので、やはりそういう設計なのだと思います。シャフトの意に反すると飛距離がロスしていましますからね。
打ち出し角は左でしたが、これはヘッドがピンのG410プラスだったからというのも影響していると思います。
というのも、G410の試打データでもほぼ同じ打ち出し角だったからです。
アッタス11の試打データで最も素晴らしかったのは、サイドスピンの量です。
もともと、マミヤのシャフトは“濃いめの薄味”がうまいメーカーで、どのシャフトもヘッドを選ばない素性の良さがあります。
アッタス11でもそれは健在で、全てドローでありながら逆球は出ません。
しかも多くても200rpm台と適度に味付けされています。
打ち上げ角は高い方で13.6°と15.1°と確かにかなり大きい数字です。
ビジュアルで見る弾道
この高い弾道の方が、キャリーで287y。決して飛距離性能に優れているわけではありませんが、高弾道のわりにはスピン量は抑えてあります。
打ち上げ角が大きいですね。バックスピン量は2700rpmくらいなので凹みもなく強い弾道だということが分かります。
アッタス11がフィットする人は?
アッタス11がフィットする人の最重要の要素は、デザインとネーミングを受け入れられるかどうかです(笑)
まぁ派手ですし、名前がかっこいいとは思いません(笑)
まじめな話をすると、アッタス11がフィットするプレーヤーはけっこう多いと思います。
重いわりに高い打ち上げなので、ドロップしてキャリーが出ない人やもともと低い弾道の人はぜひ試打してほしいです。
高弾道のカスタムシャフトって案外貴重で、捕まるモデルは低弾道になりやすいので最近ではないモデルです。
データチャート
飛距離は必要にして十分な性能で、スピン量が絶妙だったゆえに安定性も高評価に繋がりました。
また、高弾道なだけでなく適度に捕まる仕上がりは需要があると思いますし、易しさに繋がっています。
トルクも高めで、40g台から展開しているので多くのプレーヤーに対応できると思います。
総評
アリです。
私のように柔らかめのシャフトが好きな方や、先に述べた条件を満たす方にはぜひともおススメしたいシャフト。
アッタス11は稲見萌寧選手が使用するのも納得の良いシャフトでした。
おススメ度
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