マミヤから遂にパターシャフトが発売
パターはヘッドの進化を続けてきましたが、もはや限界に来ていると思います。あとはシャフトの進化に可能性が残されていると思います。
オデッセイがストロークラボシャフトを出してから数年経ちましたが、他のブランドで同じようにシャフトの選択肢を広げたところはありません。だったらリシャフトするしかないということになります。
このサイトでは積極的にパター用カーボンシャフトのレビューをしていますので今回はマミヤから発売されたall in putter shaftを試打評価していきます。
all in putterのラインナップ
All inシリーズは先端0.37インチのグラファイトとスチールチップの2ピース、シャフト内側に差し込むレトロフィットがあります。
フルカーボンで126g、スチールチップで109gです。レトロフィットはベントネック等に使うもので、どのように組むかで多少重さに差が出そうです。
ラインナップこそがマミヤall inシリーズの最大の特徴でしょう。
All in putterシリーズのデザイン
all inシリーズは基本的に真っ黒なシャフト。実はUSツアーで既に使用しているプロがいるそうですが、なにせデザインがストロークラボシャフトにそっくりなのもあって全く注目されていません。
パターシャフトであまり派手なものは多くないのでデザインは目立ちません。
レトロフィットはこのような先端になっています。今回はレトロフィットでの試打は行いませんでしたが、一応全種類買っておきました。
試打データ
2mのパッティング
モデル | 標準スチール | all in putterフルカーボン | all in putter 2ピース |
---|---|---|---|
0の割合 | 15/30 | 20/30 | 11/30 |
オーバーの数 | 15/30 | 10/30 | 18/30 |
ショートの数 | 0/30 | 0/30 | 1/30 |
オーバーの平均 | 23cm | 14.7cm | 21.2cm |
ショートの平均 | 0cm | 0 | -15cm |
時期的にどうしても雨上がりになってしまうので、以前のデラマックスとは少し違った結果になったかもしれません。基準となる標準スチールでは50%の確率でカップインしましたが、フルカーボンでは66%と高確率です。以前試打したデラマックス02Pと互角。
一方で、スチールチップでは標準スチールよりも低い確率になってしまいました。オーバーが多く、外した時の距離は若干ではありますが標準よりも狭い幅です。
5mのパッティング
モデル | 標準スチール | all in putterフルカーボン | all in putter 2ピース |
---|---|---|---|
0の割合 | 1/30 | 5/30 | 5/30 |
オーバーの数 | 9/30 | 5/30 | 6/30 |
ショートの数 | 20/30 | 20/30 | 19/30 |
オーバーの平均 | 55.3cm | 50.2cm | 41.3cm |
ショートの平均 | -54cm | -41.4cm | -35.5cm |
5mのパッティングでもall inシリーズのカップインの確率は高いです。ただ、デラマックスのパターシャフトは10/30という異常な高確率だったのでそれには及びません。まぁ今回は湿った芝なので不利ではありますが。
外した時のミスの幅はやはり狭いです。先ほど2mのパッティングであまり良くなかったスチールチップはこのロングパットで本領を発揮。どちらにせよ標準シャフトよりも明らかに狭い範囲のミスになるので1ラウンドしたら数打の差を生んでくれそうです。
性能をまとめると…
- フルカーボンはショートパットに強い
- スチールチップはロングパットに強い
- ミスの幅は標準よりも小さくなる
- スチールチップはより方向性のミスが小さい
- フルカーボンは安定したストロークがしやすい
フィーリング
All in putterフルカーボンは、ずっしり重めのフィーリングで、ストロークの安定感があります。一定の振り子を作りやすいと言った感じでしょうか。クリーンヒットが多いので若干オーバー優勢でした。
スチールチップは、そこまでストロークが安定する感じはしないのですが、結果的には方向の安定性が高く、ショートのミスでもラインに乗っているものが多かったです。また、打感はこちらの方がソフトでボールの衝撃は小さいように思います。
総合評価
価格はebayで13000円+送料だったと思います。
デラマックスよりも安いですが、デラマックスほどの感動はありません。今後国内で展開された時にどのくらいの価格になるかは注目したいところです。
おススメ度 (3.5 / 5)
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