アイアン用のツアーAD
素材特有の剛性と軽さが売りで、ヘッドスピードが上がりやすくシニアやレディスを中心に展開されてきました。
しかし、最近ではプロゴルファーでもカーボンを使う選手もちらほら現れてきていますし、カーボンシャフトのラインナップも充実してきました。そのなかでも今回紹介する、ツアーAD AD-85はMCIやディアマナサンプと並んでアイアン用シャフトの中では歴史の長いモデルです。
この記事では、AD-85をテーラーメイドP7MCのヘッドに装着して試打計測を行いました。それでは早速試打データから見ていきます。
試打データ
ヘッドスピード | 46.0m/s |
ボールスピード | 56.9m/s |
平均キャリー | 173y |
平均トータル | 181y |
平均サイドスピン | 417rpmフェード |
平均バックスピン | 6722rpm |
平均打ち出し角 | -1.4° |
平均打ち上げ角 | 22.7° |
最大の高さ | 46y |
落下角度 | 53° |
左右ブレ | 2y |
ライ角をフラットにして試打を行ったので、若干フェード強めになっています。ただ、それを考えても、AD-85が捕まりが良いとは言いにくいかなと思います。
打ち上げ角は、22.7°と、そこまで高くありませんし、バックスピン量も普通くらいです。ロフト34°であることを考えると、飛距離はまずまず出ていると思います。
高さは46yで、落下角度は53°となりました。カーボンにありがちなふけ上がるような特徴も見られず、総合的に考えてヘッドスピードが遅い人向けという印象はなく、重量に気を付ければだれでも扱えると思います。
剛性感
アイアン用カーボンシャフトで心配されるのが、剛性感だと思います。
AD-85は、軽量な部類に入るとは思いますが、剛性はしっかりしています。ミスした時に地面からの跳ね返りは当然ありますが、そもそもそれはミスをしなければ良いだけの話です。
振動数は分かりませんが、ワッグルした感じからは、同重量帯のゼロス等のスチールよりは剛性が高い感じがします。
デザインとラインナップ
今回試打レビューした、AD-85はツアーADのアイアン用カーボンシャフトの中間的な重量。この中でも、AD-105とAD-115は特にハードな仕上がりになっていて、スチールと遜色ない張りを持つシャフトです。
通常のデザインはこのような黒ベースですが、様々なデザインが選択可能なのもこのシャフトの良いところ。ドライバーと同じデザインにすることも可能です。
データチャート
データチャートにしてみると、意外と特徴が現れませんが、個人的には高評価なシャフトです。アイアン用カーボンの中では、MCIなどと比較しても高い剛性感と引っ掛けにくさが魅力でしょう。ただ、若干高いのが少しネガティブ。
総合評価
軽量であることは、ヘッドスピードが上がることに繋がりますから、芝での抜け等を心配している人にとっては安心材料だと思います。
カーボンシャフトは、地面にヒットすると突っかかる等言われますが、実際は正しくボールにコンタクトすればボールにヒットした後に着地するため関係ありません。
今後はAD-85の上位互換であるAD-115等もレビューしたいと思っております。
おススメ度
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