新しい≠価値が高い
毎年発売されるテーラーメイドはそこまで良い印象を抱かれないのに、毎年発売されるシャフトは、多くの人が楽しみにしているという事実。私からすれば嘲笑の対象でしかありません。
今回はそんな健気な人たちが気になっているであろう大手3社のシャフトを3つのヘッドで試打比較をします。既にそれぞれのシャフトの試打記事はアップされているので後述するリンクから見てみてください。
試打データ
ステルス
シャフト | スピーダーNXグリーン | ツアーAD CQ | ディアマナGT |
ヘッドスピード | 54.7m/s | 56.5m/s | 56.3m/s |
ボールスピード | 75.5m/s | 77.7m/s | 77.6m/s |
平均キャリー | 306y | 307y | 307y |
平均トータル | 331y | 328y | 333y |
平均サイドスピン | 208rpmフェード | 351rpmドロー | 815rpmドロー |
平均バックスピン | 2078rpm | 2448rpm | 1870rpm |
平均打ち出し角 | 0.1° | -2.5° | -2.2° |
平均打ち上げ角 | 15.7° | 14.6° | 14.9° |
最大の高さ | 46y | 48y | 41y |
落下角度 | 42° | 44° | 29° |
左右ブレ | 17y | -39y | -74y |
スピーダーNXグリーンだけは、初速がイマイチ出ませんでしたが、これはハードなシャフトにありがちな傾向です。ベンタスブラックやテンセイの白系と似ています。
方向性的にはディアマナGTがかなり引っ掛けていて、スピーダーNXグリーンがフェード、ツアーAD CQは両方出るという感じでした。
緑がスピーダーNXグリーン、黄色がツアーAD CQ、黒がディアマナGT
弾道の高さはディアマナGTが際立って低いですが、それ以外も基本低弾道になりました。これはヘッドの影響が強く出ています。
捕まりが弱いスピーダーNXグリーンがこの弾道の高さなのは結構面白いです。あくまで、フェードが打てるだけで捕まった弾道なので飛距離は出ます。



エピックフラッシュサブゼロ
シャフト | スピーダーNXグリーン | ツアーAD CQ | ディアマナGT |
ヘッドスピード | 54.1m/s | 55.0m/s | 54.3m/s |
ボールスピード | 77.2m/s | 76.9m/s | 77.2m/s |
平均キャリー | 299y | 299y | 301y |
平均トータル | 318y | 319y | 322y |
平均サイドスピン | 24rpmストレート | 459rpmドロー | 694rpmドロー |
平均バックスピン | 2691rpm | 2563rpm | 2308rpm |
平均打ち出し角 | 0.0° | 0.9° | -0.4° |
平均打ち上げ角 | 16.8° | 16.7° | 15.8° |
最大の高さ | 57y | 55y | 50y |
落下角度 | 48° | 47° | 45° |
左右ブレ | 0y | -25y | -50y |
調子があまり良くなかったのでどれもステルスほどの飛距離ではありませんし、大体吹いています。スピン量の傾向はこれでもしっかり出ていて、ディアマナGTは低弾道でした。
緑がスピーダーNXグリーン、黄色がツアーAD CQ、黒がディアマナGT
方向性を見ると、やはりスピーダーNXグリーンが最も右に飛びます。エピックフラッシュサブゼロは方向性としては左に飛びにくいストレート、ステルスはフェードのシャフトにしっかり反応する弱い捕まりなので両方のヘッドで同じ傾向かあるということはそれだけ癖がしっかりしているという風に理解できます。
マーベリックサブゼロ
シャフト | スピーダーNXグリーン | ツアーAD CQ | ディアマナGT |
ヘッドスピード | 53.8m/s | 53.8m/s | 54.4m/s |
ボールスピード | 76.7m/s | 76.2m/s | 76.8m/s |
平均キャリー | 298y | 294y | 297y |
平均トータル | 319y | 314y | 317y |
平均サイドスピン | 95rpmストレート | 149rpmドロー | 75rpmドロー |
平均バックスピン | 2566rpm | 2694rpm | 2705rpm |
平均打ち出し角 | 0.4° | 3.1° | 2.7° |
平均打ち上げ角 | 16.7° | 17.3° | 17.3° |
最大の高さ | 54y | 57y | 58y |
落下角度 | 47° | 48° | 49° |
左右ブレ | -5y | 7y | 9y |
フェードバイアスのマーベリックサブゼロでは、ディアマナGTの反応の違いが現れました。スピーダーNXグリーンはドローとフェード両方で同じくらいのスピン量、飛距離の試打データです。
緑がスピーダーNXグリーン、オレンジがツアーAD CQ、白がディアマナGT
ツアーAD CQもドローしたりフェードしたりな弾道でした。マーベリックサブゼロで方向性を読むのは少々難しいですが、ディアマナGTの捕まりを抑えることが出来るというのが分かりました。
マトリックスチャート
お得意のマトリックスチャートで表現するとこんな感じです。今年はバランスが良く競合しないと思われます。
もしこの3つの中で選ぶなら、多分迷わずに決められるくらいに特性が違います。
飛距離性能
どの試打データでも数yの違いしか出ませんが、飛距離性能はディアマナGTが多くの人で高くなると考えられます。低スピンになりやすく捕まりも良いので。
一方でツアーAD CQは初速が高くなりやすいのでそれゆえに飛距離が稼げると思われます。左右の傾向は組んでみないと分からないのでそこが難しいです。
スピーダーNXグリーンは決して飛距離性能が低いわけではありませんが、しっかりとした見極めとセッティングをしない限り飛ばしやすいシャフトとは言えません。方向性が良くなって、振れるから飛ばせるという感じです。
まとめ
2022年モデルのシャフトだけを比較しても何にもなりませんが、シャフトの買い替えを検討している人の参考になればと思います。
たった3種類のヘッドだけで比較をしましたがそれぞれの記事では詳細な分析や別のヘッドでの試打データも掲載していますのでチェックしてみてください。



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