古株ながらマイナー
日本シャフトから販売されている重量級モデルとしては、モーダスシリーズよりも前に登場していたN.S.PRO1050とN.S.PRO1150ツアー。デザインは、馴染み深いN.S.PRO950GHと瓜二つで、言われなければ気づかないレベル。
しかしながら、とても良いシャフトでありどのモーダスにするか迷っている人にとって更なる選択肢になり得ると思いまして紹介します。
モーダスに関してはYouTubeやまとめ記事がありますのでそちらでご確認ください。
試打データ
N.S.PRO1050
スピン量はやや少なめで、飛距離は割と出しやすいです。サイドスピンが常にフェードであることを考慮すればバックスピン量がいかに少ないか分かるはずです。
曲がり幅は、決して小さいとも言えず、ある程度癖が付いているように思います。ホームページではあたかもN.S.PRO950GHの延長線上にあるように書いていますが、全くそんなことはありませんでした。
平均すると弾道の高さは普通ですが低めになりやすいと思いました。
N.S.PRO1150ツアー
黄色がN.S.PRO1150ツアーです。こうして比べると、同じようにフェードですがバックスピン量は一目瞭然で多いです。打ち上げ角はだいたい同じですが、スピン量の差で高さは1150ツアーの方が高弾道でした。
両方とも安定感があって、ばらつきは少ないように思います。
フィーリングの違い
N.S.PRO1050とN.S.PRO1150ツアーで誰でも感じる違いはフィーリングだと思います。
N.S.PRO1050は、中間にもったりした重さを感じます。打った瞬間に“モーダス130の軽量版”だと直感しました。重量帯としては、モーダス105と同じですから、これは一定の需要があるように思います。
今回試打したN.S.PRO1050はXフレックスですが、フィーリングとしては、N.S.PRO950GHよりもneoに近いです。
一方、N.S.PRO1150ツアーは、結構タフな振り心地です。一生懸命振らないと、右に抜けてしまいます。同重量帯であるモーダス120と比較しても難易度は高いと感じます。
少しトップしやすく、多少ですが、スピン量にも影響していると思います。ミスするならショートします。ある意味安全で、スコアを崩しにくいシャフトとも言えます。
重量と振動数
N.S.PRO1050
N.S.PRO1050のXフレックスは振動数345cpmと高めでした。
総重量は、718CBのヘッドを装着して432gでした。モーダス105よりも10g重くなっています。
N.S.PRO1150ツアー
N.S.PRO1150ツアーは、353cpmと高い振動数でした。これは、ダイナミックゴールドX100、モーダス125Xに匹敵する高い値です。
重量は438gでした。
N.S.PRO1050が合う人
N.S.PRO1050を使うとメリットがある人は、アイアンに飛距離を求める、ある程度ヘッドスピードのある人だと思います。例えば、今既に7番でキャリー150y飛んでいて、あと10y欲しいというオーダーにピッタリでしょう。
さらに、方向性にも癖があるのでスライサーの人はやめた方が無難です。中間剛性が高く、張りがあるフィーリグも若干好みは分かれるかなと思います。ただ、フィーリングを気にしないのであればすそ野は広いように思います。
N.S.PRO1150ツアーが合う人
まず、シャフトの難易度はやや高いのである程度技術が求められると考えてください。YouTubeのコメント欄でも「1150ツアーはモーダスシステム2として作られたシャフト」という話もありましたので、それに関しては納得です。
モーダスシリーズでは右に飛ぶシャフトが案外少ないので、捕まり過ぎるのを避けたい人にはうってつけです。重量としては、120のX以上、125、130と被ってくるものの、先端剛性の高さはトップクラス、打ち上げ角も高いのでハイフェードが打ちやすいシャフトだと思います。
まとめ
N.S.PRO1050は比較的幅広いユーザーに、N.S.PRO1150ツアーはモーダスを検討しているレベルのユーザーに合うシャフトだと思います。
試打する環境はほとんどありませんが、見かけたら是非試打してもらいたい魅力的なシャフトです。
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